たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

とどろけ、どろ高!

というわけで、「共鳴せよ!私立轟高校図書委員会」を激プッシュします。これはここしばらくで買った文化系4コマの中ではスマッシュヒットでした。


図書委員会モノ、ということで本ネタが多そうに見せかけて、実はそんなにないです。むしろ、超個性的なキャラたちの、なさそうでありそうなのを楽しめる、「こんな部にいたい!」なマンガなのです。
好きなキャラをちょっと紹介します。
 
ひときわ異彩を放つのが、優等生で超オタクな黒田蝶子さん。

俺の下でもがけ!
名言すぎです。手帳にメモっておきます。
いわゆる隠れ腐女子ってやつなんですが、普段の優等生っぷりに窮屈さを感じているのか、図書委員会に来たときの彼女の解放されたかのような笑顔ときたら。

すがすがしいナ!(セリフ以外)
彼女を見ることができただけで、この本を買った価値はありましたマジで。
見るもの聞くもの、すべてやおい変換できるという特技があります。水酸化カルシウムでやおえれます。ナトリウムフェノキシド攻めサリチル酸受けです。「アーリア人パンジャブ地方に侵入」したところで妄想できる子です。YES!友達になってください。
 

図書委員らしい子もいます。青山憲司くん。キマジメのメガネ属性。趣味はポエム。あまりにきまじめすぎて、行動が時々不可解だったり、部員のいいおもちゃになります。メガネ男子スキーならポイント高いデスよ。彼と副委員長のおかげでつつがなく図書委員会は運営されているわけですが、ぶっちゃけいいように使われている気がします。潔癖症なのでぐちゃぐちゃにしておけばすべて並べなおしてくれます。図書館の申し子かもしれません。

マジメすぎて、借りたギャルゲーで苦悩するの図。
あんまりマジメに尽くすと、ねえ・・・。「キミキス」とかやったらゲームが進展しないタイプ。
 

木下久仁也くん。わりとめちゃくちゃなメンツのなかでの良識派。普段は寡黙な巨漢なので、時々しゃべる言葉が異常にかっこいい。そして、見た目によらず優しいところもお約束。
わりといい男キャラの多いマンガなんですが、とにかくこいつがダントツでモテます。
そんな彼、実は大富豪の息子。付き人もついてます。

モモさん。年齢不詳。本名不明。日本刀の達人。
かーっこいい!と見せかけて

久仁也を、熱狂的にというか狂って溺愛してます。
自分で熟女という彼女、一体何歳なんだか。でもごめん、萌えた。
彼女が出てくると話が荒れるジョーカーなキャラですが、もうどんどんでてきて荒らしてちょーだいという気分。もうね、かわいいんだってほんと。その尽くしっぷりや、世界に久仁也しか見えていないありさまが。
でも友達にはなりたくないです。
 

超絶ゲーマー由島凛。一見普通に見せかけて、クソゲーをクソゆえに1万出して買っちゃうハードコアゲーマーです。


あるあるorz
突拍子もないキャラが多い本作の中では、比較的自分たちの体験に似たようなキャラなので、わりと感情移入しやすいです。かわいいんだけど色恋沙汰はないです。だってオタクだから。
このマンガに出てくる図書委員の女の子が全員オタクなのは仕様です。でも図書委員経験者なら、なんとなーく分かるのではないかと思います。そこがいいんだな。
 
ほかにもネトゲで結婚した夫婦の息子の、バカで猪突猛進なネットマニア少年や、元アイドルで元ホステスのセクシー司書、ナゾだらけの英語教師クドー三世など、イカすキャラぞろい。どこをとってもオススメですが、やっぱり「文化系青春」を送った人にプッシュしておきたい一冊です。
「あるある」風マンガかというと「ないない」です。
究極超人あ〜る」が好きな人ならば、この「文化系が当たり前」な空間は「自分もここにいたい!」と思うはず。特殊なぐだぐだ感、無駄に燃やすパワー、それらが渦巻いています。
それぞれのキャラ一人一人が作者に愛されているんですよ。だから見るこっちも「キライになるキャラがいない」です。
おんもしろいよー。題名は長いので「どろ高」でよろしく。