たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

有名なみんなと、そうでない自分と。「プリキュア5第9話」


うらら「私の尊敬する人は、のぞみさんです!」

のぞみ「むふー、どんなとこ?」
うらら「・・・」
のぞみ「・・・」
 
そんな回でした。
とにかく回を重ねるごとに、全員(こまち以外)のキャラが立っていきまくりのプリキュア5。ダントツで光っているのはやはりうらら(黄色)でした。前回は結構いいタイミングでボケるものだから「賢い子だ」と思ったら、今回は素でした。うらら…恐ろしい子
 

プリキュアではない、生徒の視線。●


今回のカギになる人物、増子美香。やりました。メガネ分不足のプリキュア5にせせらぎのようなメガネ!
友人いわく「マリみての蔦子さんと真美さんを足して2で割ったような」キャラです。なんか一人で写真撮って取材して、ととても忙しい子。そしてどう考えてもトラブルメーカー。
はて、この子のメガネの存在だけでも今回のプリ5は価値があります。それは自分の好みのルックスだからです。えへん。
しかし、もう一個大事なポイントがあります。実は「プリキュアではない第三者の生徒」が、意思を持って登場するのが、この子が初めてなんですよね。
女子校が舞台で、たくさんの生徒が出ている今作ですが、今までがわりと5人のクローズドな世界観だったところに、むりやり踏み込んできたわけです。なるほど、確かに「マスコミ」のパパラッチくらいのパワーがないと、5人の仲良し空間には入れないわけです。
 

●有名ではない、のぞみさん。●


新聞、ちゃんと字まで読めます、クリックするとでかくなります。
考えてみたら、うららは有名人ですよね。売り出し中のアイドルですもん。かれん(青)は生徒会長だから全員知っている人。こまち(緑)は図書室にいつもいるので、やっぱり顔が知られた人。りん(赤)は色々な部活から引く手あまたの運動の天才だからやはり有名。
のぞみ(ピンク)は?
のぞみは今まで、三日坊主的性格が災いして、部活などに定住してないんですよね。ということで、生徒の間では全くの無名。
とはいえ、5人ワールドでは別にそれは関係なかったわけです。それぞれはやる事あっても、プリキュアになったら目的は一つ。そしてのぞみはリーダー。だから有名か否かは誰も気にしませんでした。

しかし増子さんはあくまでも部外者。有名なメンツの中心にいつもいる、無名な人、という認識です。いわば桂さんが山百合会の真ん中の席にいつも座っているようなものです。千早とあずさと伊織の中にジャイアンが混じっているようなものです。
いや、分かってはいるんですよ見てる側も。でもそれを冷静に言われると、なかなかグサっときますね。

以前にもこのへんの伏線はありました。他の4人のところには多くの(ファンの)生徒が集まってきているのに、のぞみにだけ誰も来ないというあまりにも切ない自体が発生したんですよ。正直、これ自分だったら悲しすぎて泣きます。
とはいっても、何もしてないから来るわけもないです。いや、正確には今色々やっていますが、言えないよネ。何度も言いそうにはなりますが。
 

●のぞみは、周りの視線をどう感じているか。●

とはいえ、今ののぞみはとりあえず「ココの願いをかなえる」という目標に向かって突き進んでいますから、あんまり「自分に対する他人の評価」は気になっていないようです。

増子さん「有名な4人と無名の夢原のぞみが、なぜ急接近したか!」
失礼なやつだな!そんなとこが大好き。
言っていることは失礼千万ですが、あまり意思をもって語らないほかのこの学校の生徒の代表として、のぞみに対しての「印象」を表現する代弁者なんですよね。正直彼女がこう言わなければ、いつの間にか有名人と一緒にいる変な子、というのがぼやけたままだったでしょう。
のぞみは当然、そういうファンの子やネタにされるのに慣れなんていないので、翻弄されるハメになります。が、この子は今の「5人」空間を猛烈に信じているので、全然意に介していません。
それが絆、と言えばそうなのですが、不安な要素でもあります。
自分自身の夢ではなく、他人の夢を自分の夢がわりにしているのぞみ。カベにぶちあたるとき、あるいは敵がその弱点を裏からつついたとき、彼女はどうなるんでしょうか。前回りんとかれんがケンカしたときに狼狽したように、5人の幸せな空間がブレるとき、彼女はどうするんでしょうか。
 
のぞみ一人でも立てるのか、と言われるとかなり弱いトコロ。ですが、りんはのぞみのためにプリキュアに「いやだけどなった」という経緯がありますし、常にそばにいるはず。他の4人のつながりも徐々に完成し始めている様子。やはり、5人相互の人間関係がさらに深く描きこまれることで、のぞみの歩き方も見えてくるのでしょうか。
周りの人物からちょっとずつのぞみに詰め寄るようなシーンが微妙に増えつつありますが、ポジティブすぎて困るくらいの、超天然のぞみさんが日曜の朝は見たいです。今は何も考えていないこの状態でいいのかもしれません。いずれは、考えてほしい、カナ?
 

●今回は、りんちゃんが光まくりでした。●


さて、前回はかれんとりんがケンカをしたので「突っ込み二人は多いのかなあ」と思いきや、かれんが予想以上にズレた価値観のキャラなので、突っ込みはりん一人が背負うことに。だからとにかくりんのセリフのキレがいい!声優さん、間の取りかたうますぎです。増子さんが暴走キャラなので、むちゃを言うたびに突っ込み。うららとのぞみがとんでもないことばかり言うから、そのたびに突っ込み。とにかく突っ込み。光ってるゼ。

また、前回ケンカしていたかれんとナイスなチームプレイを見せるなど、とにかくりんちゃん、愛されてます。表情ものぞみと並んでコロコロかわりますしね。やはりなぎさのように全体のムードを引っ張っていく立ち位置なんだなーと再確認。
 

●りん、のぞみをパシリ扱い問題の答え●


りん「のぞみ、もう一つお皿持ってきてくれない?」
のぞみ「私が行くの?」
りん「そうだよ、だってリーダーなんだから」「じゃあ、お皿とストロー、よろしくね。リーダー☆」
 
…パシリじゃん!
あんなにのぞみのことを好きだったりんちゃんが、のぞみをパシリに使う!?おかしい、何かおかしいぞ。
でもどう考えてもパシリ扱いでした。うーん、これはなんとしたことか?と友人のうずらちゃんに尋ねたところ。
「りん心の声は『ああ、のぞみのお馬鹿!そこが可愛い!』って感じなんだよ」
なるほど!
ちょっとからかってみて、簡単にひっかかるのぞみがかわいくて仕方ないんですね、りんちゃんは。本当にりんちゃんはのぞみが大好きだな!
 

●キャラの個性が濃くなってきました。●

こまちさんはどうにも空気キャラになりつつあるのですが、それは他のキャラの個性が強いので仕方ないかなと思ってます。今後彼女のエピソードに期待。はて、りんちゃんはひたすら光ってますが、うららとかれんも負けていません。
 
その1。

語録を作ると面白そうなくらい名言ぞろいの、うららさん。「写真はNGですから!」と、慣れているから言ったというよりも、「そのセリフ言いたかったんだヨ!」という顔で言うのがあまりにも印象的でした。ほんとこの子はどこまで天然でどこから本気なのか分かりずらいですが、全部なんでしょうネエ。

その2。

一方かれんさんは、どうにもこういうセクシーな表情が多いです。ちょっとしたことで赤面したり、困ったり。なんというか、キュアババアアクアファンの心をますますわしずかみにしそうな予感。彼女の太い眉毛は、固い決意の証と言うより、困った表情がわかりやすくなるため、だと理解しました。

にしても、ほんと困った顔がよく似合う。そして、あまりにもキュアババアですネ!(愛をこめて)

その3。

そして、女殺しのナッツ。増子さんもあっさり陥落。もうね。イケメンビーム放ちすぎですよ。淫獣状態のツンデレっぷりも相変わらず。そして次回はナッツが餓死しかけるという、ナッツ主体の回に。ほんとナッツ愛されてますね。

その4

もうこのアニメ、毎回敵幹部の会話だけ見ても面白い気がしてきました。「あー、昨日は楽しかったなー。今日から仕事かー。まったく胃が痛いよ。」どんだけ日曜の朝からあんたは現実に戻すんですか、ブンビーさん。勘弁してください。大好き。

その5。
次回予告ですごい気になるカットが一つ。いやめちゃめちゃ突っ込みどころ多い予告なんですが、あえて一つ。

このシーンの。

ここ。
うらら…恐ろしい子…。
 
あと、蛇足ですが、「プリキュア5」はひかがみ(ひざのうらの部分)を楽しむアニメ、という説を提唱して、締めたいと思います。

脚アニメ。これはよい百合脚です。百合脚については別の機会に。

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