たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

オランダのペドフィリアについてしらべてみた。

題名は「ぎょっ」ですが中身はまじめです。たまごまごです。これがいわゆるツンデレです。
 

ニュースソース(英語)
おいおい、正気ですか!?という記事です。日本人から見れば、いや世界から見れば?かな?児童ポルノのための政党っていう時点でなんだか色々方向性が狂っている気がします。
フランスやベルギーで起きた事件のせいもあって、なのかなー?とか思いました。(media@francophonie)
しかし、あらためて考えてみると「なぜそれが政党なのか?」と疑問に感じるわけです。なにも政治に関与するようなもんじゃないだろう?と。
ペドフィリアについてや、オランダという国について調べるのは量が膨大すぎるので、今回は「オランダにおける小児性愛」の位置づけを、なるべく偏見をもたないような位置づけで少ししらべてみようと思います。
 
まずおおまかなオランダの概要から。
オランダwiki

まずこの国、宗教率が低いです。40%は無宗教です。加えて、多国籍の人種で構成されていて、麻薬・売春なども合法化されています。これだけ聞くとめちゃめちゃフリーすぎる国に聞こえますね。そのへんは別の機会にみてみるとして、もうすこし歴史的な部分をしらべておきたいとおもいます。
 
オランダ学入門
かなりくわしくかかれていますのでかじりかじり。
「オランダの奇跡」と呼ばれるほどに、経済的に安定した国オランダ。経済的にも黒字で、失業率もきわめて低い状態が続いています。今の世界ではなかなかマレにみる安定感ですね。
1982年「ワッセナーの合意」が行われ、パートタイマーがものすごく優遇されるようになりました。いわゆる「ワークシェアリング」が確率されたわけです。これにより、失業者は大幅にダウンしました。
また、1983年憲法改正で、「多民族国家」であることを確認し、少数派の意見も積極的に取り入れることを公言しました。
オランダはむかしから、ユダヤ人や、プロテスタント、英国清教徒たちをかくまうなどした、迫害者にやさしい国です。多くの文化人がオランダに逃げてきたため、文化が非常に発展した、という経緯もあるようです。迫害するところあればかくまうところあり、です。おかげで飛びぬけた生活水準・政治の安定性・価値観の多元性をもっていくわけです。
現代のオランダの年間の総労働時間は、90年の統計では1732時間、これに対して日本は2143時間。サービス残業は含まないのでさらに日本は多いかもしれません。オランダはさらにバカンス休暇などもあるので、仕事観も大いに日本と違うでしょうねえ。オランダ人は時間外労働を、お金をもらっても、ガンとしてうけいれないという話もあります。誇り高い(`・ω・´)
このようにまず、オランダの人々の歴史自体が、閉鎖的な歴史をもっている日本とは異なるので、異なった価値観や見方に関して比較的「おおらかな」視点を持つ余裕がある、と言えるかもしれませんね。価値観への寛容さは、半熟タマゴと固ゆでタマゴくらい違うかもしれません。
加えて他の国に対しての援助活動も、出し惜しみしない国としても知られています。車を減らし、倹約につとめ、他の国で災害などがあれば援助をさしのべる。そんなオランダの側面もあります。苦労していた分のやさしさとゆとりかもしれませんね。
 
ではオランダは、自由度がどのくらい他の国と異なるのか、いくつかピックアップしてみます。(オランダ学入門より抜粋
<麻薬合法国オランダ>
世界でも指折りでマリファナ・ハシシを買える国オランダ。もう長い間行われているそうですが、逆に他の国よりも麻薬中毒者がいないというから驚き。これによって、ドラッグ文化やテクノ・トランス文化(ロッテルダムやガバと呼ばれるものなどです)がオランダでは一気に成長することになります。
<売春合法国オランダ>
「飾り窓」地区は日本でいう「赤線」のようなところで、手続きを踏めば誰でも売春が出来ます。ただし、国の保護をえているため、税金が課せられますので、バカみたいに利用者が増えることもないようです。加えて、衛生面の管理がが徹底的になされているため、性病が増えるということもありません。売春婦達は法的に保護されているので、他のヨーロッパの国のように人身売買されたり生活が脅かされることもないようです。
麻薬も売春も、「禁止したところでどうせ出るから、隠さないでちゃんと管理しておこうや。」という考え方のようです。
安楽死合法国オランダ>
これは世界でもマレ。安楽死を医者が行うことが出来ます。といってもドクターキリコ(byブラックジャック)がいるわけじゃーありません。ホームドクターといって、長い時間、患者と人間関係の確立された医者が、病人を見守る制度があります。だからこそムリな延命治療をせず、死の意思を重要視されるようです。
ちょっとこれはびっくり。これがあるため「オランダに住みたい!」という人が増えていることにさらにびっくり。
ヌーディストビーチ 裸の感覚にゆるいオランダ>
有名な「Scheveningen」。日本語では「スケベニンゲン」で有名なこの地区は、リゾート地でトップレス女性やヌーディストの集まる地としても有名です。実際にヌーディストビーチがオランダには多く、他の国では「異端」扱いのヌーディストたちが集まる場にもなっているようです。
<性年齢の低い国なの?オランダ>
1991年にオランダ刑法247条はこのようになりました。
「16歳未満の者(男女問わず)とのセックスを禁じる。ただし12歳以上16歳未満の場合、子供自身、法的な代理人、幼児保護組織のいずれかによる公式の申し立てがないかぎり、起訴はされない」
同意さえしていれば12歳と大人の性交渉もOKということです。これには世界がびっくり。12歳といえば小学生です。といってもスタンスはどうなのかというと、「禁じるよりはオープンにしてコントロールしよう」という、麻薬・売春と同じ系列での考え方です。ただここで注目すべきは、麻薬などと同一視化される位置づけ。

しかし、オランダの高校の修学旅行では、カップルは同じ部屋に泊めたりするのはちょっとびっくりです。またオランダの高校生ヌード誌「セブンティーン」が、免疫のない海外に流れ込んでいるという実情もあります。
オランダが思っていたより「自由」と「責任」をしっかりと持った国だというのはわかりました。
しかし、あらためて「小児性愛」に対する向き合い方をもう少しほじってみます。

オランダの少年愛開放運動
他の国と同じように、性に関してのムーブメントを起こすのは「ゲイ」だったりします。ゲイはパワーあるなー。
この文章は『Paidika』という小児性愛の価値をまじめに訴える雑誌に掲載されていたものです。(『Paidika』というのはギリシアでの少年愛の表現が元です。恋する側の成人は愛者(erastes) 、恋される側の未成年は愛童(paidika) と呼ばれていました。)
オランダの小児性愛・同性愛開放への詳しい歴史が中に書かれているので、自分なりに簡単にまとめてみます。
1955年にCOC(政府官と市民が半分半分の、オランダの同性愛者の団体。各地に支部があります)が月刊機関誌『友情』を発行。小児性愛者は互いに接触をはかり、まじめに議論しあうようになります。COCはこの後拒絶をしめしますが、これが火付けとなりました。1972年には、小児性愛に対して否定的だったNVSH(性意識の改革に関するオランダ協会)から「子供達とのセックス」という本が出版されます。題名だけきくと、ぎょっとしますね。まず日本では出版できないべな。
1980年代には「本当に性の開放化が未来のためになるのか?」という疑問がクビをもたげ、小児性愛者への弾圧が行われるようになります。非常にその時期は混沌としていますが、1991年に法律が改正され、12歳以上であれば合意の上性行為は可能と一転します。ただし、法律も少しあいまいで、12歳以上とセックスをするのはOKでも、わいせつ行為だと即逮捕など、微妙な点もあるようです。1999年から2000年にまた動きがあったという話ですが、ちょっとみつかりませんでした。紆余曲折折折折折しまくりです。
んじゃ最初からするなよ、って話ですネ。その点について。
 
『藪』に向けられた偏見
その法律は小児性愛者やゲイに向けてでもありますが、これを読むと「あくまでも子供達を保護するため」であることがわかります。「合意の上で」というのがポイント。合意できない状況を作り出したり、無理強いしてはいけない、ということをこの法律は言いたいようです。一方的にいたずらを出来るようにする法律では決してなく、個々の理性をコントロールの必要性をここで重視しているようです。まさに、責任と自由のバランス。
 
リヒテルズ直子のオランダ通信
オランダの学校で一番重要視しているのは「多様性」「寛容さ」のようです。多民族・多宗教・多価値観の国だからこそ、個人の誇りや考えを大切にし、個性をのばしていきたい。そんな思いと、こどもたちの安全を祈ってこその価値観から生まれた法律が、上記のものなんだろうなーと思いました。きちんと「断る」教育もされているからこそ、なんでしょうね。
つまり、今の日本とかにこの法律をポーンとほおりこんでも、それは尊厳を持っていない人には何の効果もない、ただの暴れ馬となってしまうものにすぎないということです。オランダという国の事情や、思想の戦い歴史の果てに生まれたものなんでしょうね。
 
とはいえ、ひとつ大事なポイントが残っています。
「12歳はまだ体が成熟していないのではないか?」「こどもたちの体に対する保障はされるのか?」
紳士はロリータがお好き
「Paidika」を引き合いに出しながら、否定的な面を書いています。先ほどまでは「少年性愛」を例にあげていましたが、こちらでは「少女性愛」いわゆるロリコンの話ですね。
少年少女の「性」を守るために、精神的自由を得るために、強調されてきたペドフィリアの意見が書かれています。しかし、「少年と男性」「少年と女性」「少女と女性」は精神面や性的な面でも色々訴えられていますが、「少女と男性」に関してはすこしうやむやにしている部分があります。結局のところ、その二つでは力関係が成立しやすく、かつ「少女の体のケア」の面で守りきれない部分がどうしてもあってしまうのですネ。
 
確かに一部ではオープンにすることで、抑圧されたペドフィリアを解放し、逆にこどもたちの人権をも守ってきたかもしれません。それがスローガンですし、表向きはそうでしょう。実際のところ、ペドフィリアの人にはそうならないようなカウンセリングもされているそうです。
しかし、一方でそこに「何かを訴えるための地盤」を求めて、弾圧反対を叫ぶペドフィリアやゲイの人もいます。(参考・MARTJIN(英語))
実際、最初の記事のNVDの発言などは、「今は自由がたりない、もっとくれ!」といわんばかりです。「獣姦」「公共の場での裸」「昼でもポルノ放送を」などは、だだっこのようなわがままっぷりです。自由であることにあぐらをかき、飽き足らず、加速していく人たちもいるのが現実のようです。民主主義のウミみたいな、黒い部分ですね^^;
 
いずれにしても、いっぺんとうな解決策は見えませんが、やっぱりある程度の線引きと、こどもの身体を守る考え方は深めないとあかんよなあ、と思うのでした。性の商品化も問題は山積みだと思います。あとやっぱり、やりすぎだよね。
 
オマケ
「Paidika」インタビュー(英語)(翻訳)
アメリカ合衆国ペドフィリア擁護の内容みたいです。
オランダの少年愛体験記サイト
ネーデルランド語なので読めませんー!が、いいたいことはトップみたらなんとなく伝わりました。やっぱり「体験記」とか、方向性ズレてる気がするナー。
彼氏がロリコンなのに付き合ってる彼女
ロリコンショタコンは誰しもそういう部分を持っているカナーとか思いますが・・・妄想の中だけでないとネ。 
アムステルダム・ウェイステッド
ドラッグ解禁のオランダを描いた映画。
 

一発ならたいしたことないらしいですネ。ただ何発もうつとなるとどうなんだろう?
 

ラーメンズの新作コント。6月6日までの期間限定です。飛行機の中って貧富がはっきりしやすい空間ですねえ。
 

ドイツ。ワールドカップ見に行くときは気をつけましょう。ところでテレビブロスの特集が「ワールドカップ」って書いてあるのに、内容は「タイでワールドカップをみよう!」で、タイ観光メインだったのはワナですか?