たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

大きなお友達向け、プリキュア5映画版の楽しみ方。


プリキュア5映画版を見てきました。男3人で。土曜日の親子いっぱいの劇場に。
もう映画館はあふれかえる女児女児女児。大丈夫大丈夫と何かよく分からないことに関して自分に言い聞かせながら、ごめんね、おっちゃんたちプリキュア5大好きだから一緒に見させてね、と心で謝りながら、ワクワクする気持ちを押さえ切れず、女児に並んでパンフレットをゲットしてきました。えへへ。
さすがに、女児に並んでスタンプ押すまでは出来ませんでした。
 
そんなわけで休日ということもあり、映画館は幼稚園から小学生の女児&パパママだらけ。いー具合にびっちりでした。話によると興行成績もなかなかだそうですが、あれは納得。だって、大人な自分たちでも興奮したもん。ちゃんと大人が見て楽しめる要素も意図的に盛り込まれています。プリ5好きならまじで見ないと損です。
そんなわけで、ちょっと勇気でないよ、見に行くかどうか迷っているよ、という大きなお友達のための、ネタバレなしプリキュア5映画解説を簡単にしてみたいと思います。プリキュア5映画版、ここがみどころ。
 
1、キャラ全員に活躍の場がある。
基本子供向け映画なので、時間的には80分という短めのものなのですが、その中に主要メンバー(プリキュア5人+ココナツミルク)の見せ場が全員にあるのが素晴らしいです。つまり、一人でも好きなキャラがあったら見る価値ありです。*1
考えてみたら、全員分を詰め込むってのは相当に無謀で、へたするとごちゃごちゃしてわけが分からなくなってしまう危険がすこぶる高いのですが、今回はそれを「コピーキャラとの1対1の戦闘」という形ですっきりまとめてくれました。普段は縁の下の力持ち的に働いていたキャラにも必ずスポットが当たるわけです。これはオイシイ。
ダークのほうはさすがにそこまで出番が山盛りというほどでもないので、「釘宮が出るから見に行くぜ!」という人はちょっとものたりないかもしれませんので、そこだけは注意。でも愛がある釘宮病患者ならニヤけます。自分はニヤけてました。映画館が暗いってのは正解だね。
 
2、ドレス姿のプリキュア達の、華麗なるひと時が楽しめる。
以前38話でちょっとだけ、ミルク妄想で出てきたプリキュア5人のドレス姿を、今回は現実のものとして堪能できます。もう5人のノリノリっぷりが半端じゃなくてニヤニヤしてしまいます。
特に必見なのは、うらら・こまち・かれんのシーン。あのうららのセリフは、某山の百合の人たちを意識しているだろう、そうだろう。
参考・プリキュアたちの関係をファンタジーな角度から見てみよう。「プリキュア5第38話」

そして、エンディングは…うふふ。
 
3、プリキュア独特のアクションシーンが研ぎ澄まされている。

39話より。
プリキュアシリーズって、ドアップでの殴り合いよりも、ちょっと離れた第三者の位置から全身のアクションシーンを描くことが非常に多く、しかも服装や髪型をいかしたおおげさなほどの振りのアクロバティックな動きが魅力なんですが、それが今回存分に見ることが出来ます。
5人それぞれの特性を生かし、そしてコピー側5人もそれぞれまた特殊な能力を使うバトルシーンは圧巻。めちゃくちゃ動く、というのもそうなんですが、視点の位置が「プリキュアらしい」のがミソ。
一応キメ技も使うのですが、ガチ殴り合いが多いのがまた魅力的。個人的にぞわぞわきたのがうららの格闘シーン。彼女は大振りじゃないんだけど、腰に力が入った中国拳法的なものを繰り出してくれます。ダークレモネード(vo.釘宮)の足技がまたかっこいいんだ。
できれば男の子にも見てもらいほどの燃え度。加えて5人の敵に対するプリキュア5人のそれぞれの感情はどうなのか、という点も細かく描かれているので必見です。
 
4、ダークプリキュア5人は、テレビで1クール使っていいくらいキャラの出来がいい。
以前も書きましたが、なんせ声優さんがすごすぎる。

ダークドリーム西村ちなみ
ダークルージュ長沢美樹
ダークレモネード : 釘宮理恵
ダークミント : 皆口裕子
ダークアクア : 木内レイコ


むしろスピンオフでこれだけでいけますよって。アニメ好きならこれらの人たちが演じる悪役ぶりを見るだけでニヤニヤ必至。
またダークドリームがとんでもなくよくできたキャラで、のぞみとのガチ対決の中でうずまく感情が子供にもわかりやすく、そして大人には考えさせられるような濃い描写で描かれています。彼女がどうなるのかはここでは書けませんが、子供だましなパチモノキャラではないとだけ書いておきます。
5人+ダーク5人+ナイトメアで格闘ゲーム出ればいいのにっ!ってくらい技のバリエーションも面白いです。技はコピーじゃないんですよ。
 
5、ココ・ナツを見るとときめくお姉さんたちへ。
女児のママさんたち、プリ5好きなお姉さんたちが見ることをよーーーくお分かりになったつくりになっておりまして、イケメンココ・ナツのおいしいところががっちり出ております。
OPの前にココとナッツがミラクルライトの説明をするミニアニメがあるんですが、そこでケモノ状態の解説のあとにちゃっかり人間型になり挨拶して、ココナツいちゃいちゃが。ナイスサービス。
加えて、周囲のモブのココナツへのミーハー視線もヒートアップ。目立ちすぎといっても過言ではないですが、王子様だもんなあ、ほんとにもう。
 
6、ココxのぞ
もうね、すごいよ。
君らもうちゅっちゅしちゃえよ、くそう!くそう!
だがしかし、のぞみが赤面すると、周りからたくさんの「あー、赤くなったー!」っていう子供たちの喜ぶ声が聞こえて、嫉妬したりしている自分が非常に恥ずかしくなりました。
やっぱり王道カップルがステキに描かれていることで、子供たちが大喜びしていくのなら、よいですよねー。ねー。(反省しながら)
ナツこまもなかなかいいんですが、先週の39話でココが苦悩していたことに対しての一つの光が、映画で指し示されていたようなので、39話の答えのなさそうな苦悩を見てすごいキてしまった人は劇場に行ったほうがいいと思います。
んで、どうでもいいんですがあの遊園地の、あの遊びは、本気でエロいわ。
 
7、ダークドリームが一つの重いテーマになっている。
がんばればいいじゃない、仲良くすればいいじゃない、といわれたらまったくもってそのとおりなんですが、プリキュア5シリーズはストレートな模範解答だけを出さないのが面白いと思うところ。映画にもそれは引き継がれていて、ダークドリームの心情の変化や存在そのものが重要なテーマになっています。それらがどうなるかは実際に見ていただいて確かめてもらったほうがいいのですが、あれは不覚にも泣いちゃうかと思った。短い中にかなりきっちり存在について描かれています。

できれば、テレビでも出てきて欲しいのだけれども。
あっ、ちなみにパンフレットは子供向けのせいか、そのへん超ネタバレになっているので、買ってから映画見るタイプの人も、映画を見てから読むようにしましょう。
 
そのほかにも、ダークプリキュアにはそれぞれステージがあったり、観覧車の描写が異常なまでに凝っていたりと、背景も見所満載。さすが映画版という感じです。
子供が見てもワクワクするところとしては、コワイナーが出てくるところ、今までの必殺技を堪能できること、でしょうか。やはりそこは欠かせませんよね。
加えてミラクルライトですが、80分というのは子供にはかなり長い上に、出てくる敵がわりとおっかなげで泣き出す子が案外いたりするので、タイミング的にリアクションできる部分があるのはいい試みだと思いました。でもできればあれは、親にも配るべきだなー!子供と一緒に親が振って、映画館中が明るい蝶に包まれたら最高だったのにっ。(何でこんなこというかというと、自分が振りたかったからです)。
 
最後に一つだけ情報。
もう次回作のプリキュア映画の製作が決定しているそうです。
どうも予告では、今までのすべてのプリキュアの映像が流れていたので、…もしかしてクロスオーバーしちゃう?!なんて妄想だけが走り出しましたが、来年度のプリキュア5の続き(←公式発表はされていませんので未確認情報)の映画かなあというくらいのイメージにとどめておきます。
自分は、仮面ライダーBLACKみたいにわんさか出てくるのが、みたいよ!

*1:ただしナイトメアファンは注意。一人も出ません。