たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

マリア様がみてる「薔薇の花かんむり」に見る、女の子たちの距離感についての会議録

そろそろいいかなと思うので、マリみて薔薇の花かんむり」の感想を書きます。
今回はどうあがいても、ネタバレなし感想は不可能な段階なので、思い切ってネタバレ全開でいきます。
んで、かつてからの親友で、マリみてプリキュア・百合大好き仲間のうずらさんと、今回の話や瞳子について激しく語り合ってたので、そのログも残しつつ思ったことをメモしていきます。
まず最初にご了承いただきたいのが、自分が乃梨子瞳子至上主義なので、冷静な正しい感想をもてていないというところです。その上でも楽しんでいる、という生暖かい目で見ていただければと思います。
 
 
 
 
以下完全ネタバレですよ。
  
 
 
 
 
 
 
 

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●「薔薇の花かんむり」の謎妄想。●

うずら:小説読破ー。んで、隠し芸*1のこと知ってたのは「親切なサンタさん」*2だよね
たまごまご:あの人がマリみてを支えてるなあ。

うずら:困った時には佐藤聖。これは作者がでもあるw*3
たまごまご:ジョーカー*4だからなあ
うずら:ところで、祥子さまの用事*5がなんなのか予想つく?
たまごまご:免許だべ!
うずら:運転免許?それは少し考えたけど乗り物酔いしやすい祥子さまが・・・って考えると
たまごまご:でもほら、柏木さんでしょ。方向としては一番ありそう。んで祐巳に乗れと
うずら:柏木さんの運転か〜上手くはないけどなー。家庭教師=柏木さんは間違いなさそうだね
 

●あわてる志摩子、うかれる祥子●

たまごまご:しかし今回の祥子さまのうかれっぷりはすごいなあ
うずら:「体育館裏で待つ」*6普通にびびるw
たまごまご:うかれまくり。
うずら:あと、隠し芸のことでパニくる志摩子さん*7萌え。
たまごまご:あの子は最近地だなあ。
うずら:冷静なように見えて天然してくれるw
たまごまご:やっぱり一番人気なのかなあ*8
 
うずら:瞳子のドリルがないことにさ、祐巳が「縦ロールがドリルがバネがコロネが」ってのがツボでしたw
たまごまご:個人的には浮かれ令ちゃん*9がよかったなあ。
うずら:「ご登校でぇす」「しゅっぱーつ!」だもんねw
 

瞳子祐巳の距離?●

たまごまご:今回さ、瞳子にね、祐巳は話しかけなさすぎだとおもうんだ。これはなにかの伏線なのかなと。
うずら:成長の証だと思ってるけどね
たまごまご:うーむ。今は忙しさなんかもあって距離をおこうとしているんだろうけど、もう少しだけ声をかけてあげてほしい!
うずら:本人の自覚はないけど祥子さまや志摩子さんが言うみたいに「どっしりしてる」*10のは成長だと思うんだけどなー
たまごまご:うん、どっしりはした!ただね、瞳子がさ、素になっている瞬間がすくなくて*11
うずら:「心で繋がってるから余計な心配はしないようにする」ってところにむしろ関心したよ?「本当に大変ならお互い頼る」って言ってたし。
たまごまご:今は「安心できる距離」かなー

うずら:何時までも成長しないのはどうかと思うから私はこれでOK。
たまごまご:そかー。祥子さまがテレテレモード*12だから、瞳子も!って思って。
うずら:昔の祐巳なら逆に着にしすぎて失敗してる事の方が多い件
たまごまご:あ、確かに。うーん、瞳子が…デレを見せてくれれば。
うずら:瞳子を妹にする経緯を見ても、瞳子を理解することから始めてようやく姉妹になったでしょ。デレ云々に関しては「呼び方の変化」*13だけで十分すぎるほど満たされたよ。
たまごまご:だんだん理解してきたw
 
うずら:なんていうか祐巳が祥子さまの立ち振る舞いに似てきた感じがします。
たまごまご:あ、確かに?
うずら:愛してるのは当たり前なんだけど、包容力というか昔の祥子さまが祐巳を見守るように、祐巳も成長して「姉」としての瞳子への付き合い方に変化したのかなーと思う。いや、これは祥子さま祐巳瞳子だけに言えることじゃないんだろうね。リリアンの歴史の流れの縮小図なのかも。
たまごまご:今回は、完全に全編通して祐巳視点じゃない*14。だから、瞳子の距離が安定した=どっしりした、なのかな?って思った。けど、やはり・・・もうちょっとだけイチャイチャと・・・!!!
うずら:んーさっきの話と似たようになるけど「信頼感」が見てて心地良いからねー
たまごまご:聖さま志摩子さんに近い?*15
うずら:今回、祐巳視点だったのは、次回以降に別視点で書く予定があるからだと思いたい
たまごまご:ふむふむ
うずら:その上で瞳子の内面を書いてもらって、そこで心の繋がりが見える方が嬉しいかな
たまごまご:うんうん、・・・ああ!今まで恩話のアナザー視点ですね。
うずら:んです。マリみてでは基本一冊の中に多人数の視点が入る*16けど、今回それがないのは伏線だと睨んでます。
たまごまご:そうなんだよね。由乃とか、志摩子さんとか、乃梨子とか、あのへんの感情もあんまり出てない。だから、ほら、乃梨子瞳子のいる時間長いじゃん*17。何話してたのかなーって。
うずら:新婚みたいにイチャイチャを望むのも解かるけど、祥子さまと祐巳も姉妹になった最初はイチャイチャなんてしてなかったからね。
たまごまご:んー、確かになあ。
うずら:最初は心理面で攻めて後にイチャイチャしてくれてもいいなー
たまごまご:なんかさ、ふっと思いもしない瞬間に偶然二人になって、
瞳子ちゃ・・・瞳子、元気にしてた?」
「なにいってるんですか・・・わかってるくせに」的なのが。
なんか今萌えてきたよ!
うずら:姉妹になったんだし無理してツンデレせんでもとは思うがw
たまごまご:あれだよー、祥子様が二人っきりになるとデレモードになるみたいな感覚が、ちょっとでいいから瞳子にほしいのよ。安心しているのか、どう接すればいいのか迷っているのかどうかを、1行一言でいいので、書いて欲しいなあ・・・わがままかなー
うずら:え?書いてたじゃない?99P。問われて、祐巳は〜の文*18
たまごまご:あ、祐巳のほうか
うずら:そりゃ祐巳視点しかないんだから瞳子のはないさw
たまごまご:でもここで「瞳子を」って言い切ったのはときめくね
うずら:我慢できない分のイチャイチャはぶっちゃけ冬コミに期待したほうが精神面で楽な気もするw*19
 

乃梨子マリみてという作品の重要ポイントをしめているのでは?●

たまごまご:乃梨子はさ、今回そういう面で、読者の思いをすごい代弁してたと思うのね。すこし前の巻からずっとそうだけど。作者の感情かもだけど。
うずら:代弁はしてくれたけど、乃梨子はもっと深い感情があったんだろうなー。読む立場の私たちと当事者とではやっぱり違うもんなー
たまごまご:単純に、嬉しくて泣いていた*20、だと思う?
うずら:単純って言えるほど単純じゃないだろうけど嬉し泣きに一票。素直に喜んでくれる子だと思いたい。そりゃ二次作的には色んな感情を入れるのもいいけど、本作に限っては「友情」を第一にして見たいな
たまごまご:うんうん。読んでるこっちもさ、わりとあっさりロザリオをわたしていたし*21、感情おおげさにしていなかったけど(もうする必要ないし)、あの乃梨子のシーンで、爆発したよね。ああいう感情の爆発ができるキャラがなかなかいなかったから、うれしかった!
うずら:すぐに拭いちゃったけど瞳子も涙を浮かべてたこと*22乃梨子への気持ちの表れだろうね
たまごまご:うんうん。ああだめです、ここ冷静に見れないです。にやけますw
うずら:そんでもって乃梨子だけじゃなく姉妹になれた喜びも含まれるから瞳子の気持ちの表現がないってのは違ってここが今回の一番の気持ちを表してるんじゃないのかなーとも。
たまごまご:あの一粒の涙で十分なのかな。
うずら:十分と感じるかどうかは読み手によって違うだろうね
たまごまご:あのあとの瞳子の仕事っぷりが、「祥子さまの役にたちたい!」っていっていた祐巳とおなじなのかなあ?*23そのへんもからむかも
うずら:気持ちは同じかも知れないけど同じ人間ではないから面白いというか、その辺を含めて次回とかで表現して欲しいなー。今回のは結末であると同時に投石みたいな話だから、それ以降でどう個々の話を膨らませるかですね
たまごまご:あーそか。瞳子瞳子だもんなあ。そうそう。結末じゃないんだよね。逆に個々の感情や問題が一気にでた部分でもあるし。由乃さんとか問題山積みすぎだ。*24
 

瞳子乃梨子に妹ができるのか。●

うずら:ようやく瞳子が妹になったけど、もう一ヶ月足らずで次の一年生だからね。瞳子乃梨子にも妹ができたって不思議じゃないね。
たまごまご:なんかさ、祥子さまが卒業しても続きそうな雰囲気だよね。いや、感覚でしかないけど。乃梨子のスールかあ・・・想像できないなー。瞳子はなんか想像つくかも。
うずら:それこそ祐巳が一年生の頃なんて祐巳の妹想像できなかったよ?wこんなに祥子さま命で妹なんて作れるのか?ってくらいに思ってたもの
たまごまご:あー。うん。うむw
うずら:惜しむらくは祥子さまたちが卒業間近での姉妹の契りだから、祥子さまの「おばあちゃん」を見れないことかなあ。
たまごまご:瞳子をあまやかすのかなーw
うずら:その点では江利子さまと由乃さんの関係は特殊だよね*25
たまごまご:この前の巻で、江利子さまのむちゃっぷりが面白かったなー。*26ほんとに「面白いから」「相性よさそうだから」でさくっと決めたあの爽快感。
うずら:最強のマイペースだからね
たまごまご:うん。それについてく令ちゃんもすげえw
うずら:Mというか令ちゃん振り回されることに喜びを感じちゃう人だよね。
たまごまご:それはMだw
うずら:でなきゃ、江利子さまやよしのんと付き合ってられないってw
たまごまご:黄色は色物。覚えた。
うずら:ちぃ覚えた

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ありがとうございました!心の中で煮詰まっていたものがすっきりしたかんじです。
 
このサイトは乃梨子瞳子応援サイトですが、まあそれは二次創作的なものなので、別の角度で楽しもうと思います。それにしても、今回のマリみて、とにかく二人のつながりの濃さをじっくり味わうことができて、わたしゃ死ぬかと思ったよ。
ただ、この中でも話しているように、基本祐巳が中心なんですよね。だから祐巳から見た瞳子祐巳から見た乃梨子しか描かれていません。
このへん、次回の巻で結構重要な部分になってくる気がします。確かに強烈に強い絆をもった祐巳瞳子ですが、祐巳が祥子とスールになったときに距離の取りかたで相当悩んでいたように、この二人もぎこちなさを感じるのです。
卒業する祥子様との絆の行方も気になりますが、この様子だともうしばらく卒業後も話は続くのかな?と邪推してしまうところ。期待大です。

マリア様がみてる フレームオブマインド (コバルト文庫) マリア様がみてる 薔薇の花かんむり (コバルト文庫 こ 7-55)

*1:以前、祐巳たちは3年生だったころの聖さまにそそのかされて、山百合会内の3年生を送る会で、隠し芸をさせられた。今回は瞳子たちにそれを伝承させるべきかどうか、祐巳達なりに悩んでいたのだが、ぶっちゃけあたふたしすぎて手に負えなくなっていた。

*2:その人の差し入れは、栄養ドリンク。そして志摩子さん初体験。と書くとちょっとエロい。

*3:今野緒雪先生自身、聖さまを出すとなにもかもうまくいってしまう、みたいなことを言ったことがある。

*4:トランプするときの最強カードですものね。

*5:あの勉強を授業以外でしない祥子さまが勉強を!

*6:彼女が祐巳にそう送った。最初は何か分からずどっきり。

*7:結局当日までくたくたになって忘れていて、連絡を忘れていた責任として自分が何か踊ろうかと!つか踊って欲しかったです。

*8:実際どうなんでしょうね?ネット上でみると志摩子さん人気すごい高いですが。

*9:なんと志望校全合格。令ちゃんってバカじゃなかったのか!!

*10:本文中で、多くのキャラが祐巳に対して抱いた感想。確かに落ち着きが出て、かなりどっしりした。もちろん体型ではない。

*11:瞳子は前半が終わった後、極端に出番がなくなる。そして、あまり感情を表に出さず、いわゆる仮面瞳子ばかりに。

*12:祐巳の前で今回は祥子様超おおはしゃぎ。はっきりいって幼子のようで、かわいいのなんの。

*13:瞳子ちゃん」と呼んでいた祐巳、本人に「瞳子と、呼び捨てにしてください」と言われる。

*14:今までは、他のキャラ視点が入ることもたまにあった。

*15:この二人はあまりベタベタしないが、お互いの信頼感はものすごいものが。聖x志摩子ファンは今でもものすごく多いのは、深くうなずける。

*16:巻によって違うけど、基本祐巳ベースで、結構ぐるぐるかわることもある。

*17:一年生チームは、山百合会の下っ端としてものすごい勢いでかけまわっていたのです。なんと気のきく子たちだろう。

*18:瞳子ラブだった、演劇部部長と対峙するシーン。ここの祐巳は超かっこいい。

*19:乃梨子瞳子本か、祐巳瞳子本熱烈に望む。

*20:祐巳がスールについて正式に発表したときに、一番泣き崩れたのはなんと乃梨子!つられて電車の中で泣くかと思った。

*21:前回のヒキが不安にさせる要素満載だったが、意外なことに授受はあっさり行われ、帯にネタバレかかれるほど。まあ、今回のテーマがそこではないので、そういう措置をとったのかも。

*22:一粒だけね!そこがいい

*23:祐巳は2年生時に、がんばりすぎて過労で倒れている。瞳子乃梨子祐巳よりしっかりしてるけど、そのへん不安は確かにあるわけです。

*24:まだ中学生の有馬菜々を、スールにするのか、単に振り回されているのか分からないのが由乃さんの魅力。完全に今は振り回されている気がする。それもまた愛しい。

*25:スールってより、ライバル。天敵。んで、由乃全敗。

*26:この前の「フレームオブマインド」では、江利子が令を選ぶシーンがあるのだが、この理由といい行動の突発性といい、むちゃくちゃで面白い。