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変り種銃器(と女の子)大集合。「萌え萌え特殊銃器事典」

萌え萌え特殊銃器事典
「萌えミリタリー本」好きの自分はよくこの手の本に釣られるので、いい加減気をつけないとなあなんて思っていたんです。
しかも「萌え萌え」って「萌え」多いよ。一回でいいよ。だから今回はスルー!と思っていたはずですが、「特殊」の文字にひかれて立ち読みで熟読した上で「買うしかないべ」と手にしてしまいましたですよ。
だってねえ。普通の銃器じゃなくて特殊銃器だけ集めた本て。それ萌え抜きでヌルミリタリオタな人間にとって、面白すぎですから。

こんな感じでものすごい数の、特殊な銃器が解説されています。
これは「フィスト・ガン」と呼ばれるものらしいんですが、殴るとトリガーがひかれて一発弾丸が出るというロマンアイテム。
なにそれ、アニメですか、ゲームの新アイテムですか!と思ったら1944年に本当に開発されているというのだから、こりゃ面白いわけです。考えて実際作った人のロマン力と行動力は尊敬に値します。
左ページにはこのような面白武器や改造型銃器がかなり詳細に説明されていて、右ページには萌えイラスト、というのがこの本のつくりです。
 
はて、「萌え資料本」に関してはかなり好き嫌いがあるのが現状だと思います。が、おしなべて全体のレベルは高くなりつつある、というのが自分の見てきた印象です。
とにかく資料価値がいかに高いか、普通の読み物としていかに面白いかが問われる、なにげに競争率が高くて腕の問われるジャンルに変化しつつあります。萌え絵だけだと思ったら大間違いなのですよ。オタクの鋭く厳しい目に耐えうるだけの資料性が問われる過酷なジャンルともいえます。
いかに興味を引くか。いかに他にない資料集になるか。そしていかに女の子キャラと融合させて、ネタとしても面白くするか
「んじゃ萌え絵いらないじゃん」といわれたら、そうなんですが。その分もっと資料が欲しい人は、そういう本を買いましょう。
しかし、自分は「面白い資料」と「かわいい女の子」が好きなので、ならどっちも入って二倍お得なほうがいいです。だから萌えミリタリ本が好きです。という極めて単純思考。
ましてや今回のように特殊で面白い武器を集めた、なんていうコンセプトならば、感心したり笑ったり興奮出来る方が楽しいよ!
というわけで女の子のプラスアルファに心ひかれたわけです。あれですよ、ミリタリー雑誌や車の雑誌にグラビアがあるようなものです。
 
すごい銃器に詳しい人には物足りないかもしれません。写真があったらさらによかったかもしれません。でも、個人的にはかなり詳しく乗っている部類の本じゃないかと思います。普通に暮らしていたらまず目にしない知識が満載なので。
なので。ここは発想をひっくり返してみましょうよ。
実際に役立つ知識はほぼないくらい特殊なミリタリ本ですが。ちょっと妙な銃器(ベルトのバックルから射出するバックルガンとか)や、かっこいいコンセプトの銃器(適合しない弾薬を撃てるメデューサとか、青酸ガス発射装置トロイカなど)を、マンガや小説のネタに使ってみたい人にはかなりおすすめの本です。
フィストガンで戦う少女の物語とか見たいじゃないですか。アパッチナックルダスター装備したおねーさんとか見たいじゃないですか。
そして、オリジナル銃器をイラストで描くためのインスピレーションの入り口にももってこいじゃないですか。
 
というかつまりあれです。こういう風にすすめて、そのような特殊拳銃が出てくるガンアクションマンガを誰か書いてくれないかなー!?なんていう淡い期待での紹介です。
すげー使いずらいと評判の南部小型自動拳銃つき日本刀を駆使する兵士のマンガとかどうですか奥さん!
 
萌えよ!陸自学校
そういえばこっちも出ましたね。
 
〜関連リンク〜
萌えるヘッドフォン読本
同人ですが、ここしばらくに見た中ではかなり詳しく研究された、萌えイラスト入りヘッドフォン評論本ですよ。