とりあえず二回目はなくてよかった。
１１日朝に国会周辺のみならず、東京発で世界中を駆けめぐった「２回目の核実験実施」情報。まず日本テレビが速報で流し、ＮＨＫが報道。テレビ朝日も情報に触れたが、ほどなく「誤報」と判明した。とんだ勇み足に言い出しっぺの日テレは午前１１時半のニュースで「訂正しておわびします」と謝罪したが、ＮＨＫとテレ朝はうやむやでコトを収拾するつもりらしい。
うっ、そ、そうだったの？（今知った
「かもしれない」報道は眉唾で見る姿勢がこちら側にも必要だと思いますが、いざこうなるとギョっとしたりヘナヘナになったり。
やっぱり「かもしれない」報道は「かもしれない」とはっきり明言したほうがいいかもですネ。
ＮＨＫはどうするのかと思ったら「取材に基づいて独自の判断で放送しています。個別のニュースについてお答えすることは控えさせていただきます」とのこと。
うーん。別に責める気もなんもないけど、誤報でしたって言うか、なんか一言ほしいですね。
２回目の核実験実施の情報をながしたＮＨＫニュース。
しかし、その後のＮＨＫ上層部からの言葉は、「コメントしてはいけない」と責めるものだった。
一人ロッカールームでうなだれるＮＨＫニュースキャスターに、記者の一人が話し掛けた。
「すっかり悪役だ。これでＮＨＫのニュースの信憑性も下がってしまったな」
ＮＨＫニュースキャスターは頷いた。
「はいって来る情報は眉唾ものばかりだ。実際にはすべて誤報だったんだ。皆だまされてるんだよ」
「すると、結局は二回目の核実験は本当に起こらなかったのかい？」
「そのとおりだ」
ＮＨＫニュースキャスターは笑いながら――皇室でのご誕生を放送した時以上の笑顔でこう言った。
「そいつは今日で一番の良い知らせだ」
