たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ボーカロイドは、キャラクターと夢未来のハーモニーだよね。

今めちゃめちゃ好きなミク・リン・レン曲を紹介してみます。


ニコニコ動画(RC)‐【初音ミク】静かな湖畔 LIVE in 沖縄【鏡音リン・レン】

いやあもう、まず出てくる感想が「かわいい!」というありきたりなもので申し訳ない、が、最高のほめ言葉として「かわいい」ですよこれ。
音楽も静かな湖畔をみごとに沖縄風バンドアレンジされている上に、違和感なく、かつ「ボーカロイドらしく」歌わせる技術で成り立っている奇跡のような動画。サムネで気にかかったら、見るべきです。ちまちま動くのがこんなにボーカロイドに合うとは思いませんでした。
この動画に限らず、ピアプロがすごい楽しかったりするのは、「音楽とキャラクター」を組み合わせることで化学反応的に面白さが加速するからだろうなあ、とつくづく感じます。
 
音楽ってそういわれて見れば、歌手さんなどの「キャラクターイメージ」って0にはなりえないなあ、とかぼんやり思いました。これは聞く人によって大きく違うので一概には言えませんが、「Aさんが歌う歌は、Aさんが歌っているからその曲なんだ」という大前提っぽいものはありそうです。後発のカバーやリミックスが上回ることはもちろんあります。
しかし、「最初のキャラクター(歌手・作品のキャラ・作曲家等)+音楽」っていう見方は、聞く側のひとつの視点になる場合があるのでしょうね。
そういう点をうまく飲み込んで作られていくからボーカロイドは、その点においては人間よりも楽しいと思わせちゃう魔力があるんだものなあ。
いや、歌はどう考えても人間が歌ったほうがまだまだうまいけれども、なんでボーカロイドこんなに面白いのかなと思ったときに、

1、男女問わず作れる、性別の超越と技術力が実る快感
2、昔みた未来が見える感覚。レトロフューチャー
3、ありえない高音が平気で楽しめる。
4、でもなんだかんだで、キャラありきだよねー、今は。

キャラと音楽があうから楽しくなる。ここはやっぱり強いなあ。バーチャルアイドル機能だなあ。
 
そう考えるとアイマスも同じなんですが、さらに言えば「ポップンミュージック」の楽しさかもしれません。
ポップンも音楽と難易度だけ求めるハードユーザーも増えてきているんですが、個人的にはポップンはキャラ+音楽でこそ、だと自分は思っています。よくぞあれだけ曲のイメージを高めるキャラを作れるものです。 好きな曲のキャラって、プレイするときについ選んでしまいます。
 
一番最初に紹介した動画は、うまいこと「聞く側の作っていったイメージ」と「偶像的にすべてを排除しつつ受け止める、製作者側のキャラ設定の幅の広さ」を組み合わせたうまい位置に切り込んだものです。ネギやロードローラーも大好きですが、こういう独特の路線をしっかり打ち出せる技術は恐るべし。
 
メソッド(ロリータハッピーウィングな日々)
正直今はキャラと音楽が混ぜ合わされて、今まで才能を眠らせていた人たちが開花させていくのを見ているのが楽しくて仕方ないのですが、キャラソングとしての位置はどんどん今後は変わっていくでしょうね。
以前も書きましたが、あくまでも「音声ツール」として使い始めている人も増え始めているので、その要素が強まるような作品が増え始めたら盛り上がりがめきめき上りそう。
キャラとのコラボ作品。ツールとして自由にいじくったテクノ装置。
ボーカロイドはやっぱり面白い。DTMにおいても、言葉がここまで魅力的なんだなあというのをしみじみ感じます。
 

レトロフューチャーとしての装置●

WEB拍手より。

今、VOCALOID×平沢進がアツい!
リン・レン・ミク『LAB=01』
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1888899
金星(平沢進) 歌唱:初音ミク
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1343749
つか平沢進VOCALOIDでなんかやってくれないかな

くしくも今日友人が同じものを教えてくれました。いやあ、これはニヤけますね。


ニコニコ動画(RC)‐リン・レン・ミク『LAB=01』

ヘッドフォン推奨。いい具合にP-MODELしてます。


ニコニコ動画(RC)‐金星(平沢進) 歌唱:初音ミク

 
あと、ちょっとこのへんも紹介してみます。


ニコニコ動画(RC)‐【初音ミク】20世紀の終わりに 修正版

ピカチュウ気味なチカチカ注意!
にしてもヒカシューを選ぶって時点で鼻血が出そうなんですが、このミクの「なんとなく夢見た未来」という感じがたまりません。
これからくるのか、もうパラレルに存在しているのか、っていう古めかしさがよいです。


ニコニコ動画(RC)‐【初音ミク】空手バカボン「来たるべき世界」

知る人ぞ知る、オーケン空手バカボンが作った迷曲。YMOをパクった空手バカボンをパクったミク、っていうこの遠回り感がたまりません。テクノすぎる。
 
ボーカロイドの面白さの一つが、ありそうでこない、自分たちが子供の時に夢みた未来のビジョンを再現できるところです。
レトロフューチャーっていう言葉は漠然としていますが、あれですよ、学研の科学で「未来はこうなる!」って載っていたあれ。21世紀は!といいつづけて気がつけば21世紀になってしまいました。そんなパラレルな未来はもう手に入らないんだけれども、だからこそ憧れの視線の一つです。


ニコニコ動画(RC)‐【鏡音リン&レン】ハイブリッド+【YMO】テクノポリス

これはやられましたよ。斬新で懐かしい、という表現が見事。以前紹介した本編もすばらしいのですが、やっぱりYMOやクラフトワークが描いた怪しくなまめかしい未来は魅力的です。上手い具合にあわせてくれたなあ。作曲者やMAD編集者のテクノ観についてすごい話を聞きたいです。
 
以前紹介した「PC-601が歌うタイニーゼビウス」「初音ミクがMZ-700に思いをはせて歌ってみた【完全版】」ともからむんですが、確かに子供の頃に「パソコン(マイコン)ってすごいよな!なんでもできそうだよな!がんばり次第でさ!」と言って夢見ていた未来が、別の形で実現しているこの肌触りが興奮をさそうのですよ。
おっさんくさいけどさ、科学は夢なんですよ。