『そしてあの頃、「AIが止まらない!」があった。』
はて、ネギま・赤松作品オンリーイベントとして有名な図書館島の休日が11月18日にひらかれます。
それに対して、カラスさんの企画で、『図書館島行けないなら、行けない人達で合同誌作っちゃおうぜー!』というものがあったので、参加させていただきました。
ですが、自分あんまりネギまくわしくないんです。そんなわけで、「AIが止まらない!」のイラストと短文で参加いたします。
そんなわけでサーティ。エロくないきれいなヌードをめざしてみました。
●MS−DOS時代の妄想を思い出すんだ●
「AIが止まらない!」は赤松健先生のはじめての単行本、1994年作品です。
Windowsは普及しておらず当時の赤松先生のパソコンはCPUがなんと286。HDDは100メガ、モデムは2400bps、基本的にMS−DOS。と、これらのワードを見てにやける自分は、90年代からのPCユーザ。
面白いのは、1巻のコマにこんなセリフがあることです。
「ハードディスク増設したらどうだ?100メガで6万切ってるぞ」
2007年11月現在、500Gで11,000円前後。実に5000倍です。そもそも、PCが家に一台あるのが当たり前、なんて時代じゃなかったですもの。文字打つときはワープロですよワープロ。
もちろん、インターネットなんて便利なものも普及しておらず、ニフティサーブやPC−VAN、草の根BBSでがんばっていたそんな時代です。常時接続なんてないから、電話代で「みかか死」なんてこともありました。そのへんもマンガできっちり描かれており、もう懐かしくて笑ってしまいます。ニヤニヤと。
自分はFM−TOWNSユーザーで、夜の11時のテレホタイムをすぎてからものすごい勢いでBBSに書き込みをしたり、16色MAGでドット絵を描いたりという90年代をすごしていました。
そんな中での恥ずかしい妄想といえば「ああ、草の根BBSで話しているこの人、女の子だったらいいなあ・・・」というもの。ああもう恥ずかしすぎます。穴掘って埋まります。でも妄想しました正直。
そのへんを描いたのが恋緒みなと先生の「オレ通AtoZ」でした。いやあ、あれは恥ずかしいくらいに妄想を的確に描いてくれていました。「ねーよ!」とか言いながら、「あったらいいな」と1%くらい考えたものです。
だがしかし、赤松先生はさらに何段階も上の次元にいました。二次元的な意味で。
だって、主人公は自分の作ったAIに話しかけて日々ニヤニヤしているオトコですよ。だれそれ、なにそれ、ぼくですか?
それが具現化してかわいい彼女になって、しかもその姉のトゥエニーと、性転換属性もちのロリ妹フォーティ、あまつさえPCオンチなシンディとよい仲になったり、かわいい妹がいたりと至れり尽くせり。
「ま、待ってくださいよ、恥ずかしいよそんなの見せられたら、このマンガに反応したら自分の属性がばれちゃう!」
そんな思いを多くの人に抱かせ、気づけばもうニヤニヤをおさえることができない作品となりました。
●そして、AIは止まらない●
そんな後ろめたいニヤニヤをどんどん先頭を走ってバラ巻いてくれた赤松先生。そのままの勢いで「ラブひな」を生むわけですが、やはりファーストインパクトとして、そして変なリアリティと妄想を生んだという意味で、「AIが止まらない!」のモヤモヤは心に大きな足跡を残していきました。
なんせ、「PCがうまい=オタク」だった時代に、「PCで頑張っていることでモテモテ妄想」という、誰もが考えつつも言えなかった恥ずかしい思い出を「それでよし!」と提示してくれたわけです。
いわばオタクの先駆者。開拓者。パイオニア。
加えて、主人公のひとしがダメなやつに見えて、結構やるときはやる男であることや、サーティがあんまり完璧な少女ではなくちょっとヌけているところも魅力的でした。
確かに今となっては、ラブひなやネギま!でさらに高みに到達しているであろう赤松先生ですが、MS−DOS時代の「萌えちゃえよブラザー」という先駆者であるという面で敬意をこめて、自分はこの作品が一番好きです。
あと眉毛が太くていいよね。
ずいぶん新装版あるんだなー。
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