たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

MC☆あくしずvol.5 どんどん路線がとんでもない方向に。

MC☆あくしず、今回は買わない今回は買わないと思いつつ、また買ってしまった…。
今回から独立創刊、とのことですが基本的には何も変わっていません。
というか、どんどん想像外にえらい方向に進んでいっている気がします。
 
巻頭特集では独ソ戦クルスクの戦いの「ツィタデレ作戦」を、「ツンデレ作戦」に置き換えて、登場する戦車の数々のツンデレ度をチェック。
ツン→デレ
赤と青のゲージがツンデレゲージ。どっかで見たゲージだなあ、と思った人はにやにやしましょう。
T−34はかなりデレ寄り。こんな感じで様々な戦車を擬人化+ツンデレ化し、ファミ通クロスレビューを当時の戦車エースが行うと言う徹底っぷり。普通に資料としても、知っている人ならニヤニヤ楽しめると思います。ここまでがっちりネタに徹して遊んでくれると、心地よいです、ヌルミリタリオタクとしては。
 
個人的にど肝抜かれすぎたのが、1943年のコロンバンガラ島沖夜戦の、軽巡艦「神通」のイラスト。

陣痛中。
ぇー。
そこまでいくのかイカロス出版。そっち方面までいくのかイカロス出版
もっとやってください。
ちなみに戦闘内容の解説は至ってマジメ。普通に面白いです。オバカなだけじゃなくておさえるところはしっかり読めるようになってるのがこの雑誌の面白さだと思いました。
 
もうほめ言葉として「バカだなあ、本当にバカだなあ」と連呼したくなるページで満載なんですが、個人的にこの「全力でマニアックなところをきっちりおさえつつ、バカをやる」という姿勢がたまらなくスキなのでついつい買っちゃうMC☆あくしず。とっても邪道でサブカルな本なのは分かるのですが、それをやり抜いちゃうのは尊敬します。「萌え」を形式と割り切って、できる限り詰め込みまくろうとする形式は、なかば異形に近づきつつありますがそれこそオタク文化を逆手にとっているかのよう。
この本のスタンス、「やりすぎな妄想でも、しっかり形にしていく」という姿勢は、オタク文化の活性剤の一つになっていくんじゃないかなあ、と思います。もっとも、不謹慎でやりすぎ、というのはスタッフさんが一番理解していらっしゃる様子なので、あくまでもサブカルのままで。
 
はて、毎回すっとんでいる西川魯介先生ですが。

イラストの一部。やっぱり頭一つ飛びぬけていると思いました。
天才だなあ。
 

MC ☆ あくしず 2007年 08月号 [雑誌]

MC ☆ あくしず 2007年 08月号 [雑誌]