たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

捨てられた中に眠る財宝

時々大枚はたいて買った本が、翌日廃品回収にあったりしてびびることがあります。なんで売らないのカナー?!とか思いつつも、価値があんまり感じられない人には「こんなん売れないだろう」となるんでしょうかね?せめて1日早くそれを見ていれば!なんて思いますが、もうどうしようもない。
「今日の早川さん」スカベンジャー +おまけ(coco's bloblog)
今は「売る」のがかなり簡単な時代なので、あまりゴミステーションにイカス本は落ちていなくなりました。ブックオフとかブックオフとか、はたまたブックオフがありますしね。
各地で言われていることですが、それが古書の価値を下げてレア本もゴミも100円にしてしまう、というのは弊害としてあるかもしれません。詳しくは分からないですが、文化的にも色々アレなのかしら。とりあえず間違ってもレア初版本はブックオフには持っていけないワ。
同時に、ブックオフの山の中から、レア物を探す楽しみもあるんですけどね。ほんと時々「これも100円にしちゃうのか」ってのは結構あります。みんなハンターになれ!めんどくさいですねそうですね。
しかし、いくら「ゴミ」扱いされている本でも、まだブックオフで金銭を介して販売されているならマシというもの。ゴミ収集所に置かれてしまっては、それが5円だろうが1億だろうが、ゴミ収集車の鉄板でぐしゃりと押しつぶされてしまいます。ああもったいない、とはいえ、そういうものの価値ってどうにもならないんだよね。案外自分らも普段捨てているものの中にレアな何かがあるかもしれないですよ…なんていい始めるとゴミを捨てられない症候群になります。あかん、これはあかん。
というわけで、ゴミの中から価値あるものを拾って保護してあげるのはむしろ文化のためだ!と言い訳をしておきたいところ。しかし人の目は気になりますね。
 
さて、価値のある宝の山も、ためてためて放置しておくと、いずれはその価値が埋もれていきます。
普通はそうなる前に売るなり捨てるなりしちゃうのですが、そうはならない場合もあります。

おもちゃ屋に賭けた男の人生 誰か助けてください。 (ととろぐ〜よりぬきトトロさん〜)
ちょっと前の記事なんですが、ものすごくハートに来たので紹介。

この倉庫(廃墟)の持ち主であるおじさん、いやおじいさんは今は細々とアルバイトをして食いつないでいるそうなんですが、
「自分にはおもちゃ屋以外の仕事は考えられない。なんとかもう一度、おもちゃ屋をやりたいんだ」と熱い想いをもってらっしゃいます。

で、その夢を叶えるためにこの倉庫(廃墟)を建物ごと処分したいのですが、なにしろこんな風にまだたくさんの在庫がある状況です。

かといって捨てたり、重機で潰すのも忍びない・・。

動画見ていただければ分かるんですが、本当に廃墟状態のこの建物の中には、恐ろしいほどのおもちゃの山が。それはまったく価値がないものかもしれないし、ものすごい価値のあるものかもしれない。ただ、手をいれることが出来ないために、その価値は眠ることすら許されず、このままだとショベルカーで潰されてしまうでしょう。
自分ももしこのアイテム類をオークションで出すとかフリーマーケットで売るとかされるのだったら、買いたいです。すごいレアな何かがあるかもしれませんもの。ノドから手が出るほどほしかったアレとかアレがあるかもしれないもの。でもこれ、どうしようもないんだな。自分がこれを全部買い取るのとかどう考えてもできません。
それでも、おじいさんの気持ちを考えると、もうどうしようもない切ない気分になります。自分のことに置き換えても仕方ないんですけどね、でもやっぱり考えちゃうじゃないですか。
自分にとって今とても大事なコレクション類が、もし自分が死んだらどうなるんだろう?
それらコレクション類を大切に取っておいてきたのに、時代がそれを許さず手放すときにどんな気持ちだろう?
せめて売りたいと思っているのに、売ることすら自分でままならなくなったらどうなるだろう。
なんてね。感傷的になっても、何も出来ない自分が歯がゆい。
どーんと買ってくれる人が出ないか、せめてフリーマーケットで少しでも売りさばけないか、と願います。


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