たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

男の子っぽい女の子、女の子っぽい男の子

「男に見える女の子」が嫌いな男子なんていません!!(どらみそら。)
これは面白いですねー。まだまだ続くそうで楽しみ。

ともかく。私としては、このような展開はかなり好みです。と言いますか、私だけでなく、中性的な男性・女性に引かれる人はかなりいるのではないかと思います。”中性萌え”・”中性属性”とでもいいましょうか。

中性萌え、男の子っぽい女子萌え、女の子っぽい男子萌えはベクトルが全部違うような気がするんですよね。
今回は「中性萌え」ということでで特集されていますので、自分の考えも書いてみたいと思います。

  • 男の子っぽい女子 

はて、まず「男の子っぽい女子萌え」です。
ちょっと分けてみます。

①意図的に男になりたがっている。
②男っぽくせざるをえなかった。
③性別がわからなくて男の子に見えるだけ。
欄外・いわゆるボーイッシュ。

このへんでキャラとしての好まれ方は大きく変わりそうです。
男性視点から見ると、「性別が分かりずらい」ということをバックボーンにしておいて、非常にセクシャルな部分を拡大するキャラだな、と思っています。性別が曖昧だからこそ、女くささを引き立てるというか。ギャップ萌えってやつなんでしょうか。だからおそらくこの手のキャラが「男性に人気がある」としたら、

・ふとした時に見える女性らしさに魅力を感じる
(どらみそら。)

これでしょうネ。性が見えないわけではなく、男の子っぽい「女の子」であって、やっぱり女性をひきたてる手法っていう気がします。オタク的に「性の視点」にこだわるから生まれるジャンルかな、と。
性別がわからない状態だったキャラとしては他に、「ジャスティス学園」のアキラ(「アキラ」ちゃん多いなあ)、「月華の剣士2」の真田小次郎などがあげられるかもしれません。理由があって男装しているキャラ達なので、性格はどうなのかはわからないです。
一方女性から見た場合。男装喫茶なんかの心理は逆に憧れを含んだ「性の消失」と言う意味で、中性に近いのかな、とか思いました。また男性に対するイメージを形にしたものという場合も多いでしょう。自分の投影というか。

放浪息子」より。股間触られているのが高槻くん(女)で、後ろがニ鳥くん(男)。この二人、決してトランスジェンダーではなく、それぞれ自分が女であり、男であることを理解しながら女装男装にあこがれるという設定なのが好感持てます。もっとも高槻くんの方は自分の中の女性嫌悪も少なからず反映されて、男装したがっている感じもありますが、そこがかわいいんですよね。男女ともに愛される&共感されるキャラだと思います。

「CYNTHIA THE_MISSION」の弑・四方犠(しい・よもぎ)。多重人格の少女の暗黒面がこの男の子です。女性の弱さを払拭して男性的強さを付加したステキキャラですが、この人格の時には「自分は女性だ」という意識まで吹き飛んでいるので好みは分かれるかもしれません。スパスパ首切るのを見たい人にはオススメ。
加えて、マンガの中の男装女子キャラは、そのまま女性キャラとからむと女性に支持されやすい反面、男性キャラとからむと「うざがられる」傾向も多少あるようです。確かにネ、近づくな!みたいな嫉妬心があおられるという意見もありましたが分かる気もします。みんながみんなそうだというわけじゃないですヨ。現に藤岡ハルヒは女性にもとても愛されるキャラになりました。性格がよかったんだネ。

  • 「中性」な女の子

さて、本当の意味で「中性」となると、あんまり思いつきません。おそらく「カウボーイビバップ」のエドとか「どろろ」じゃないでしょうか。いわゆる萌えキャラと立ち位置が違うけど。あとは王子さまになりたいけど女性のままでもいたいというウテナとか。本当に「女性」を捨てて「男性」でもないという「中性キャラ」は、キャラとしての設定が難しいでしょうネ。

  • 女の子っぽい男子

「女の子っぽい男子」となると全然方向性が変わります。
「ブリジットたん・コンプレックス」略してブリコン
これって女性に確かに大きくウケているジャンル(ショタ方面など)ではありますが、最近の男性ファンによる「女装男子」ブームはちょっとヒートアップしまくりの感があります。特に「女の子の心を持った男の子」「女装が可愛くてしてしまった男の子」です。あ、この二つはまったくベクトルが違うと思います。後者は「放浪息子」のニ鳥くんとかかな。
 
再掲です。「少女少年」と「放浪息子」より。
また、「流れで隠さざるを得なかった」代表選手は、おとぼくの瑞穂ちゃんでしょうか。あとは「単純に性格が男らしくない」というのもあるかもしれません。男らしくないから女の子っぽいというのはトンチンカンな分け方かもしれませんが、結構そういう取られかたはされている気がします。
「おとぼく」の瑞穂ちゃん、「はぴねす」の準にゃん(にゃんは確定と友人に教えられました)、「少女少年GoGoICHIGO!」などの支持層はおそらく8割が男子でしょう。瑞穂ちゃんは最近女性にも大人気ですね。
「男だからなあ」なのではないです。「男だからいい」というのが最近の盛り上がり方です。男装喫茶のような感覚もあるでしょうし、「かわいければいい、むしろ男子の方が理解しやすい」という考え方もあるでしょう。「男の子だからいい」の極端な例は「ぼくのぴこ」でしょうか。女装じゃないけど。

  • 性転換

そして、「性転換物」。らんまや、「かしまし」のはずむ君など。
「らんま1/2」から「かしまし」まで〜ドッキドキな性転換コミック特集その1(いけさんフロムFR neo)
女子っぽい男子好き、男子っぽい女子好きな人でも「性転換ものはちょっと苦手」という声をいくつかいただいたことがあります。確かに「ぽい」ジャンルは「いかに男性・女性の部分をひきだすか」「見た目の裏に隠されたその人の性の意識はどうか」を描くのが楽しみの一つなので、そういうのを求める人には「なりたくてもなれない」という女装・男装の部分をクリアしてしまった性転換物は、「ちょっと」なのかもしれません。個人的にはどっちも好きですが、読むときは確かに別扱いで読んでいる気がします。
「はずむ君」は男性人気の白熱の仕方一部で狂って激しいです。というか、電撃大王誌上やネットの反応を見た限り、おそらく男性によるはずむ人気は女性のそれを凌駕している気がしてなりません。百合じゃないんだけど百合に見えるという絵の構造のトリック、男性とはいいつつも男性的じゃない心理、むしろ男だから受け入れやすいという友人明日太的心理など。なんとも罪なキャラです。
加えて。最近の女性向け同人誌では男性キャラの性転換女性化が一つのブームです。たとえばNARUTO夜神月が女性になってる同人誌、結構ありますネ。一つのジャンルとして確立している気がするほどです。
NARUTO女性化だけでちょっと検索するとこんなに出てきます。
このへんもうちょい調べてみたいです。

  • その裏に潜むキャラの心理がみたい

話がズレたので方向修正。

・性別を隠している行為=「秘密を持つ女性」に魅力を感じる
(どらみそら。)

こっから男性視点で考えた場合です。
秘密、というか「なぜ男の子っぽいのか」「男っぽくしてどう感じているのか」という心理への魅力はあるな、と思います。
そのような意味では「男の格好をしているのが好き」、というよりも「やっぱり女の子なのね」に惹かれるのかもしれません。「男っぽい女性っぽい男性」は女性にはそのミステリアスさが人気あると思うデスよ。
 
性の境界線の曖昧さはどのジャンルも愛されていて、男性女性問わず男→女、女→男を色々な視点で描いているなと思います。その行ったり来たりの中で消失していく「性」もあれば、強調される「性」もあるのが魅力ですネ。
ちなみにうちは雑食なので、全部好きですどんとこい。
 
おまけ。
どっちかわからない人たち。

ブラックラグーンの双子。どっちがどっちかよくわかりません。ロックに股間を見せたときになんであんなに驚いていたのかもわかりません。友人と協議した結果、ほりほねさいぞう的な改造を施されていたんだと言う事になりました。そういうことでよろしく。
 
続き
ヒロイン男子の魅惑のささやき