たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

衝撃だった「プリキュア5第23話」へ寄せて。

かなりの波紋を呼んだのではないかと思われる、プリキュア5第23話。
WEB拍手でも非常に興味深い意見を頂いたので紹介。
参考・5人それぞれの心の闇へ。「プリキュア5第23話」
関連・かれん、うららさん&りん、こまちちゃん(kazuharoom)
ちゃんとパンツ見えてる。さすが。
 

●成長する少女たちの、第一過程●

“自分と向きあう”事で成長する5人。今回のテーマはコレですか?悪夢は他人に押し付けるばかりですからね

この意見すごい鋭いなと思ったのでピックアップ。
そういえば全員「自分」とぶつかっているんですよね、今回。あ、のぞみさん以外。
 
 
実はりんとうららが、こまちとかれんがお互いに対して吐いたキツい言葉は、そのまま自分にも跳ね返ってくる仕組みになってるんですよね。そのへんが右目と左目の使い分けなのかな?(あと幼年期と現在と。)
悪夢が「押し付け」というのもなんだか納得。時に悪夢は自分の過去のトラウマから生まれますが、それを乗り越えることもまたひとつの成長へ。次回このへんの乗り越える力を、どう表現されるんでしょう。
 

「自分は悪くない」子供理論展開するミルク。精神年齢は小学生以下ですか。
そして今回に限って素直に謝れないのぞみ。ミルクの事があるとはいえ、のぞみらしくない。この辺意図的w
さらにこまちを優柔不断と言うかれんに、友達居ないの?とうららに詰め寄るりん。
のぞみが素直に謝れてれば防げたこの悲劇。幾らミルクが関係してたとはいえ、らしくないのぞみ。
で。5人とココナツミルクの分まで入れてキーホルダーにしちゃうココ。いい奴だw
今回ナッツの叱り方が間違ってるのも注目。まず原因のミルクとのぞみを叱るべきでしょう。
何故にビーズの片付けが先ですか。そして戦死か退職かで戦死を選ぶギリンマ切ない。
予告から作戦運びが上手いなと思ってたらやっぱり影の人。2クールでパワーアップかぁ。

ミルクは本当に、今回ばかりはあかんですねえ。これは子供から見ても明確なのがポイントなんだろうなあと思いました。それだけはっきりと「これは間違ったことをしている」と分かれば、今後の成長も見えてくるでしょうし…なんてことをいえないくらいに地団駄踏んで「ミルクーーーー!」と3回くらい突っ込みました。いや!今後!成長してくれるはず…?
それにしても、なんでこんなにみんなミルクに優しすぎるんでしょう。いくら境遇がつらかったからとはいえ、あんまりにも理不尽な感じはします。
それにしても、のぞみも謝れませんでしたねえ。多分仲たがいが先にヒートアップしちゃって、パニくったのが原因だと思うのです。のぞみさんはそのへんのケンカにめっぽう弱いですし。
ナッツは、今回は「ココにまかせるべき」だと判断したと踏んでいます。確かにビーズ片付けよりやることあるんですが、ナッツが叱ってみんなが「はい」じゃ成長していかないんだと思います。
ギリンマ…生きろ・・・。パワーアップならいいのですが、戦死だったらやりきれないなあ。まだ退場には早いよ!
 

●越えるべき壁、越えなければいけない壁●

先日のプリキュアですが、自分は結構楽観的にとらえています。(ギリンマは別として)
のぞみ以外の4人は、それぞれ「自分の見てみぬふりをしていた部分」との対面となりましたが、
ああいう感情って、女の子なら誰しも、どれかは抱いている感情じゃないかと思うのです。
時折そういう感情を意識させられては、それを乗り越えて友情してる。それが女の子。
だから、信じて来週を待っています。

えらいなー。自分は、過去の自分のなんらかのアレを思い出して、非常にきびしい気分になりました^^;
考えてみたらそれらを乗り越えてきたから今があるのですが、やっぱりしんどい気持ちにはなります。黒歴史ってやつでしょうか。それらも含めて自分の成長の一部だと思えれば、彼女たちの乗り越えようとしているものがいかに尊いかは感じられそう。
「勝ち負けだけじゃない未来へ」の一歩を少女たちが越えようとしている瞬間を見ているんでしょうね。
男子でも結構こういう経験は多いともいますが、仲たがいに関しては女性の方が経験多そうです。

“のぞみだけに非があるのではない”自分達も各々の作業に集中し過ぎてミルクとのぞみは衝突するのは予想
出来たのにその防止策を考えなかった。喧嘩は両成敗。元より大地の戦士で調和を重んじるのだからこまちは
均等にしようとする。でもかれんは白黒ハッキリしないのは気に入らない。売り言葉買い言葉で“優柔不断”と
言ってしまい傷つくこまちとそんな言葉をぶつけた自分に驚くかれん。うららは状況把握がちゃんと出来る子
のぞみだけを叱るりんに対して「そんな頭ごなしに〜!」と成るのは当然。でもりんにも主張がある。
「自分とのぞみの関係が他人に解るものか」と。うららを“部外者”と扱ってしまった。のぞみで繋がっていた
同士ゆえに。こまちとかれんもそうなのだけど、のぞみに対する思い入れはこの二人のが上。
だからうららに「他に友達〜」と言ってしまうりん。そんなの解ってるのに言ってしまうりんもかれんも痛い。
元々りんとかれんは火と水。ベクトル違うだけで攻撃性は一緒。それが悪い方に出てしまった今回。

りんとかれんの攻撃性、というのはすごい興味深いですね。確かに彼女たちは戦闘でも、前線担当ですね。
それが二人の、ひいてはプリキュア5の働きの大きな部分をしめるのですが、同時に手綱を失ったときにどこへ彷徨い出てしまうのかは不安だったところ。悪いタイミングで火を噴いちゃったのでしょうか。
いずれにしても、りんとうららはどこかでぶつからなければいけなかったのかなあ?なんて思いました。のぞみを介して、彼女たち二人が依存から脱却して、一人の人間としてのぞみとともに歩くためにも。なんか今のままだったら、のぞみがさくっと恋人つくって離れていった時のりんちゃんが確かに不安でしたし。
それにしても、「あんた他に友だちいないんだじゃないの?」にはほんと涙目。それを言ってしまった痛さも、うららの心境も、もう泣きそう。こういうケンカにはめっぽう弱いです^^;
 

●ココのキーホルダー●

面白いのがココ製キーホルダーで、
望み中心にりんとうららが左右でこまちとかれんは隣じゃなくて向かいなんだよね。
ミルクものぞみの逆じゃなく、ココになってる。途中までのぞみが作ってたからキュア5人は戦闘で並び順
なのかもしれないけど、りんとこまち、うららとかれんに分けてるのは無意識でも面白い。
のぞみとココを中心に左右で見るとミルクがりん・こまち側。実は激情型のタイプ。怒ると怖いこまちさん。
ナッツが右側。理性型のグループ。かれんもうららも職業・役職上感情は出すけどコントロールされた物。
左右合わせて全体で『プリキュア』なんだなと。キュア5とかじゃなくて。


言われてみて初めて気づきました。ほんとだ。
こまちは実は激情型で怒ると怖い…という設定は前々からありますが、アニメではまだ出ていないですね。マンガだと一度姉さんに対して披露していましたが。ただ、今回のたじろぎっぷりや、妄想世界へのダイブっぷりは、なかなかこまちさん激しいんじゃないかと思わせました。
ここまで23話、とうとう今回でいったんバランスを崩したわけですが、うまくできた5人ですよね。ココとナッツの大人っぷり、ミルクの子供っぷりもバランスが本当にいい。しかしミルクはもうちょっと成長してください、具体的には人間型に。
ふと思ったんですが、こまちとかれんって、ケンカしたことないんでしょうなあ。今まで。
 

●バラバラの主人公●

(・∀・)今回、見てて思い出したのが
http://www.nicovideo.jp/watch/sm602584 でしたね。
ともかく、ヒーロー(ヒロイン)が分断されて、次々とやられていくというのは
精神的にイヤなもんです。特にプリキュアの場合、基本的には普通の女の子ですし。
石にされているウルトラ兄弟もそうですが、仮面の下でプ4が何を思ってるかを考えると
実にイヤな気分になりますね。特に小さい子っていうのは
そういうとこまで想像して、それがトラウマになってしまうのでは(((゜д゜;)))ガクブル

動画すご!なんでこんなすごいものを連想するのですかw
いつもチーム活動しているのが、個々にやられるor洗脳されるというのは本当にいやな気分になります。
が、一番正しい手段ではあるんですよねえ。毎回チームと戦うよりはるかに効率的。だからこそ、色々な作品でも使われる手ではありますが、やはり後味の悪さも格別。
24話でこれらのトラウマを吹っ飛ばすくらいの友情劇が見たいです。
しかし、仮面の下で何を思うのか…というかあのナイトメア幹部がかぶっているネオアトランティスみたいな仮面は、一体なんなんだ??
 

●その他もろもろ感想●

ナイトメア社の手出しがなかったら、逆にどうやって修復するんだろう、というのも見たかった気がします。

そういえば!劇的な出来事がないなかで、どう自力で修復するかものすごい見てみたかったかも。時間はかかりそうですが、是非みたい。

今回のプリキュアの変身が一人ずつなのはみんなの心が離れているからだと思い、変身バンクの間もつらかった

なるほど・・・あれが一人一人なのは、そういう意味もあるのですね。確かにそろってできるなんていう状態じゃなかったですね、心がバラバラだったし。
しかしそのへんの描き方が秀逸すぎて、本当に最終回なんじゃないかと軽く不安になったりしました。そんなわけはないんだけどw

あんなに可愛いサナギさんもひょっとして・・・>こまち人形軍団

ないない!ない!・・・多分。
人形軍団の何が怖いって、こまちが恍惚としてあの「妄想の世界」にひきずりこまれていくシーン。こうなったら普通は脳内ハッピーフラグですよねえ。危ない危ない。
 
今までも面白かったのですが、今回ほどそれぞれのキャラの裏に踏み込んだ回はなかった気がします。それも今までの物語とぶつけ合わせたのが、個人的には本当にキた感じです。それだけキャラがしっかりと、子供でも大人でも楽しめるように描かれている作品なんだろうなあと思います。
まあ、何が心配かっていうとやっぱりギリンマですが。生きてるといいなあ、と祈っておきます。