たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ウガンダの神の抵抗軍についてしらべてみた。その2

まんがライフの「動物のおしゃべり」が面白いです。たまごまごです。動物の擬人化が絶妙すぎ。あと、なまらめんこい。
 
昨日の引き続いてウガンダの「神の抵抗軍」LRAを中心に、ウガンダの実情をしらべてみました。
 
ウガンダ元「神の抵抗軍」少女兵の話。
ひじょーに貴重なインタビュー。なにが貴重かって、そりゃー、生きてることが貴重です。脱走したり反逆したら即死刑ですもの、「神の抵抗軍」は。あるいは、年齢が一定より上になってくると、いらない存在になっていくんでしょうか。
「移動中に、私と同じように、小さな子どもを連れた少女兵の友人たちが、何人も殺されていったことです。途中で歩けなくなったり、衰弱してしまった仲間たちは上官に殺されました。途中で置いていくと後で敵に見つかって、部隊の場所を外部に漏らすかもしれないという理由で、みんな殺されるのです。私の知っているだけでも約100人の仲間やその子ども達が殺されました。」
子どもも望んで産んだわけではありません。LRAの都合で、少女達は連れ去られいます、結婚相手もLRAの都合できめられます。友人も次々殺されていく(時には自分で殺さねばならない)のは、本当に苦痛だろうなあ。
 
現地からの速報
他の元子ども兵士たちの証言がのっています。
現在では少年少女たちを救い、心のケアをするために、現在ではLRA掃討軍が、国によって組まれています。南側ですね。ウガンダ人民防衛軍(UPDF)」と呼ばれているそうです。国が動いてくれないと、ネー。
ところがどっこい、そこにも問題点はありました。
 
ウガンダ軍、反乱軍掃討に一般市民へも残虐行為を
「一方、ウガンダ国軍は、このキャンプにおいて、レイプ・恣意的な逮捕および収監・傷害・殺人などの残虐な行為を犯しているとして非難されている。」
この討伐軍、確かに正義のために戦っていた、はずなんですが、致命的な問題点がありました。なんとこの軍隊、法律ないらしいです。
いくら討伐とは言っても、戦争には変わりありません。人はたくさん殺すわけです。でも他の国の軍隊は、厳しい内部規律が決められてますよネ、普通。それがないわけです。
殺しのプロが、規律をなくしてしまったら、そりゃーねー^^;「命はって戦ってやってるんだからよー、少しわがまま聞けや」という人も出てきちゃうわけです。にしても、レイプしたり殺害したら、ほんと元も子もないっていうか、どっちが悪なのよって話です。
ICC初の逮捕状に賞賛と懸念の声
神の抵抗軍」首謀者、ジョセフ・コーニーを、世界が指名手配するのは、ウガンダとしては悲願でもありました。しかし、こんなありさまです、不安にもなるってもんです。同じことやっちゃってますしね。
一応、国連平和維持軍が軍隊を出していますが、そこに立ちはだかるのは拉致された少年達。そりゃ、殺せないですヨ。洗脳させられた子ども達が立ちはだかったとき、どうやって対処すればいいのか、見当がつきません。なんかこう書くと、マンガみたいですね、実感がわかないワ。
 
今はどのような対策が練られているか、しらべてみました。
ウガンダの少年兵問題
これ、高校三年生の書いた作文なんですが、その資料性たるやハンパじゃありません、色々な人にゼヒ読んでもらいたい名文。子ども達がなぜねらわれているのかがまとめられています。子どももつかえる小型武器が調達されている話とか、興味深い。
なんだかんだで、子ども達なわけです、心には深い恐怖とトラウマが刻み込まれてしまっています。とはいっても、いつ死ぬかわからない場所で「心のケア」どころじゃーない。どうしても2の次3の次になってしまうようです。
それでも、「神の抵抗軍」から逃げ延びた子どもたちには、学校へ行けるよう支援を受けたり、心のケア活動が少しずつ行われています。
 
身の安全のほう、今はどうなっているのでしょう。
紛争の現実(ウガンダ滞在員の独り言)
比較的安全な場所でも、この写真のような事が「日常」なんですねー。少しずつ安全が手に入りつつあるものの、まだまだ生と死が隣り合わせの状況は続いているようです。明るい光がまったく見えないなあ^^;
正直死体があっても気にならないような国には行きたいとは思えません。怖いもん。日本で、お茶すすってるときに人骨みつけたら、そりゃ大事件だ。「あーよくあるよ」なんて絶対思えん。
それでもこのような人たちが文化を伝えることで、少しずつ国は成長しているようです。やっぱり、文化を持つ余裕と心のケアは、生きていく支えですネ。
そのようなわけで、一番最初にのべた、ワールドカップが見れるかどうかは、結構大きな問題だよなー、と思うのでした。少しでも見られる環境になっていけばいいナ。
 
オマケ
「神の抵抗軍」以外にもある、ウガンダの過激派
民主同盟軍、人民贖罪軍など、他にも武装集団がいつ襲ってくるかわからない状況のようです。いやはや、仮に「神の抵抗軍」を討伐したとしても、第二、第三の「神の抵抗軍」が出てくる気がしてならないです。ネガティブすぎですか?そうかもしれません。
拷問と殺戮(さつりく)の恐怖政治、元ウガンダの大統領・インディ・アミン・ダダ(グロ注意
この人は、昔の独裁者です。殺し方がキチガイすぎ。
集団自殺か殺害か:ウガンダ終末教団事件
ウガンダカルト特集(グロ注意
そんな支配者では心休まるわけもない。というわけで宗教が台頭してくるのですが、いやはや・・・救いのはずの宗教が、なぜ死に向かうのやら?追い詰められてるんだろうなー。