たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ちらっと見たいんです

近所のコンビニエンスストアで漫画を立ち読みしていたら(SomethingOrange)

さっき、近所のコンビニエンスストアで漫画を立ち読みしていたら、突然、隣りに立った店員に「お会計していただきます」と声をかけられた。
瞬間、何をいわれたのかわからなかった。え、この店、立ち読み禁止だったの? でも、しかたないから買ったよ。買いましたとも。コンビニで立ち読みしていて言い咎められたのは初めてだなあ。

んへー、こんなことってあるんだなあ。にしても、いきなり「買え」はないわ。
立ち読みの是非(特にコンビニ)は人それぞれあると思うのですが、にしたって「やめてください」といえばいいのになんでまた「買え」なんだろうなあ。この方が怒るのもむりはない。このときに「いえ、買いません」といったらどうなったんでしょうネ。
 
最近だと、書店では立ち読み用の本が一冊準備されてたりしますよネ。特にマンガなんかだと、正直ジャケットだけ見て買うのってむちゃくちゃ難しいです。それであきらめること多いですもん。逆に用意されていると、買う予定じゃなかったものも見て買います。自分は、の話ですが。でもそういう人多いんじゃないかなあ。
 
立ち読みでもいいから本や雑誌を読んでください(まんぷく::日記)

本を作る側の自分としては、すでに何度も書いているように、本や雑誌はどんどん立ち読みしてほしいと思う。図書館や古本屋はもちろん、ブックオフだってまったくオーケー。その代わり、面白い本を見つけたら、そのことを人に話したりネットに書いたりしてほしい。あと買う前の本は、なるべくていねいに扱ってください。

本を作る人がこう書いてくださるとうれしいですネ。
CDでも本でもゲームでも映画でも、面白さって、見てみないとほんとわからないです。映画なんかは予告や宣伝があるのでまだマシな気もしますが、本は立ち読み超禁止モードになってるとほんと見極めようがない。できれば1,2ページでも見てみたいなあというのは買う側の切なる願いです。
同人誌ショップなんかはそのへんよく心得ていて、コピーして数ページ見れる仕様になってたりします。あれは手間かかるんだろうなーと思いつつも、ペラペラで数百円する同人誌の販促としては最高にありがたかったりします。時々表紙だけフルカラーで内容下書きとかあるから、そういうのつかんだらほんとヘコムorz
できれば、試読用の本、おいてほしいものです。
本はなんだかんだで気に入ったら買うですよ。紙の魅力は半端じゃないもの。インターネットでニュース見れる時代ですが、新聞が強力なメディアのままであるのと同じように。
 
もちろん、「全ての本屋さんが立ち読みできるように」とは思いません。弊害が一個あるんですよ。
それは子供たち。
ビニールがなくて立ち読みできる本屋には必ず子供達がたむろします。もう自分の部屋のようにボロボロになるまで読み続けるんですよね。今まで何件かそういうの見てきましたが、ほんとボロボロになるわ手垢だらけになるわで、買う気が起きなくなります。
大人が主に出入りする本屋さんならまあ、問題はないと思いますが、子供が行きやすい本屋さん(大手スーパーの書店など)は、なるたけカバーかけないとえらいことになるだろうな、というのは思います。これはしゃあない。

音楽業界は、MP3の普及からiTunes Music StoreiTMS)でのネット販売が立ち上がるまで、CDなどにパッケージ化された商品の売り上げを守ることにこだわりすぎた。CCCDなど、過剰だが穴のある著作権保護のしくみは、音楽にお金を払っている人だけが不便になり、ただ乗りの人は引き続きただ乗りできた。おまけに、「CCCDはなにか面倒そうだから買わなくてもいいや」という人も出てきて、売り上げを大きく落としてしまった。

音楽の話の絡め方うまいなー。すんなりと腑に落ちました。CCCDやレーベルゲートの惨状はほんと見るに耐えなかったです。CCCDのまわりのラインの部分をセロテープで隠すとPCに取り込める、とか裏技あったのを思い出しました。懐かしいなあ。
そういえばJAS○ACがYouTubeに「日本からの接続を遮断しろ!」みたいな意見が出ているようですね。うーん、もう何もかも逆効果な気がしてならないんですが。(参考リンク・痛いニュース)せっかく最近YouTube使ったPRをする会社とかが増えてきて「メディア面白いなあ」と思い始めたのに、これじゃ中国のネット検閲みたいです。
どんなメディアでも、チラ見せして、魅力的なら、買うんですよネ。それが消費者だと思うです。
まったくチラ見できなかったら「仕方ないから買う」じゃなくて、「仕方ないから買わない」になるでしょう。それが一番恐ろしい。
 
とりあえず前述したコンビニの例はかなり極端だと思うので、少し安心はしてます。本のカバー撤廃しはじめてる店も見かけるくらいですしね。音楽業界が迷走している昨今、書籍業界にはがんばってほしいものです。
まんぷく::日記さんの「立ち読みすらされない本や雑誌に比べれば、立ち読みされるだけでも幸せなのだ。」の言葉には心打たれました。よい本を立ち読みで見つけたら「これいいよ!」とすすめたいと思います。よいものに出会えたら買って大切にします。だからぜひ、がんばってください!とエールを送ります。