たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

バランスよい食事と、バランスよい人間関係。「プリキュア5第37話」

はて、ココとナッツといえば仲良し一番星ですが、お互いの体調を確認するときにはどうするか知ってますか。

脱がすんですよ。
いやー、日曜朝から濃厚だね!あ、これネタ画像じゃないです。マジ脱がしでした。
 
そんな回でした。さすがにびっくりしました。わざわざ人間形態に戻って脱がすなんて、びっくりだ。
というわけで、とっても大きなお友だちからお子様まで楽しめる中身でした。うん、こういうしっかりした作りののんびり回はよいですね。
ベースには子供に向けたメッセージが詰まっている回なのですが、ちょっと大人視点で斜め読みしながら感想を書いていこうと思います。
 

●まず、ココの素肌を見ての反応ですよ●

まず、先ほどの「ココが太ったかどうか」を脱がせるという行為で確認したナッツですが、当然みんなの見えているところでやったわけで、この時の純情可憐な少女5人の反応が面白すぎるのでメモしておきます。目をかっぽじってよく見ておきます。

いやあ、個々さまざまですね。実際見えているのは男性教師のおなかから胸までたくしあげた状態なわけですが、これは刺激が強い。
では右から順に。
 
かれん…どちらかというと素で見入っている様子。固まっちゃったというべきでしょうか。割と普通の反応です。
こまち…君は少し見つめすぎです。あらまあ、という感じですっかり顔を赤らめつつ、じっくり見てますね。
「目の当たりにすると結構ショックね」とのこと。ある意味正しい反応ではありますが、色々妄想を走らせているんじゃないか!と考えてしまう自分は同人誌の読みすぎ。
うらら…こまちと同様、あらまあという感じで見入ってます。

「ほっこりおなかのポンポコでしたー!」
エロいこととか考える余地はない様子。むしろ大喜び。男性の膨らんだおなかをみて大喜びするって、うららはどうも2,3歩ずれているようです。いや、そっちが好みなのかしら。
のぞみ…問題なのはこの子。全然反応してないんです。これはなぜか考えてみて、たどりついた答えは三つ。
1・自分も割とおなかがぽっこりしていて、全然気にならない。
2・男性としてすでに意識しているので、とっさのことにどう反応すればいいか分からず見つめてしまった
3・実は見慣れている。
うーむ、なんとなく1のような気がしますが。
りん…むきだしの驚き。他キャラと一線を画しています。スポーツマンな彼女には、たるんだおなかは許せなかったのでしょうか。
 

たかがココの腹ではありますが、こういうところに個性がでるのは面白いですネ。それぞれ実際にはどう感じていたのか、ひいては男性観についても、今後の展開でちょっとずつ分かるといいなあと妄想中。
 

●ダイエットはいらない●

こうなってくると、「ダイエットをしよう」と言うのがもっともありえる展開なのですが、待ってください。プリキュア5は「食うアニメ」です。女の子だから少食?何をおっしゃる、女の子だから山盛り食べるのですよ。そりゃもう、もりもりと。「食べないなんて調子悪いの?」とナチュラルに会話されるほどに。
関連・これからのヒロインはもりもり食う時代へ!「プリキュア5 第5話」

そう、「楽しく食べよう」「元気に食べる女の子はかわいい」「みんなで食べよう」。これはプリキュア5の一貫したテーマでもあります。
とにかくみんなで集まって、もりもりうまそうに食う!
メインの視聴者層の女の子が低年齢であることを考えると、これは非常に大事なことだったりします。変に「やせなきゃ!」と言ってしまうより、元気イッパイ食べるべきです。
が、んじゃ食えばいいのかというとそうではないんですよね。

ちょっとぐらい平気じゃない?
うん、ちょっとぐらいというか、食べるのはいいことなんです。というスタンスのようです。
食べないよりは食べた方がいいですよね。

問題なのは「シュークリームばかり」だとかれんは言います。
そう、ダイエットが必要なんじゃない。食え。だが偏食は良くない、と作品は語るのです。
このへんの繊細な描き方には感激。うーん、丁寧に考えられています。
実際のぞみたちは大食いですが、ちゃんと色々食べているんですよね。そこに気づいて欲しいという製作者の思いが感じられました。
 

●そして試練へ●


にしてもだ。生死をわける戦いを繰り広げてきたプリキュア&ココナツ達が、まさかシュークリーム食べるかどうかでここまで悩むたぁ思わなかったです。カワリーノ戦のときのココの必死さがうそのように、シュークリームでマジ苦悩しまくります。

結構あっさり意思に負けて、シュークリームを盗み出すジャンキーココ。つまみ食いならともかく、外に持ち出すとなるとアウト!アウト!
このあと後半の戦いで全員から「ココは流されない!」みたいに、信じてるんだよ!な話が出ていますが、この時点で思いっきり流されています。よわ!

もっとも今回のカギであるミルクに阻止されるので達成はできず。人間モードなのにケモノモードとシンクロしているって珍しいですね。それだけココにとってシュークリームは麻薬のようです。

もう何もかも上の空の中学校教師。脳みその中のすべてはシュークリームでいっぱい。「これナッツのこと思ってるんだぜ」とか「来るべき戦いに憂いているんだよ」と言われても信じてしまいそうなアンニュイっぷり。なのに脳みその中はシュークリーム。

明らかにワナなのがわかっていても釣られそうになるココ。禁断症状恐るべし。
 
ココの行動って、極めて子供的で、大人のジャンキーよりは子供のケーキ我慢に強いと思います。(当たり前だけど)
こういう、壮大でもなんでもない身近な誘惑と、それに打ち勝とうと苦悩する姿ってのは、なかなかユニークで、大人も子供もゲラゲラ笑えるのがミソだと思います。うん、いくら壮大な音楽流しても、かえって彼の我慢度合いのスケールの小ささに笑えてしまうようにできてます。
そんなこんなで最後のオチまでシュークリーム食べる食べないで悩んでいたココ。
そうですよね。子供視点だったら、世界の大事よりも、目の前のお菓子で悩むものです。だからこそ子供っぽい面がうまく引き出されているのかもしれません。
大人から見るなら「ああ、あったなー、今もあるなあ」と、食生活バランスの苦労の経験を笑い飛ばせるネタであります。いや、あまり自分の場合は笑い飛ばせないかもしれない。
 

●役立たないものは捨てる?●

一方やけくそに重かったのがナイトメア本部。いやあ、しんどかった。

なんせいきなりブンビーさん、お茶汲みにまで降格。下がりすぎだろう!

もうこの姿だけで泣ける。

とはいえ、彼も結構人情味の強いキャラなので、ガマオ死去の話を聞いて猛烈なショックで身を打たれます。彼の言った発言は「ガマオは私の部下でして!」「あれはあまりにも危険すぎるんですよ!」
ギリンマのときはポーカーフェイスでごまかしていたものの、アラクネア・ガマオと死去していき、それを止めようと踏ん張ってきたブンビーさん。
参考・自分が輝くのではなくて。「プリキュア5第30話」(アラクネア退場回)
最初の頃は冷血で苦労性の中間管理職、という感じでしたが、最近は思った以上に部下に関心を寄せ、大切にしていたのだなあというのがじわじわあふれています。熱くなって上司にくってかかるほどに。
 
しかし、そこでハデーニャさんの端的な言葉が。

「使えない奴は使えない。哀れみをかける必要はない、さっさと忘れな。」
き、きつい。いや、いっていることは必ずしも間違いではないのだけれども、それでいいの?そんなに大人の世界はシビアなの?
 
これ対比で、誘惑に負けまくるココと、お世話係としてはりきるミルクが描かれているんですよね。

今回の「バランスのよい食事プロジェクト」のリーダーとして、5人はミルクに責任を委託します。これ、かれんのミルクへの信頼もあるんだけど、意図してミルクに「がんばってね!」と預けているのがよいんですよね。そう、仲間として認めつつあるんです。
 
ナイトメアがそれと逆を行い続け、どんどん崩壊していくのと比較してみると、ハデーニャなどが言う「実力だけ主義」について、子供も大人もちょっと考えてしまうのではないでしょうか。
答えはないんですけどね。そう考えさせるのが、そしてプリキュアとナイトメアの信条が二極化していくのが面白いんだと思います。
 
「特にトップである必要はない、支えるものであれ」「やり続けることは直に役に立つわけじゃないけど、確実に蓄積されている」。そんな、ストレートすぎる「もっとがんばれ!」を送らずに、ワンクッションはさんだ温かみある「そのまんまでいいよ」が出されるプリキュア5です。今後ミルクの立ち位置の、一見いらなさげな子がどう受け入れられ、何をがんばっていくのかは、見方のひとつとして期待できそう。
人に甘すぎず、人に辛すぎず。うん、いいアニメだなあ。
 

●ココのイメージ●

今週のみどころ
 
その1

うん、丸い。明らかに丸い。
ココって人間状態だと聡明なのですが、もともとこういうとぼけたノリの方が本性なんでしょうね。それが食欲を介してとうとう人間状態で思考を保てなくなったというこの有様、その追い詰められっぷりを楽しむのもありです。
 
その2

ココの好きな食べ物の対比として、のぞみに「たまごやき」を解くりんちゃん。
なんと!のぞみの最高の好きなものって、「たまごやき」ですか!なんという安上がり。そんな設定あったことにびっくりです。
 
その3

適度な運動は大事だあね。
しかしこのハムスター用のホイール。健康を保つためにナッツが作ったそうですが、そこまでして!
 
その4

ボケ:ツッコミ=4:1の空間。
りんちゃん総つっこみ。お疲れ様です。
しかし、ようかんオカユって、考えてみたらオハギみたいなもの?違うか。
 
その5

コワイナーになってから割りと本当にコワイ感じのも結構いたのですが、今回は初代のザケンナー風に戻った様子。コワクナイナー。
 
その6
 
ココ一人のために全身全霊を使う一堂。
な!うらやましすぎだよ!こんなに女の子たちに心配されるなんて。
 
その7

来週もゆるい感じで、シンデレラをやるようです。
今まで緊迫していたから、これからちょっとのんびりモードでしょうか。それもまた、らしくていいですなあ。
 

Yes!プリキュア5 Vol.1 [DVD]Yes!プリキュア5 Vol.2 [DVD]Yes!プリキュア5 Vol.3 [DVD]
DVDの表紙は、最初が5人、次から一人ずつっぽいです。1も画像入りましたがのぞみさんはまだのようです。りんちゃん大好き。
Yes!プリキュア5 Vocalアルバム2 ~VOCAL EXPLOSION!~ガンバランスdeダンス~夢みる奇跡たち~
だんだんくせになる、不思議なプリ5EDのほちゃれ声。
Yes! プリキュア5 2008年カレンダー
カレンダーの水着姿もなかなかですが、スクール水着も見たかったかもしれない。
Superior Class Series Yes!プリキュア5 キュアドリーム

Yes!プリキュア5 企画ミニアルバム ココ(小々田)&ナッツ(夏)

 
以下過去記事
 
 
大人になったら何になりたい?「YES!プリキュア5」第一話
プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
実力の伴わない夢は持ってはいけませんか?「YES!プリキュア5 第4話」
これからのヒロインはもりもり食う時代へ!「プリキュア5 第5話」
やけにリアル社会人な敵のお仕事。「プリキュア5第6話」
少女たちの絆は、少しずつ歩き出した。「プリキュア5第7話」
学年や身分による感覚のカベってありますか。「プリキュア5第8話」
有名なみんなと、そうでない自分と。「プリキュア5第9話」
社会の仕事は甘くない。「プリキュア5第10話」
今がんばることは、ムダじゃない!「プリキュア5第11話」
アイドル業は、その一歩から。「プリキュア5第12話」
自分のために生きる?誰かのために生きる?「プリキュア5第13話」
お金で買えるの?その価値は。「プリキュア5第14話」
少女達の友情はいつまでも。「プリキュア5第15話」
自分の視野を仲間内だけで満足してはいないか。「プリキュア5第16話」
どんな時でも、そばにいるよ。「プリキュア5第17話」
友達は、必要ですか?「プリキュア5第18話」 
心配は何のためにするの?「プリキュア5第19話」
まっすぐ進むだけが道じゃない。「プリキュア5第20話」
ミルク視線で楽しむ「プリキュア第21話」
大人としてのココの立ち位置。「プリキュア5第22話」
5人それぞれの心の闇へ。「プリキュア5第23話」
追悼・ギリンマへ。平社員の憂鬱と哀しみに敬礼
さあ、その手をつなごう。「プリキュア5第24話」
4人の心がここから開くんだ!「プリキュア5第25話」
見終わった後の顔は鏡では見られない。「プリキュア5第26話」 
夏に女の子を怖がらせたくはないかい。「プリキュア5第27話」
あなたがいつも側にいたから。「プリキュア5第28話」
人をつなぐ架け橋になる人って、大切なんだよね。「プリキュア5第29話」
自分が輝くのではなくて。「プリキュア5第30話」
乙女の感情の高ぶりに、ニヤけたりへこんだり。「プリキュア5第31話」
結婚ドリームなんてお父さん許しませんよ!「プリキュア第32話」
マスコミという名前のコミュニケーション。「プリキュア5第33話」
影から支える人たち。「私があなたの騎士になる!」「プリキュア5第34話」
信じてくれる人がそばにいる、それだけでいい。「プリキュア5第35話」
あなたと一緒に、自分達のペースでゴールまで。「プリキュア5第36話」