たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

コミックスを「買う」段階の意識レベル。

●家に置いておくマンガ。●

以前コメントで参加させていただいた【冊数は人生の重み?】貴方は何冊コミックスを持っていますか?(痕跡症候群)のアンケート結果があまりにも面白くて色々考えていました。
と、そこに「ふむう」と思うエントリが。
コミックス何冊持ってます?(日常とかお返事とか)
マンガ好きな人に対してのアンケートだからこそとても面白いんですが、考えてみたらマンガ好きじゃない人に同じアンケートとったらまた結果が違いそうなんですよね。そのへんのギャップが面白い結果を生んでいると思いました。
実際、「家にマンガを置く」って、身の回りしてない人結構多いんですよね。本一冊もない人すらも。
新作コミックスを買う、と言っても1000冊もっている人と数冊しかもってない人で価値観変わるだろうなあ、と自分の過去と現在を照らしあわせて考えました。
 

●LV1、悩みぬいた末の一冊。●

部屋に数冊しかコミックスがない+一冊もない人って実はものすごく多いと思いました。もちろん、マンガ嫌いな人も含めて。
それだけじゃなくて、本を部屋に置く習慣のない人って結構いるんですよね。あるいは本が好きでも図書館から借りて読んだりマンガ喫茶オンリーだったりする人って、自分の身の回りではわりといます。
考えてみたら、本棚がない人も多いですよね。教科書だけとか。あるいは文庫数冊とか。
コミックスの欠点?といえば、とにかく場所を食うこと。部屋の空間を大切にしている人には、長編マンガ数十冊となるとジャマにすらなってしまうことも。マンガが嫌いなわけではないんです、空間の方が大事なんです。
また、マンガの背表紙がズラーっと並ぶのを嫌う人も。これもその作品が大好きでも、部屋の雰囲気にあわない、という趣向だからしかたない。そういう人はオシャレカバー作ったりしているのを見たことがあります。
そんなふうに「部屋の雰囲気づくり」重視な人だと、1冊1冊を買う時は相当慎重になりますよね。そういう意味では、マンガ文庫が売れるのもちょっと分かる。あ、中にはバシバシ買ってバシバシ売る人もいるかもですね。
加えて、基本的に本よりもほしいものが多い人も、1冊を買う時は慎重になるはず。そういう人が選んだ一冊は、重みがありそうだあ。
 

●LV2、発売日が待ち遠しくなる。●

棚に普通にコミックスを全巻そろえておくようになると、マンガを買う抵抗って一気になくなりますよね。とにかく文庫より場所を食うため、本棚のコミックス比率が増えてくると感覚も変わってきます。
自分がはじめて全巻そろえるようにと意識して買った10巻以上の長編ものは、おそらく「らんま1/2」か「機動警察パトレイバー」だったと思います。最初はまだ幼かったのでお金もないし、少ない小遣いから捻出して買っていたわけですが、発売日が楽しみだったなあ!懐かしくて泣けてくる。
考えてみたら発売日にマンガを買う必要ってのはそんなにないわけです。2、3日待っても、1月待ってもそうそうマンガは逃げません。が、発売日チェックして待ち遠しくなると、マンガ好きの階段を一歩上っている気がします。本棚にマンガの背表紙が見えるのがちょっとうれしくなる段階。こうなると、所持数100冊ラインに到達するのはすぐかも。10巻x10作品だけでもあっという間にたまりますしね。
そもそもあんまり本を読まない人なら、いつ発売かってよりは本屋で見つけたら買う、って方が多いと思いますが、発売日が気になると「生活の一部」になりつつある感じがします。
ここで、地方だから1日遅れで…とかとなると、次の段階にステップアップ。
 

●LV3、とりあえず買う。●

続き物や作家はまあ、チェックしておさえるとして。表紙見て「とりあえず買ってみるか」となると、かなりマンガ慣れしてる人ですよね。あまり部屋にマンガおかなかったころの自分は、表紙でどんなに惚れても「とりあえず調べてから」といって雑誌を立ち読みしたりしてから買ったものです。今?見たら買います。アァ。
「買いかな」ではなく「とりあえず買い」という風になると、マンガはすっかり生活の一部になっている気がします。当然、処分しない限りは増えていく一方なので、すいすいと300冊のラインへ。
さきほどのアンケートの結果でも大きな山場な「300冊」。ここを超えるか超えないかがものすごく大きなカベになっているのは、おそらくそのへんの意識差なんでしょうね。
あとは、LV1以下の意識の部分を持っている人が家族にいると、300冊ラインは超えられないだろうなあ、というのも。「ジャマだから捨てなさい」攻撃。こわいこわい><
 

●LV4、ついでにもう一冊●

500冊を越えたあたりからは、間違いなく「マンガ好きです」と言っていいと思います。自分もこのへんから、マンガを並べることそのものが楽しくなってきました。好きな本が本棚に並ぶ壮観さたるや。美ですよ、美。
自分の経験上、マンガ専用本棚を用意するようになったり、本屋の発売日程表をチェックしたりするのもこのへんかな、と思ったりします。
そして、ここまでくると「マンガを買うこと」そのものが快楽になりはじめるてしまった自分なのでした。
だから、たとえば目的の本が「サナギさん4巻」だとしたら、それを本屋に行って買う、ついでに、もう1冊新規開拓する、という生活サイクルが始まります。つまり単純に2倍。これが3倍、4倍となるから手に負えない。
そして、本屋を出るときの重みも、家に帰って並べるときも、寝床のまわりに積んで読みふけるのも、楽しいんだよなあ…。こうしてブックタワーが形成されていくと、かさばりやすいコミックスのことです、どんどん部屋を占拠することに。
 

●LV5、「読んでおくのが常識」本を購入。●

1000冊近くなると、自分が「マンガ好き」であることを強く意識すると思います。ここが2つめのカベです。
4ケタこえたらさすがに多いから売る、という人もいらっしゃったのが面白い。また同時に、4ケタ越えたらもっと増やしてマンガに囲まれた生活がしたい!という人も。自分は後者だったようです。
ただ、小説に比べてマンガって、冊数増やすのはあっという間なんですよねえ。なにせ読むスピードが格段に違いますし、分量も多い。
はて、こうなると小説もマンガも、好きな作品以外も買うようになります。
そんなに好きじゃないのになぜ?と思われるかもしれませんが、オタクにはオタク内の「これはおさえておけ」というものが存在します。今の話題についていくためだったり、好きな作家をさらによく知るためだったりと色々ありますが、そこまで好きでたまらないわけではない作品も、一通り読んでおこう、という、いわば学習要素的な本。これって音楽やゲームでもありますよね。
このへんをマンガ喫茶ですませると、冊数はおさえられるんですが、中古屋で一気に買い集めるようになると4ケタは軽く超えてしまうように。1冊100円の時代ですものねえ。1万円で100冊も買えます。なんと便利な。
好きなマンガのみを買う人でも、「このジャンルで他に面白いのはないかな」と横に広がる人も、1000冊のカベはするりと飛び越えるかもしれません。
4ケタ超えたら「マンガ好き」。間違いないと思いました。
自分が4ケタ超えたときは結構意識はありました。まずいな、でも…いっちゃえ!って。他に小説もかなりの勢いで買っていたので、その時期はアホみたいに増えていました。
 

●LV6、そして、人生の図書館へ。●

いつか読むだろう、今後役に立つだろう、一読したけどとっておこう。
こうして蓄積していくと4ケタをこえ、増える数はうなぎのぼりに。
もちろん1冊1冊に愛情も思い出もあるのですが、売らないあたりにその本への「価値」が付随してくるようになるだろうな、と思いました。
ある人は「資料的価値」かもしれませんし、ある人は「インテリア」かもしれません。ある人は「思い出の蓄積」かもしれないし、ある人は「図書館にしたい」という思いも。
自分は、コレクター的なのか、好きで買ったらたまっただけなのかはわかりませんが、コミックスに囲まれた生活がすきなんだ、というのは分かるようになりました。本フェチです。ビブリオマニアなんです。それでいいや。きっと一生埋もれたまますごすんだろうなあ。にひひ。
 

●欄外・お金を使う快楽●

自分なんかよくあるんですが、「何が入っているかわからないアマゾンの箱」に遭遇することが。
こうなると本好きじゃなくて「買い物依存症」です。
お金を消費して買うことが目的になっちゃって、本も読まずに積む。うん、本に失礼。でもお金を使う上で「本」ってすごくむいてるんですよねえ。数と重量があるから。このへんを見誤るととんでもないことになりそうなので気をつけたいです、はい。
加えて、「とりあえず3冊買う」とかを一旦やると、なだれのようにコミックスを買う勢いは増しますよね。5ケタはあっというまかもしれませぬ。されど置く場所が増えるわけでもなく。
 
そういえば「同人誌はもっと多い」という人、結構いらっしゃるようですね。自分は最近は同人誌は買い控えているのですが、何が怖いって、イベントに行ったときの脳天の開き具合。

げんしけん」より。
これこれ、まさにこの感覚。というわけで、「コミックス」と「同人誌」は買う時の感覚は自分は全く別物です。まーた、同人誌ってでかいから置く場所が難しい…。
 
そんなわけで、今の敵は「空間」ではなく「重量」なのでした。うまく整理して片付けねば…。
余談ですが、「雑誌」はまた別腹。このへん思うところあるので、また別の機会に自分の経験を書いてみます。
 
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オタクの部屋は物が多いからホコリが大変なんすよ
とりあえず。クレジットカードは危険。>自分
 
金魚屋古書店 5 (IKKI COMICS) R.O.D -THE TV- vol.1 [DVD]
とりあえず連想したものを。金魚屋は読むと猛烈にマンガが読みたくなるマンガだと思います。