たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

少女マンガを様々な視点から楽しもう!「男女とも楽しめる少女漫画会議」第二部〜男でも女でも楽しめるオススメの少女漫画〜後編

昨日の第2部の続きです。

〜参加者〜

女性チーム
サヤカ・(萌えプレ)
松平アミ・(フィアンセ戦車)
ゆすら・(きなこ餅コミック)
 
男性チーム
いずみの・(リクィド・ファイア)
ゴルゴ31・(ゴルゴ31)
たかすぃ・(マンガがあればいーのだ。)
種村理沙・(KYTIMKYM)
だんげ・(酔拳の王 だんげの方)


 
〜司会〜
たまごまご(たまごまごごはん)
水音・(マンガ☆ライフ)

(50音順敬称略)

収録・4月27日(土)PM10時〜
参考リンク・脚注は編者が入れました。

 
〜過去会議録〜
ぬかおののき!な裏漫画談義2006
マンガオタクによる、マンガオタクのための、「オタクマンガ」会議。
絶望した!「久米田康治マンガ談義」第一部
狂ったキャラと歪んだ世界はお好き?「狂気・ヤンデレマンガ会議」第一部
恋するヒロインがぼくらは大好きです。「男女とも楽しめる少女漫画会議」第一部〜男から見た少女漫画の思い出〜
少女マンガを様々な視点から楽しもう!「男女とも楽しめる少女漫画会議」第二部〜男でも女でも楽しめるオススメの少女漫画〜前編
   
 
 

●はじめちゃんと、ハンサムな彼女

はじめちゃんが一番! (9) (小学館文庫) ハンサムな彼女 5 (集英社文庫―コミック版)
いずみの:お気に入りのを。はじめちゃんが一番!*1ハンサムな彼女*2。どっちも男性にオススメかと。
たかすぃ:第1部で個人的に挙げました。はじめちゃんは最高に面白いですよ
いずみの:渉先生はハン彼が一番好き。
サヤカ:可児くんが好きだったなぁ
ゆすら:おおお、二枚目。関西弁。でも、男性で読んでる人って少なそうだ……もう15年くらい前か*3
サヤカ:ミント*4は多そうだw
ゆすら:ミントは比較的最近ですね〜♪だっけど、気になる〜昨日よりも、ずうっとー。たしかに内容は忘れるかも。
 
だんげ:両方とも女性から見ても バリバリの恋愛漫画だとおもうのですが
いずみの:アニメとは結構違う原作のママレード。
サヤカ:吉住先生って長いこと一線で、すごいですよね。あの高偏差値。
種村理沙:読み切り新人ですからね>吉住(笑)
ゆすら:たしかに恋愛漫画ですね。男性にもオススメという点は?
たかすぃ:はじめちゃんは恋愛一本じゃないからいいですね
だんげ:結構恋愛なかんじもするんだけど>はじめちゃん。
たかすぃ:家族愛というか兄弟愛というか。そこを織り交ぜて話を展開させてるから好き
サヤカ:恋愛というか、瑞希ハァハァですね…>はじめちゃん
いずみの:ジャニーズみたいなアイドルのおっかけ少女の話なんですけど、歌手の才能の苦悩みたいなのが……
だんげ:光源氏とだれだっけ?少年隊?
たかすぃ:瑞希さん一筋と見せかけてアキラ(だっけ?)と密かに育む描き方はいいですよね
いずみの:成田美名子「CIPHER」*5にも近いノリですね>芸能人の苦悩がテーマ
たかすぃ:正直最後ああいう展開になるとは、中学生の頃読んでた自分としては想像つかなかったんです
サヤカ:やっぱり、瑞希には萌え、アキラに恋だったんだなぁと
 

●松平アミのおすすめする、少女漫画。●

 後宮(1) (KC KISS)
 
松平アミ:あーい。といっても、私、少女漫画はあんまり読んでないんですよね……で、手持ちのだと、『少女の価値観』である石田敦子『いばら姫のおやつ』か、海野つなみ後宮のどっちかなんですけど
たまごまご:石田敦子はドロドロを描くイメージが強くてw
だんげ:アニメがお仕事!*6の人か。
松平アミ:『いばら姫のおやつ』は少女漫画だと思うんですよねえ。純粋デート倶楽部*7は違うけどw
種村理沙:海野つなみはなかよし・Amie時代にちらっと読んだなぁ・・・
サヤカ:海野つなみ先生は、コア的な人気があるような。
 
ゆすら:誰とでも寝る女の子・死に損なった小学生・離婚した義母に違和感を持つ男子校生に自分は「宝石」にはなれないと諦めた少女に好き「だった」先生との子供を堕ろした女子中学生・・・・・・・・・・・・・・・。か。
たかすぃ:何その惹かれる設定。
水音:なにこのヘビーなキャラ達
松平アミ:それぞれ別作品なんですけどね。表題作の『いばら姫のおやつ』は、誰とでも寝る子の話。高校一年生、知世ちゃん系ロリ、身長136cmパーフェクトロリ体型、すげえ生意気で口が悪い。
 
関連・〜愛の独断と偏見レビュー〜いばら姫のおやつ
 
ゆすら:寝るって、その寝るね。
だんげ:寝るって…ええ?睡眠だけ?
種村理沙:え?処女?
いずみの:やらないんだ
松平アミ:で、なんでロリ体型なのかというと、産まれてすぐに大病をして、いまだ生理も来ないから、姉がいるんだけど、こっちはお色気むんむん、上司と不倫中。
たまごまご:石田先生の毒は、デビュー当時からですか…。*8
松平アミ:虚弱で甘やかされ放題で育ったので、自分で自分を自立できないと思い込んでいる妹。妹に愛情を奪われ、自分には何もないという虚無感から、不倫に走り、ついには妹の幼馴染の男子を寝取る姉。
ゆすら:ひでぇ
 
松平アミ:簡単に言えば、この姉妹が自立できるようになるまでのお話ですな。女らしい姉にコンプレックスを抱き、どんな男にもついていくことで『自分は女だ』と証明するも、あまりのロリさにまだ処女な妹なんですが。
だんげ:自立できるの?
松平アミ:『男はみんな私が女じゃないから欲情しなかった』『抱きしめてるだけで気持ちいいって言っていた』
ゆすら:そうなるのかー。逆にいい。
松平アミ:『嘘つくんじゃねえよ、男がそんなもんで満足できるわけねえだろ』『バカにしやがってバカにしやがって』…そういう話w
種村理沙:そこらへんが石田敦子ですなぁ…。
たかすぃ:どうエンドに持っていくかが興味があるw
松平アミ:そういう少女が、『でも、本当に抱きしめているだけで気持ちよくなれる男がいたのかも』と思えるようになるまでのお話。
ゆすら:むずい!
 
松平アミ:『自分はこうなんだ』『こうじゃなきゃいけないんだ』という自縄自縛なんですよ。甘やかされて、お姫様にように扱われて、いつまでたっても女になれない、という、少女の呪縛。
水音:それが「いばら姫」、か。
松平アミ:呪縛を抜けているはずの姉は、愛に飢え、不倫という不幸に染まっていく。
だんげ:ばりばり縛られてるじゃないですかw
松平アミ:姉も自分は呪縛に掛かってるわけですよ。
だんげ:愛に植えているから不倫に走って 悲しいお姫様ごっこしてる感じ?
 
いずみの:そういう姉妹モノの設定を聞くと、いつも萩尾先生の『半神』思い出すんですよね。お互いに奪われたモノを羨んで見てるような関係。
 
関連・萩尾望都『半神』(画像あり、強烈なので必見!)

ゆすら:あー姉妹は兄弟より、お互いを嫉妬するのかも
松平アミ:近いですなあ。『大人の女になれない』自分を呪っていた妹と、『大人にならなきゃいけない』自分を呪ってた姉
たかすぃ:嫉妬かぁ・・・その辺り上手く描いてる作品は確かに面白いですね
いずみの:ないものねだりでジタバタするという
たかすぃ:姉から譲ってもらってそのないものを手に入れても残るのは罪悪感だけだったりとか。奪って、でもそうか。
松平アミ:そういう、『少女』と『女』の呪縛からなんとか抜けて、『誰かを抱き締められ、抱きしめる』人になろう、というお話ですね。
 
松平アミ:3話構成なんで、さくっと読めますよ
たまごまご:考えてみたら、いばら姫、それ1巻の中でやっちゃってるってとんでもないな。
松平アミ:展開はえはえーw
たまごまご:少年マンガではできないような、重い心理や環境設定をさらっとやるのは、本当に女性作家は強いなあ。
いずみの:おもいきり展開すっとばすのは女性作家の持ち味だと思う。
松平アミ:主題は登場人物の感情だから、感情に納得さえつけられれば、さくっと事件解決なのなw『汚れることが出来ない少女性』と呪いと位置付けるという意味で、面白い『少女漫画』だと思うので、是非読んで欲しいです
 

●少女漫画が長く続くと何が育っていく…?●

ゆすら:少女漫画は長期連載って作品、たしかに少ないかも。少年漫画より。
いずみの:バトルが必要になると話長くなるっていう感じですね、少年漫画は。
たまごまご:今はそうでもないけど、少女漫画=短い巻数、ってイメージはありました。
サヤカ:少女漫画は長期化すると、話がループするんですよ…。ライバル出現→仲違い→仲直り
松平アミ:下手に長くなると、同じ事件の繰り返しになるのは、よくありますが……
たかすぃ:恋愛って実際終わりが無いので、味のある恋愛漫画って長く続くんでしょうねぇ。
ゆすら:少年漫画はインフレ。少女漫画はループか。
 
松平アミ:花より男子*9とか、そんなループに陥ってなかったでしたっけ?
たかすぃ:ライバル出現は恋愛漫画の醍醐味ですもんね。
サヤカ:バトル漫画のように、強くなったりレベルアップしたりしませんからねぇ…
松平アミ:メロメロになる男が増える=レベルアップかも・・・
 
松平アミ:ああ、レベルアップといえば、海野つなみ後宮』に繋がるw
だんげ:後宮はこれかな?
 
関連・海野つなみ/後宮(マンガ一巻読破)
 
たかすぃ:その変わり恋愛経験値は上がっていく、と・・・まあ同じ失敗も繰り返していくんですが
水音:人間的に強くなる、は表現しようがないしなぁ。
いずみの:それは表現しようよ(笑)>人間的に強くなる
水音:いや振り返ってみて始めて「ああ強くなったんだな」というのは分かりますけど
たまごまご:女に磨きがかかる・・・。
いずみの:どんどん女度が上がって可愛くなってくヒロイン好きだな
たかすぃ:恋愛漫画の最初と、後の方ってやっぱりどんどん芯が強くなっていってるのは伝わってくるんですよね。
 

●だんげのおすすめする、少女漫画。●

ブレーメンII (1) (Jets comics (241)) 笑う大天使(ミカエル) (第1巻) (白泉社文庫)

だんげ:以前「男が読んでも面白い少女漫画」は自分でもまとめたり友人にちょっと聞いたことがあったんで、おれはその中から川原泉にしぼっていこうかなと。一番有名なのは笑う大天使*10なんだと思うのですが、まあどれを見てもすべて川原節*11が聞いてるので問題はないかなとw
サヤカ:「中国の壷」*12「メイプル戦記」*13が好きでしたね。もちろん大天使も。
松平アミ:もしくは「銀のロマンティック…わはは」*14
 
関連・漫画家川原泉のファンサイト 愚者の楽園
 
だんげ:恋愛の書き方がすごいゆーっくりしてる感じで、よんでてゆーったり入ってくるんですよね。激情に燃えるシーンとかはまったくなく。
いずみの:ヒロインにやたら貫禄がある。相手役の男は大抵「大きい弟」扱いみたいな。
サヤカ:老成しているというか。
松平アミ:枯れてるよね
だんげ:実際ミカエルの中の主人公が、ロミオとジュリエットの燃えるような恋にたいして、ありえねえとかしゃべってますw。大きい弟か、お兄さんですよね。
松平アミ:はっきりとロマンスだったのは『大地の貴族』くらいじゃないか。牧場主とお嬢様の。*15
だんげ:ゆったり待つ派でも、あれも「結局ゆったりが好きなんです」ってお嬢様の判断だからw
サヤカ:女子力が低い…というか、恋愛敗者の女の子な感じ。教授が、恋愛を第一優先にする人があまり好きじゃないんじゃないかなーと思うときがある。
だんげ:そのゆるい空気が疲れたときとかに読むと こう入ってくるんです。
松平アミ:でも、ドラマチックではあるよ、白牛で迎えに来てくれたんだからw
だんげ:恋愛敗者っぽくはありますね。
 
いずみの:「大天使」はメインストーリーが済んだ後のショートが続くあたりが良いですよね。義理のお兄さんの話とか。*16
松平アミ:あれはむしろ、メインストーリーがショートで泣くための前振り
サヤカ:柚子とロレンス先生のもすごく切なかった。
だんげ:オタクにコンプレックスがあるころに読んだので あーこういうだめな感じでも足並みがそろう人がいてくれるかも、って感じがして そこも好きです。オタクにやさしいというか、コンプレックスある人に対して優しい漫画なんだと思うのです
いずみの:まさにそんな感じか>ショートで泣くための前振り
だんげ:ロレンス先生はOKでしょうw あのあれだ、オペラ歌手でしょ<ゆず子w
種村理沙:当時としては珍しい、空気系の匂いがする漫画が多いですね。
だんげ:あとは書き文字の多さが漫画の中でも相当多い
種村理沙:でも、どれも無駄なセリフじゃないっていうのが毎回驚きます。
だんげ:普通の人が漫画でやるところをあの人は文字でやっちゃうwそこがすげええ、ってかんじです。無駄なせりふもないですよね。
 

●サヤカのおすすめする、少女漫画。●

7SEEDS 10 (フラワーコミックスアルファ) BASARA (2) (小学館文庫) 巴がゆく! (1) (小学館文庫)

サヤカ:えーと。じゃあ、田村由美先生の漫画を。
だんげ:ktkr
サヤカ:「BASARA」「7SEEDS」「巴がゆく!」*17が有名でしょうか。
ゆすら:ですね、ですね。中でも?
種村理沙:巴がゆく!は読んだなぁ・・・
水音:7SEEDSは読んでますね
だんげ:龍三郎もいれといてw*18
ゆすら:理由シリーズ*19
サヤカ:それもそれも
 
関連・田村由美(wikipedia)
 
サヤカ:田村先生の作劇って「ワンピース」の尾田先生*20と通じるものがあると、勝手に思ってます。
だんげ:なんかわかるきがする。手もとれるしな。
サヤカ:これだけ大風呂敷広げて大丈夫なのかと思わせておいて、最後に怒涛のように回収して、だだ泣きさせられるところとか。
ゆすら:壮大さと……あと、鳥肌立つ雰囲気は似てるかも。田村由美は感動っていうより、ちょっと怖いですね。
サヤカ:朱理の最後の演説?とか鳥肌たちましたね。「己で考え〜」というやつ。
ゆすら:アタシは1巻の1話から鳥肌が。「突破する!」が。『7SEEDS』読んでる人は、ぜったいに遡ってほしいです。
 
関連・傑作マンガベスト100(名セリフ付)
 
サヤカ:演説でぐぐったらあった。5位のところ。
ゆすら:長いですけど読んでください〜。あんなに鳥肌立つ少女漫画ありません。個人的には『7SEEDS』より熱いと思います。大河ファンタジー。
 

●少女大河ファンタジーマンガ●

いずみの:大河ファンタジーもジャンルとしてありますよね、少女漫画
サヤカ:7SEEDSも怖い。今、すごく気になるところでコミックスが切れてて辛い。
種村理沙:そこらへんは王家の紋章という御大があるわけで・・・>大河ファンタジー
いずみの:神話風の話とか、プリンセスコミックスな感じですが
だんげ:大河ファンタジーけっこうあるけどBASARAが一番きれいかなあ とはおもう
松平アミ:天は赤い河のほとり*21はそこそこ読んでたな
サヤカ:SFや歴史ものも普通にありますしね…>少女漫画
たまごまご:他どんなのありますっけ、大河ファンタジー。
いずみの:実は少女漫画初体験が、姉の部屋で読んだプリンセスコミックスの『アリーズ』だったり
 
関連・Aries @Wiki -アリーズ大辞典 -
 
サヤカ:アリーズはつい最近出ましたね。最新作。アリーズ2が十何年ぶりに出ました。
ゴルゴ31:八雲立つ*22は?
サヤカ:ベルばらとか?*23
松平アミ:はいからさんは永遠
サヤカ:大和和紀の面白さは異常*24
種村理沙:今月号で遂に完結したドラゴン騎士団*25とか大河ファンタジーかな?
だんげ:あれは大河だね
松平アミ:まだやってたのか!>ドラ騎士
種村理沙:やってました、全26巻>ドラ騎士
サヤカ:「イズァローン伝説」*26とか
ゆすら:大河ファンタジー多い!
だんげ:ファンタジーてくくるとあれだから、大河系漫画のほうがいいのかな。
  
たまごまご:ゴルゴさんはお忙しいかな
ゆすら:ゴルゴさーん
いずみの:(よしながふみがなかなか出ないのはみんながゴルゴさんに遠慮しているという説)
たまごまご:なるほどw
水音:納得した
  

●たかすぃのおすすめする、少女漫画。●

たかすぃ:「男性にもオススメできる少女漫画」という視点でオススメできるとすれば、やっぱり「BASARA」が色んな意味でオススメできるかと思われます。
サヤカ:BASARAキター
たかすぃ:あれだけ続きが気になる少女漫画は中々ないですよね。読者が一番ハラハラさせられるw
ゆすら:「ロミオとジュリエット」の最上級編って感じですね。
たかすぃ:だってドキドキじゃないですか。お互いが、お互い、それぞれを分かる日がいつか来ると読むわけで
ゆすら:そしてバレたときの、あの落ちっぷり……
サヤカ:赤の王の中の人だって知った時とか、こちらの心臓がどうにかなるかってぐらい心配でした。
たかすぃ:あの背徳感も混じった恋愛展開、
ゆすら:心臓に悪かった……
たかすぃ:ええ、あの展開は本当にヤバかったですね。二人の愛が丁寧に、熱く描かれてたからこそでした。
だんげ:いつばれるのかのどきどきは確かに異常だった
たかすぃ:仲間が次々と集まっていき、戦っていく。それが更紗サイドと赤の王サイドの二元展開していくから本当に面白い
サヤカ:知らないで憎みあう…っていうのが…。あれ、最近そんなの見たな。「コードギアス」か。
松平アミ:www白兜*27
 
たかすぃ:あの二元展開っぷりはまさに少年漫画の面白さを彷彿とさせつつも、少女漫画の恋愛の醍醐味、そしてバレるかバレないかギリギリの刺激のある展開。全てが高いレベルで融合した最高の大河ファンタジーでしたね
たまごまご:すごいなあ、全要素が含まれてるんだなあ。
サヤカ:最後あたりで、背中預けて戦う2人を見た時は、じらされた分、すごく感慨深かった。
たかすぃ:いやー背中預けたあのシーンは今でもジーンときますよ>サヤカさん
 
恋愛カタログ (32) (マーガレットコミックス (4123))
たかすぃ:で、「BASARA」とはまた180度変わって恋愛モノで男性に勧めるとするならば、王道ですが恋愛カタログはフツーに面白いです。
 
関連・恋愛カタログ スペシャルコーナー
恋愛カタログファンサイト〜恋愛カタログエスティファン 
 
たかすぃ:読みやすい絵柄と、ぐっと引き込む展開はフツーに読んでいけます。すでに32巻まで出てる*28人気作ですのでハズレではないと思いますよー。
いずみの:32巻!
だんげ:こりゃまたながいね
種村理沙:うわぁ・・・花より男子より多いんですね。
たかすぃ:その中に出てる種ちゃんというキャラが最高に可愛いので。
松平アミ:惚れた腫れたで32巻…
 
たかすぃ:えっと、どっちかというと主人公の女の子と、その妹の女の子の種ちゃんという子の二つの恋愛が主軸で語られるので、出産というか結婚まではまだ言ってないです。けど高校生編から始まって、今大学卒業手前ぐらいです。
ゆすら:なるほど、主観がかわるのか
たかすぃ:けどこれがまた飽きないんですよ。最初の2〜3巻くらい超えればそこからホント面白いです。主人公とその妹の種ちゃんの関係が最高なので。多分「涼風」*29なんかめじゃないぐらい、すごい傍若無人な子です。
たまごまご:そりゃ傍若無人だw
たかすぃ:女性作家が描く傍若無人はまた味があって愛らしくなります。
 

●少女漫画の「傍若無人」●

たまごまご:逆に、女性からみてどうなんでしょう?そういう子。感情移入しやすい?
ゆすら:主人公でも嫌われる子は嫌われますよね。女読者から。
松平アミ:痛い子だなー、とゲラゲラ笑ってみる感じですかね
たかすぃ:「恋愛カタログ」の種ちゃんは、散々振り回すんだけど、芯だけはすごくしっかりしてる子で、読者人気は一番高い子なんです。むしろ主人公サイドの話より、その種ちゃん話の方が人気が高くて今そっちがメインになってます。
ゆすら:人気があるなら勝ちだ
いずみの:読者人気高いってのは好かれてるんでしょうね。
 
サヤカ:大人しくて、「好きな男の子の言うことなんでもききます」的な女の子の方が嫌われる。うーん、少年漫画のヒロインでも、そのタイプは嫌われちゃいますよね…。
いずみの:女の子はスジが通ってるヒロイン好きですよね、なんか。
松平アミ:シグルイ*30のいくさんとかか>好きな男の子の言うことなんでもききます的
たまごまご:そこでそれがでてくるのかw
 
たかすぃ:タカビー、お嬢様系の子って少女漫画の方が何気に多い気がする。初期の主人公のライバルみたいな感じになって、惨敗していくイメージです。
サヤカ:亜弓さん。*31
松平アミ:亜弓さんが紅天女だろ*32
ゆすら:ガラスの仮面ねぇ
サヤカ:あと、お蝶夫人*33
いずみの:ああいうヘタレでプライド高いライバル好きな人多いですよね。ウチも好き
 

●女の子の通過した道、ときめきトゥナイト

ときめきトゥナイト (9) (集英社文庫―コミック版)
いずみの:タカビーといえばときめきトゥナイト
サヤカ:曜子!*34
ゆすら:ヨーコ犬。*35
たまごまご:ときめきトゥナイトが今まで出てなかったのがびっくり・・・考えてみると。
たかすぃ:ときめきトゥナイトは全巻持ってますが全く覚えてない・・・
ゆすら:ときめきは……男子にはあまりススメナイなぁ
 

ゆすら:えろいEDきた!
松平アミ:はだかマント!
いずみの:蘭世は刺激強かったなぁ(笑)*36
たかすぃ:前髪ぱっつん!!その辺りが時代を感じさせてくれますね
たまごまご:変なとこにくいついてアレなんですが、少女漫画の前髪ぱっつんっ子ってすごい魅力を感じます。
 
サヤカ:男子は真壁くんにむかつくんだろうか。*37
いずみの:真壁くんは普通に男前かと。息子の方がむかつくんじゃなかろうか(笑)
ゆすら:真壁俊って名前に、すべての憧れがつまってました
たかすぃ:ときめきトゥナイトは全ての女の子が通る道なんですかね・・・
サヤカ:通ります通ります
 

●「星の瞳のシルエット」に感じたカベ●

星の瞳のシルエット (1) (集英社文庫―コミック版)
サヤカ:「ときめきトゥナイト」と、星の瞳のシルエット*38は双璧。
ゆすら:星シルはしんどかったなー。あの自己犠牲精神が、まったく理解できなかった
サヤカ:あぁ、香澄はそうかも。男子人気は高いけど、女子人気があまりないキャラ。
だんげ:人気キャラが分かれるってのもおもしろいなあ
たかすぃ:その辺りこそ、少女漫画の基本というか真ん中にいる作品なのかもしれないですね
ゆすら:基本であり、美学ですねぇ。
いずみの:今回のチャット的には、そんなにオススメしないかもですね>星シル。とりあえずおさえとけ的な漫画ではありますけど。
 
たまごまご:「星の瞳の〜」、は読みきれなかったんですよねえ^^;それこそ幼いころに感じた、少女漫画のカベをかんじました。
たかすぃ:その辺の壁を越えられると、完全に少女漫画の世界に入っていけるんでしょうねぇ。
たまごまご:あの独特の間に慣れるまでが時間かかりました。
ゆすら:その壁は越えない方がいいのかもです
たまごまご:え、そうなんですか?
たかすぃ:超えちゃった…!恋愛に対する価値感をどう持ってるかによって、少女漫画読めるか読めないかが決まってくるんでしょうねぇ。男性にとって。
ゆすら:恋愛感で大きく左右されますからね
 

●共感、憧れ、憎めない●

NANA 17 (りぼんマスコットコミックス クッキー)
いずみの:さっき言ってたみたいな、スジの通ってる、カッコイイ感じの女の子ってのはそれに近い気はしますね>両性に好かれる
ゆすら:でも、少女の恋愛感を作るのが、少女漫画。そうですね、芯があって強い子は好かれますね
たかすぃ:ああ、芯のある子がやっぱり好かれるんですかね、現実でも漫画でも
いずみの:見た目がかわいくて、ちゃんと男にも向かっていけるような、ってのは、好かれるヒロインの典型のような。
サヤカ:ですねぇ。仕事と恋愛で、仕事をとるような感じの子が人気があるのかも。
たかすぃ:仕事とっちゃうのかー。それはそれでまた悲しい・・・
ゆすら:芯がなくて流されまくりな子も個人的に好きですけどね。「NANA」のハチ*39とか「ボーイズオンザラン」のちはる*40とか。
たかすぃ:その辺の子は女性からの支持少なそうな気もしますがwハチは共感あるのかな。どうなんだろ。
いずみの:優柔不断なタイプで魅力を出す方がかえって難しいのかもしれませんね
サヤカ:共感というか…こんな子いっぱいおるな…という。>ハチ。
たかすぃ:ハチみたいな子はいっぱいいるんでしょうけど、同じとは思いたくない乙女心?
ゆすら:そこがかわいいのだな、ハチは。同じというか、通ってきた道というか。
サヤカ:だから、ナナの方に憧れる人が多いのかな。
ゆすら:だから憎めないんですよねぇ。
たかすぃ:ナナに憧れるハチに共感するのかもしれないですね。
 

●男が好む男キャラを改めて考えてみる。●

ゆすら:男がか……少女漫画で、男からも好かれる男キャラって誰だろ?
たまごまご:有馬。*41あと千秋?*42
サヤカ:ホスト部の環?*43
たかすぃ:この前挙げましたが「砂時計」の大悟は共感もてますね。イケメんじゃなく、しっかりと芯を通して杏が好きな大悟は男前!
種村理沙:男からも好かれる男キャラか・・・「ひつじの涙」の神崎*44かな。
だんげ:田村由美の書く男はみんなかっこいい
いずみの:愛してるぜベイベ★★の男主人公*45はかなり萌える。人間できすぎてますね。世話されたくなる(笑)>ベイベの主人公
ゆすら:けっこういる!
 
だんげ:BANANAFISHおすひとはいないのかw
サヤカ:BANANAは進めたいけど、なにせ男同士の友情すぎて躊躇われるwwww>だんげさん
いずみの:ぼくがいっぺん名前をあげたっきりですね>バナナフィッシュ。全然アリかと
たかすぃ:バナナフィッシュは少女漫画として見てない
たまごまご:バナナフィッシュは男性も普通に楽しんでる人多いですよね
サヤカ:雑誌・棚理論で言うと少女漫画ですね。>バナナ
いずみの:最初にも話題になったことですけど、それこそアッシュがレイプで穢される側にいたり、間接的に「少女の価値観」に切り込んでるなとは思います。>バナナ少女漫画
 

●オタクのバイブル?トラウマ?高河ゆん尾崎南CLAMP

CLAMP学園探偵団 DVDメモリアルBOX 学園特警デュカリオン (2) (角川コミックス・エース) 東京Babylon(1) A save for Tokyo city sto (ウィングス文庫) [ CLAMP ]
たまごまご:CLAMPとがゆん*46はなにげにさらりとながれましたね、そういえば。
サヤカ:マイトラウマスイッチ…>がゆん、尾崎さん、CLAMP
だんげ:なんだろうねあの 微妙にオタクをくすぐるスイッチ がゆん 尾崎 クランプ
 
いずみの:あ、CLAMP漫画で一番好きな作品名教えて下さい(笑)
種村理沙:東京BABYLON*47は最も好きで最も嫌いな漫画です(笑)
ゆすら:東京BABYLONは「X」で完結してくれたらなぁ。
松平アミ:東バビは北都ちゃん殺したし…北都ちゃんがいるから好きだったのに!東バビ!
種村理沙:北都ちゃん・・・(号泣)
ゆすら:北都ちゃんが亡くなったシーンは好きですけどね。うまく完結させしてくれれば。*48
たまごまご:春香伝*49
サヤカ:あのころのランキングだと「CLAMP学園探偵団」*50
松平アミ:デュカリオン
ゴルゴ31:好きなCLAMP作品は学園特警デュカリオン……って被った*51
松平アミ:デュカリオンは、アシスタント役のお団子お姉ちゃんが性的でな*52
 
だんげ:CLAMPが少女漫画飛び出したのってなんか理由があるのかな
サヤカ:飛び出したというか、広げたという感じかも。
ゴルゴ31:カードキャプターさくら*53が普通に男に受けたからじゃないのかな>だんげさん
松平アミ:こばと(仮)*54とかは、かなり少女漫画だったけれども。
 
関連・CLAMP-NET.COM
 
松平アミ:「Wish」*55って、つい最近までやってたような…最近じゃないや、Wish。十年前だ。地味だけど、何故か妙にエロくて好きだった。レイアースのほうがずっと先かと。
たまごまご:あ、「CLOVER」*56すきです。
ゆすら:CLOVERスキだったら鈴木志保も読んでください〜CLOVERの元ネタ?です
 
関連・第13回 白と黒のジオメトリ『ヘブン…』 (きなこ餅コミック)
 
松平アミ:絶対どれか経験してるよね、20代後半以上腐女子は>がゆんクラムプ尾崎
サヤカ:ですねー。全部通ってるorz
 

●ゴルゴ31のおすすめする、少女漫画。●

有閑倶楽部 (19) (りぼんマスコットコミックス (1421)) 正しい恋愛のススメ (1) (ヤングユーコミックス―Chorus series)
たまごまご:んじゃゴルゴさんのおすすめをひとつ。
ゴルゴ31:多くあるからどれにしよう……んじゃ一条ゆかり「おいしい男の作り方」「有閑倶楽部」「正しい恋愛のススメ辺りで。
種村理沙:一条ゆかり、いいですねぇ・・・。
松平アミ:有閑はいいなあ。ホモ多いけど
サヤカ:有閑の野梨子はツンデレお嬢様の典型。
ゴルゴ31:有閑倶楽部は属性キャラ多いですよね
 
関連・有閑倶楽部 オフィシャルサイト
 
たかすぃ:「正しい恋愛のススメ*57が一番好きです。親子丼話は大好き!*58
ゆすら:「正しい恋愛のススメ」すきだー 
ゴルゴ31:護国寺*59が好きな男でスイマセン
たかすぃ:あれはどっちの男の子が好きなもんなんですかね?*60女の子的に。
ゴルゴ31:私は先ほど言ったとおり護国寺派ですけどね
サヤカ:護国寺の方が好きですね…私は
ゆすら:護国寺人気
サヤカ:あいつは、やんでれ*61
 
松平アミ:それぞれ役割はっきりしてるから、属性もはっきりしてる 
ゴルゴ31:竹田は嫌いじゃないけど……
たかすぃ:美穂ちゃん*62みたいな子は好きですが、実際は大変なのかも・・・
ゆすら:13で童貞喪失だっけ
たかすぃ:ゆるせん
ゆすら:かっこよすぎ
 
たかすぃ:やっぱり護国寺かぁ・・・あれはなぁ。完璧超人だよなぁ
ゆすら:護国寺は不器用だったのかもね。あの恋愛は泣ける
たかすぃ:いや不器用なんですけど。その不器用さも含めて、理想という意味での完璧です。
 
ゴルゴ31:護国寺は完璧ではないと思うなあ。私は5巻のビジネス編の方が好きだったりする。ビジネス編では護国寺が手の平で踊らされる女性が降臨。
ゆすら:それこそ完璧な女じゃ!?
たかすぃ:女の子の理想が詰まってる男の子ですよねー護国寺
サヤカ:護国寺にふいと弱いところを見せられるとキュンとしてしまう。
ゴルゴ31:眼鏡だしな
ゆすら:護国寺みたいなバックボーンがあれば、出張ホストでもおk。
ゴルゴ31:あの出張ホストシステムは良いよな……男から見ても
 
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ゴルゴ31:BASARAは絶対被ると思ったw
ゆすら:やっぱり熱いんだ、BASARA……滅茶うれしいなぁ。
たかすぃ:そこは鉄板ですね。絶対外せない名作って感じです
サヤカ:7SEEDSも今熱い
ゆすら:2巻までしか読んでないんで、続き読みます。でも、完結してからの方が……しかしいつ完結するんだ。
サヤカ:それは正解かもしれない…今すごいじりじりしてる>完結してから
たかすぃ:BASARAも一気読み推奨漫画ですものね
ゴルゴ31:7SEEDSは単行本派ですが確かに完結してからの方が薦めやすいですね
 
ゴルゴ31:あと、よしながふみとか。*63
ゆすら:やっぱりきた!!!!
たかすぃ:きたw
いずみの:wwwwwww
ゴルゴ31:えー、何この反応wwww
たまごまご:いや、絶対いうだろうってw
ゆすら:空けておいたのですよ。
水音:だってーねぇ?w
たかすぃ:計 画 通 り
サヤカ:推したかったけど、私が言うと「ホモかよ」になって説得力ないんでwww>よしながふみ*64
ゴルゴ31:後は和田慎二も。
 
だんげ:よしながふみはなあ少女漫画なのかあれ?
サヤカ:ウィングスは少女漫画というくくりになっていたはず…。メロディは少女漫画枠ですね。
ゴルゴ31:雑誌の枠はともかく少女漫画ではないかも……言われると。多田かおるも挙がったかな。イタKiss好きだ*65
ゆすら:ゴルゴさんは渋いとこばかりですね
 

●ゆすらのおすすめする、少女漫画。●

ゆすら:では、田村由美『BASARA』で
たまごまご:BASARA大人気だw
たかすぃ:今回の一押しww
 
ゆすら:というのはまぁ置いといて、谷川史子。今は追いかけてないのですが、りぼん初期の『花いちもんめ』『きみのことすきなんだ』『きもち満月』『各駅停車』『君と僕の街で』が、大好きで。
 
関連・谷 川 日 和(谷川史子ファンサイト)
 
ゆすら:それまでの少女漫画にまったくない絵柄で、まっすぐな恋愛描写がとても好きでした。絵柄は、最近気づいたんですけど、林静一*66を少女漫画化した感じ?谷川史子
種村理沙:くじら日和は初期谷川の最高傑作だと思います。
たかすぃ:谷川先生は最近のやつしか見てないんですよねーホームメイドとか、積極とか
ゆすら:初期のを見て! 
サヤカ:くじら日和ときみのこと〜が好き
たかすぃ:絶対的にオススメできる谷川作品を一つ!お願いします
ゆすら:「君と僕の街で―谷川史子オムニバス集」「きみのことすきなんだ―谷川史子傑作選」この文庫2冊で。初期のはもうマスコットコミックないから。
君と僕の街で (集英社文庫―コミック版) きみのことすきなんだ (集英社文庫―コミック版)(AA)
 
たまごまご:もう絵柄が衝撃でした。何かが明らかに違う!って。
サヤカ:あのころ、目の中がベタの少女漫画って、すごく珍しかったと思う。
種村理沙:私は、あの柔らかい線に惚れましたねぇ・・・。
たかすぃ:絶版でも古本屋で探しますよー
種村理沙:古本屋でなら、かなりの確率であると思います。
ゆすら:ならアタシは『各駅停車』だぁ!!!でも『花いちもんめ』もぉ!ここらへんは読んで〜
種村理沙:「魔法を信じるかい?」も面白かったですけどね。まさか、谷川史子ヤンデレを見るとは思いませんでしたけどw
 
ゆすら:望月花梨『コナコナチョウチョウ』初単行本のこの1冊だけ読んどいてー。
 
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サヤカ:コナコナチョウチョウは鉄板!
ゆすら:これはほとんど作者10代のころの作品で、思春期の痛々しさがリアルに伝わってくる珠玉の短編集
ゆすら:小学生のセックスの話が、たしか受賞作だったかな?望月花梨
たかすぃ:喰いついちゃいました。何て受賞作?
ゆすら:いい話です。これはプッシュしまくります。えーっとね、「境界」*67って話です。「コナコナ」に入ってます。
 
関連・乙女と乙男のバイブルって何?「少女漫画会議」谷川史子と望月花梨(きなこ餅コミック)
 

●男の子が少女漫画を読むきっかけ作りは、背表紙?●

たかすぃ:この辺の少女漫画家を探せるといいなあ。
いずみの:男の子は、読むきっかけ作りが重要ですよね。
たかすぃ:ですね、なかなか少女漫画の世界はまだまだ未開拓の地を進むようなものなので。少女漫画は表紙買いが難しいんですよねぇ。だから新規開拓しづらい。みんな絵が上手いから魅力的なのと、あと同じように見えてしまうのが難。
種村理沙:自分、表紙買い多いな・・・(汗)
松平アミ:表紙に世界観が出にくいですよね
たかすぃ:少女漫画は読みたい作品が沢山あるのですが、読む為には誰かに背中を押してほしい今日この頃。
 
たまごまご:少女漫画は、背表紙で困惑します。同じに見える。
サヤカ:あ、背表紙に絵があんまりないですね。
いずみの:男が少女漫画読むには、「少女漫画に詳しい友達をオフで作る」これに尽きますね。ぼくはそれで勉強したタイプで。
種村理沙:ぱふの年間ベストテン*68の上位に来るやつは、とりあえず目を通すようにしています。
たかすぃ:少女漫画はフラワーコミック系が比較的鮮やかで、本棚に並べるときれいだから好きです。
ゆすら:あ、背表紙が一番キレイなのは『BASARA』だと思います。滅茶カラフルでしたよー
たかすぃ:そういう意味で少女漫画は損をしてるのかもしれないですね。機会という意味で。
 
たかすぃ:背表紙ってネットじゃ検索できないですもんね。オークションの画像とかぐらいしか背表紙拝むのは難しい。背表紙って実際自分の本棚に並ぶものだからけっこう重要だったりする。
松平アミ:本屋で探す時とかねー
たかすぃ:今度誰かカッコイイ背表紙特集してください。
ゆすら:そうそう。大きさがわからんと、どの棚探したらいいんかわからん。
 
たまごまご:
ttp://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c123629168
派手!
 
ゆすら:おお、やっぱキレイ!
水音:おお、これはいいな
たまごまご:ドキドキします、背表紙で。
種村理沙:フラコミの背表紙が統一される前だから、派手なんですよねぇ・・・。
ゆすら:これはほんと、表紙と裏表紙がぐるーっとしたカラーで、滅茶キレイでした。
たまごまご:正直こういう派手さがあるほうが、手に取りやすいのは事実ですね
ゆすら:田村由美は、カラーインクに戻ってほしい。CGじゃなく。カラーインクだと、とたんに映える絵だと思います。田村さん。
たかすぃ:キレイ・・・というか上手い?魅せ方がやっぱり迫力はあります。けど時々みにくい時も?
松平アミ:カラーインクというより、エアブラシ*69でしょう。失われた技術だ…
ゆすら:今はデジタルですね。カラーインクでエアブラシ
サヤカ:ホワイトが飛んでるのが、すごく派手かも。
松平アミ:マスキングテープでパリパリとなー
 

●少女漫画を楽しむポイント●

たまごまご:最後のまとめということでちょっと聞きたいのですが、少女マンガを楽しむポイントってなんでしょう>男性も女性も。
たかすぃ:お。深いテーマですね。
だんげ:恋愛かなあ
たかすぃ:心理描写、ですかねー。
ゆすら:うーん、いろんなジャンルはあれど、漫画の楽しみ方はどれも一緒かなぁ。
サヤカ:心情描写がどろどろしてる…かな。
水音:内面の掘り下げだと思うのですよ。
種村理沙:私は「癒し」ですかねぇ…。
松平アミ:私は『物語』を読みたいほうなんで、青年漫画でもまったり系は読まないんで、少女漫画も結構限られるんですけど。そういう意味じゃ、『少女の物語』かな。
たかすぃ:少女漫画の優れた恋愛漫画って、読み終わった後に恋愛したくなるんですよ。それこそ「乙男(オトメン)」*70みたいな感じで、恋愛パワーをもらえるっていうか。やっぱりそれを主体にしてるだけあって、恋愛の醍醐味、良い所も辛い所もしっかり描いてますよね。
 
いずみの:それは割と言おうと思って考えていたことなんですけど、漫画って、「絵」を用いるジャンルじゃないですか。絵柄を含めた「女の人が見てる世界」「女の人が見たい世界」を、その映像を借りて体験してる、って感じですね
たかすぃ:うん、女の人が見てる世界を疑似体験できるっていうのは確かに貴重だと思うんです
いずみの:恋愛漫画を読むときも、一応はヒロインに一旦感情移入して読むわけですしね
だんげ:確かにヒロインだなあ。男側には感情移入しないw
たかすぃ:究極に読み込んでいけば、女の子の気持ちが分かるいい男!になるハズなんですけどねぇ・・・
 
ゆすら:そういう意味では、少年漫画って「男の人が見てる世界」では、ないなぁ。男の人が憧れる世界?
いずみの:あー、でも青年漫画とかはどうなんでしょ?>男が見てる世界
ゆすら:青年漫画は、そうですね。
だんげ:憧れもあるけど どん底に突き落とすのもあるので
たまごまご:スポ根ものなんかは、少年漫画の男の子のいい部分への憧れは、男女ともありそうですね。
いずみの:少年漫画は子供の夢ですしね。
たかすぃ:なんつーか、願望を形にしてる感じです。男の本能として、競うっていうのが根底にあるのも影響してるのかも?
いずみの:その夢をノスタルジーを込めて描くようになると青年誌っぽくなりますが。
 
ゆすら:基本、どれもファンタジーですね。そういう意味では少女漫画ってリアル。だから感情移入できるのか。
たまごまご:感情移入度合いは、少女漫画のすぐれているところなのでしょうかね?
たかすぃ:んで強くなりたいっていうのもまた本能。よく「バキ」*71で語られてる感じwまあその本能が近代では薄れてきちゃってるのかもしれませんが。
ゆすら:恋愛って、誰でもするものですからね。バトルやスポーツと違い。
たかすぃ:恋する理由、その過程が丁寧に描かれてるパターンが多いからこそ、感情移入しやすいのかも?
  
いずみの:ただ、さっきも出ましたけど好みが別れやすいのも恋愛という気もします
たまごまご:だからこその、バリエーションの豊富さで圧倒しているのかもですね、>少女漫画
いずみの:少女漫画を幅広いジャンルとして捉えなきゃいけないって思うのは、そこらへんですね
ゆすら:まさに恋愛のカタログ。
たかすぃ:恋愛漫画を、更にジャンル分けしてく必要があるのかもしれませんね
 

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参加してくださった皆さん、お疲れ様でした。
「少女マンガ」というジャンルはなかなか男性には手を出しずらい世界なのですが、とても面白い作品は山のようにあります。「少女漫画」とひとくくりにして見てしまうと、その膨大な量に圧倒されどこから手をつければ!!となってしまいますが、細かく見ていくと楽しめる入り口はたくさんあるようです。興味のある人は、少女マンガの中でもさらにジャンルわけして探していくと、面白い作品に出会いやすくなるのかな、と思いました。
また、価値観が意外にスレ違うことも男女だとありますが、とある一点で「これは面白い!」という部分があるんだな、と思いました。今回話していただいた方々の間では「BASARA」が熱いようです。こういうのもっとたくさん探してみたいですネ。
今回、「女性だからこそ楽しめるタイプ」の作品はあまり挙げてもらっていません。しかしそのジャンルにも本当に面白い作品は山ほどありますよね。そちらの方もいろいろな方に聞いてみたいなー、と思いました。
男性でも女性でも楽しめる少女漫画、まだまだあると思います。いろいろな人にすすめたい思い出の少女漫画、あなたにもありますか?

*1:渡辺多恵子の作品。長女のはじめちゃんと、アイドルになった五つ子を描いたファミリーコメディ。

*2:吉住渉の作品。女優の未央と映画監督の一哉を中心とした恋愛マンガ

*3:1989年連載。

*4:ミントな僕ら」のこと。第一部参照

*5:アメリカが舞台のマンガ。美術学校に通う少女アニスと、アニスに秘密を握られた双子の俳優、シヴァ・サイファの物語。

*6:石田敦子作品。アニメ業界に飛び込んだ双子の苦悩と成長を描く。

*7:初恋やデートのドキドキ感だけを提供する「純粋デート倶楽部」に所属する少女達の話。

*8:デビュー作「天上の缶づめ」からして妊娠中絶がテーマという重さ。

*9:神尾葉子の作品。一般人少女のつくしが大金持ちの集まる学校に入ってしまい、その中でもセレブな御曹司のF4のメンツと出会うことで繰り広げられる恋愛物語。単行本でなんと36巻も続いた長寿作品。

*10:お嬢様学校聖ミカエル学園で繰り広げられるコメディ。本性がばれてしまった3人の少女達が偶然つくった薬でパワーアップしてしまう。

*11:ゆったりしたテンポで進むストーリーや、書き込まれた文字群が非常に独特で、川原泉先生らしさがあふれている。

*12:義理の兄妹と、つぼの中の趙飛竜が秘密を共有していく物語。

*13:『甲子園の空に笑え!』から続く野球マンガ

*14:バレエダンサーの娘とスピードスケート選手がフィギュアに挑む物語。

*15:華族のお嬢様と、元ホストの牧場主の恋愛物語。お嬢様側が男性のことを知りながら、じっくりと思い続けていた。「わたしの王子さまは、白い牛にのっておりますの」

*16:本編のほか、「空色の革命」「オペラ座の怪人」「夢だっていいじゃない」という短編が書かれている

*17:首都高速巴御前」と呼ばれたローラースケート少女の巴が、後継者争いに巻き込まれていくアクションマンガ

*18:龍三郎シリーズのこと。10才の主人公、渋沢龍三郎がさまざまな不思議な日常体験をするシリーズ。

*19:龍三郎シリーズは「龍三郎、○○日記」という題名か「ボクが○○な理由」というパターンで書かれている。

*20:ジャンプの海洋冒険活劇。ものすごく一気に話が広がっていく感覚が海のようで爽快!

*21:篠原千絵の作品。紀元前14世紀のヒッタイトに流された少女、夕梨を描いた壮大な物語。ドラマCDも出ている。

*22:樹なつみの作品。大学生の七地健生が1700年封印していた怨念を払うために7本の剣を集める物語。

*23:フランス革命を舞台にした池田理代子の作品。

*24:はいからさんが通る」の作者

*25:押上美猫の作品、ウィングス連載。何篇にも分かれていて、伏線など話が複雑に入り組んでいるのが特徴。

*26:竹宮恵子作品。樹海の中にある王国には二人の王子ルキシュとティオキアがいるが、ティオキアが両性体だったというところから始まる。二重人格の心の葛藤などを描いた国家規模の壮大なファンタジー。

*27:コードギアスのキャラクター、ランスロットのあだ名。

*28:33巻が5月25日発売予定です。

*29:少年マガジンのマンガ。陸上部の涼風の話。

*30:南條範夫原作山口貴由作の時代劇マンガ。特殊な描写と男臭強い展開が人気。いくさんは、もうろく気味の老人ながらも剣術の天才岩本虎眼の妾。

*31:ガラスの仮面」に登場する、劇団オンディーヌ所属の女優。血のにじむような努力と根性で演技を磨いており、ヒロインのマヤをライバル視している。正々堂々戦う本格派。

*32:紅天女」は「ガラスの仮面」の劇中劇。本物の女優しか演じることができないという作品で、マヤと亜弓が主演の座を争うことになる。

*33:エースをねらえ!」の超ゴージャスお嬢様。

*34:ときめきトゥナイト」に出てくる神谷曜子のこと。暴力団の娘で、俊に「私の婚約者」と言い寄り、卑怯な手を使って蘭世を陥れようとするタカビーお嬢様。太眉でつり目。

*35:曜子は呪文でイヌに変身できるのです。

*36:ヒロイン、江藤蘭世のこと。魔界人の女の子で、かみついた相手の姿に変身できる。

*37:蘭世が恋している真壁俊のこと。口の悪い不良少年だが、実は非常に優しい。

*38:柊あおいの作品。幼い頃にすすき野原の男の子にもらった「星のかけら」を思い出と共に大切にしている少女香澄の恋愛ストーリー。

*39:矢沢あいの作品。ハチとは小松奈々のこと。ボーカリストの大崎ナナと区別するためにそう呼ばれている。由来は「妙になつっこくて従順なんだけどすっげぇ世話がかかる犬みたい」といわれたことから。一目惚れが激しく、わがまま。不倫したり妊娠したりと大変。だけどナナにひたすら憧れるわけです。

*40:花沢健吾の青年マンガ。童顔で人懐っこく明るいな女性。とある男性の子を妊娠させられた挙句に捨てられる。それを聞いた主人公田西が激怒してその男性を倒しにいこうとするのだが、ちはるはその男性に勝つ方法を密告し、大怪我をした田西に対してもその男性の様子を聞いたりとする。とにかく田西の心をずたずたにしてしまい愛想をつかされるハメに。

*41:彼氏彼女の事情」の有馬総一郎のこと。第一部参照。

*42:のだめカンタービレ」の千秋真一のこと。第一部参照。

*43:桜蘭高校ホスト部」の須王環のこと。フランス人ハーフで、女性には「女を喜ばす天才」男性には「おバカ」として愛されている。

*44:日高万里のマンガ。神崎京介のこと。強い姉二人の下で育ったため、家事を完璧にこなす子に。

*45:槙ようこの作品。片倉結平のこと。ヒロインゆずゆの世話係として非常にしっかりしている。

*46:高河ゆんのこと。

*47:ウィングス連載。双子の皇昂流と北都が陰陽師として東京の人々を守る話だが、暗殺者の末裔桜塚星史郎が、理由もわからぬまま昴流に積極的に近づいてくる。そんな不思議な関係の3人を描いた伝奇物語。前世で一緒だった戦士、などの都市伝説をいち早く取り入れ、話題を呼んだ。

*48:毎回単行本のピンナップには折込部分に快活な北都が描かれていたのだが、最終巻では彼女の服だけが残っているという衝撃的なイラストが。

*49:高麗の「春香伝」をアレンジした歴史物。ムチャを強いる横暴な貴族たちの世の中をを、14歳の少女春香が武術で戦っていく。

*50:超優秀な生徒会の三人の少年が、探偵として学園内のトラブルを解決していく学園コメディ。クロスオーバー的要素を含み「20面相におねがい!」「デュカリオン」のキャラクターとも関連がある。

*51:こちらも『CLAMP学園探偵団』『20面相におねがい!!』と絡む作品。CLAMP学園を守る変身ヒーローコメディ。主人公二人は「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」にも登場。

*52:宙尊寺絵里衣のこと。

*53:小学生、木之本桜が「クロウカード」を回収するために活躍するアクションマンガ。ちなみに変身美少女っぽく見えるが変身するわけではなく、すべて友人大道寺知世の手作り。

*54:現在は角川にうつり、題名も「こばと。」になっている。

*55:無愛想な医者の栩堂葰一郎が、カラスに襲われていた琥珀を助け、その琥珀が居候になる話。実はすごい天使だが、日が暮れると弱って小さくなる。

*56:元軍人の琉・F・和彦が不思議な少女スウをフェアリーパークに届ける話。スウには左腿に四葉の刺青があり、歌姫の織葉に憧れている。非常に機械的なイラストレーションが特徴の作品。

*57:主人公竹田博明が、クラスメイトの護国寺とかかわり「出張ホスト」をする話。

*58:出張ホストで出会った女性、玲子は自分の彼女の…という話。

*59:秀才の委員長なのだが、裏で出張ホストをやっているというすごい高校生。しかし物語が進むにつれて…。

*60:主人公の普通の高校生竹田と、裏表のある秀才護国寺のこと。

*61:精神的に曲がっていて、デレがある、という「ツンデレ」をもじった造語。最近なぜかプチブーム。

*62:主人公竹田の彼女。そして玲子の…

*63:西洋骨董洋菓子店』『大奥』の作者。

*64:ボーイズラブマンガや、BL小説の挿絵なども手がけています。

*65:イタズラなkiss』『愛してナイト』の作者。1999年に脳出血で亡くなっており、イタズラなkissは未完。38歳、若すぎる…。

*66:キャンディーの「小梅ちゃん」シリーズなどを手がける漫画家&イラストレーター。静かな感じの少女や、女性の身体感覚を描きこむような繊細なタッチが特徴。

*67:普通にセックスをしている小学生カップルを、その二人の友人にあたる少女が見ている、という視点で描いた作品。

*68:雑草社から出ているまんが情報誌。

*69:インクを空気圧で飛ばして紙に吹き付けるイラスト用具。昔はこれを持っていることはマンガを描き始めた少年少女の憧れでもありました。最近はCGで手っ取り早く処理できますが、エアブラシの生の色を好む人はとても多いです。

*70:菅野文の作品。剣道部主将のイケメン少年が実はものすごい少女趣味、というラブコメディー。男性の少女漫画好きに熱い支持をうける作品。

*71:チャンピオンのグラップラー刃牙シリーズのこと。今は「範馬刃牙」連載中。