たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

あなたがここにいるだけでいい

友人のブログの話です。
そのブログは毎日SS(短編小説)を書くというかなり特殊なスタイルで運営されています。
毎日書いていると、やっぱり読む人も増えるわけで、気がつけばファン層の厚いサイトになっていました。自分も友人としてではなく、1ファンとして毎日そのブログを読んでいました。
さて、そうなってくると、みんなの期待もどんどん高まり、コメント欄が一種のコミュニティーみたいになってきます。コメント欄自体が本文より長いことも多く、それを見ているだけでもとても楽しいのです。そして、「次はこういうのを読みたい」というファンコールも高まります。
そんな中、ふと、何日も前のコメント欄に、つまりぱっと開いた状態では絶対気づかないような隅っこのコメント欄に、一つのコメントが寄せられていました。
そのまま載せたいくらいですが、さすがにムリなので要約すると、
「どんなジャンルでもいい
 あなたがここにいてくれるだけでいい」

 
自分のサイトじゃないのに、この言葉には非常に心打たれました。
他のコメント寄せている人や見ていく人すべて、そういう思いでいてくれるのでしょうが、やはりこのように、ささやかな言葉で寄せてくれること、それ自体に目頭がなんだか熱くなりました。
その後、友人と冗談まじりで話していたのですが、その一言を受けてこんなことを言っていました。
「自分が書いている時間があって、でもそれ以上にたくさんの人が、たくさんの時間を使って読んでくれる、それがうれしい」
 
ちょうど、これを思い出しました。
ブログを書くことは時間を得ることである(304 Not Modified)
本当にそう思う。見てくれてありがとう、読んでくれてありがとう、時間を割いてくれてありがとう。
たった一人でも時間を割いて見てくれている、どこかの誰か知らない人がいると思うだけで、うれしくなりますよね。きっと何かを書いている・描いている人なら、ほとんどの人が感じることだと思います。
一人1分見てくれるだけでも、それを蓄積していくとものすごい数になるはず。そんな交流もあるんだな、と深く感じました。
加えて、自分の場合は、検索でたどりついた言葉について、少しでも材料にしてもらえたら、さらにうれにうれしいです。時々アクセス解析してると、それについての資料をそろえて思いを述べた記事を書いていた場合、特にじわっとそう感じます。
 
更新されているだけで嬉しくなる場所(しあわせは日々の中)白い戯言より)
いっぱいあります自分も。「ここに存在してくれているだけでうれしい」というサイトもあるのです。少なくとも自分にとってはいっぱいある。
時々思い出したかのように、ほんの一言更新されるだけでも、うれしくなります。そして、そういうサイトに出会うきっかけを与えてくれるニュースサイトさんにも、心から感謝。そして、そういうニュースサイトさんをまた、心待ちにしたり。
 
友人は「もうこの一人の人だけのためにだって書ける」と言っていました。なんだか分かる気がします。そういう思い、自分も大事にしようと思いました。