たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「みつどもえ」で泣いた日。

みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス)みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス)みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス)
今週のチャンピオンの「みつどもえ」でこらえきれず泣きました。
いやもう、泣きどころなんてないくらいバカな回なんですけれども。どうも感覚がずれているようです。
 
あの世界では「ガチレンジャー」という子供向け戦隊番組があるのですが、それが老若男女問わずの名作、という設定なんですよ。「おジャ魔女どれみ」のようなものなんだと思います。
しかし、やはり「子供っぽい」というぼんやりした意識もあって、3女のひとははそれに熱中しつつも、人に言えずにいます。恥ずかしくなる年頃なんです。
しかし、彼女はちょっとしたトラブルに巻き込まれたせいで、自分がガチレンジャーを好きなことをなきながら告白するわけですよ。
ギャグシーンではあるんですが、もうそこで涙ボロボロ。
 
自分の隠れオタ時代がかなりモンモンとしていたせいもあるんですが、大声で「好きなんだ!それでも好きなんだ!」って手を伸ばす子供の姿に心打たれます。
ひとははずーっと隠していたんです。ばかにされるんじゃないか、って。そして、その趣味を捨てずに泣きながら「好き」って言えたんです。
 
そしてその後の周囲の視線があまりにもあったかすぎて。笑いどころなんだけどもう震えましたよ。
 
ひとはは人に心を閉ざしているようなキャラです。エロ本は人前でどうどうと読むんですが、ガチレンジャーは好きすぎて、なぜか誰にも言えないんです。「みんなと、ガチレンジャーのよさを共有したい!」そう思って人と接しようとがんばるのですが、それもなかなかうまくいきません。なぜか好きなものを隠してしまうその心理。
 
だからこそ、その告白シーンにはさらに拍車がかかっていました。ふたばが「好きっすー」っていうのとわけが違いますものね、その決意の度合いが。「好き」に貴賎はもちろんないけれども、彼女が乗り越えた壁は大きかったはず。
ああ、おめでとうひとは。これからはのびのびとガチレンジャーの話が出来るんだ。
 
そういえばだいぶ前にあった、先生が「ガチレンジャーはいいものなんだ…」って崩れ折れるシーンも好き。
何かを好きな人を見るのがたまらなく好き。
そんな姿を、笑わせながらあったかく、でも毒を交えながら描ける桜井のりお先生が好き。
 
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にしてもこのマンガの主役は最近千葉氏なんじゃないかと思うんですが。
最近かっこよすぎですよ。おしっこ文字はアレですが。