たまごまごごはん

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中途半端な君よ、悩め!「プリキュア5GoGo第6話」

前作ではかわいそうキャラの筆頭はブンビーさんでしたが(今回も結構かわいそうですが)、GoGoで一番の苦労人はどうやら彼のようです。

スコルプさん。
あまりの仕事量の多さに日に日にやつれていく彼の姿がやりきれません。
徹夜三日目、加えてプリキュアに負けてさらに追加されそうです。過労死するんじゃないかとほのかに心配になってきました。
 
そんな回でした。
プリ5はなんでこんなに敵がリアルでかわいそうなんだろう。
 
さて、今回はりんちゃんにスポットの当たった回でした。
このりんちゃんというキャラ、今までのプリキュアで言えば咲やなぎさのようにヒロイン級の元気っ子の位置にいるのかと思いきや、1年を通じて見てわかるように、個性やアクの強すぎるメンツを支える突っ込み係りになっていました。4人がボケて全突っ込みする彼女にはたくましさを感じたものです。
しかし同時に、彼女がそうやって色々こなすことを繰り返していたら、気づけば器用貧乏になっているとは思わなんだ。
はて、器用にこなしすぎるがゆえに中途半端になってしまった彼女。それでもすべてが平均値以上なので悩む必要なんてないのですが、当の本人としては半端と言われるのは痛いもの。
 

●あれもしたい、これもしたい、もっとしたいもっともっとしたい●



前作では逆に、何に打ち込めばいいか分からずに悩んでいた彼女。夢ってなんだろう?と行き詰った事もありました。
結婚ドリームなんてお父さん許しませんよ!「プリキュア第32話」
夢と言うのは、形が必要なのかい?「プリキュア5第42話」
そして見つけた彼女。今度は逆にやりたいこと・やるべきことを見つけすぎて飽和状態に陥っています。
学校・部活・家の手伝い・夢に向けての努力。ああ、時間がないよないよ、1日48時間ほしいよ。
それだけやることが多いというのは実はすばらしい事なんですが、体と心にかかる負担も尋常ではありません。
同時に、それを一点に向けている人にかなうわけがない。あれこれできる人は、ひとつのことが得意な人にかないません。
それでも他から見たら、十分すごいんだけれどもね。色々バリバリこなせる人って尊敬するじゃないですか。しかし本人は、そういうところに大きく悩むものです。それぞれがまあまあ平均値以上の分、目立つ事もないこの悩み。
 

●中途半端●


ずばっと「中途半端だ」というスコルプさんにはちょっとおののきました。そのものずばりへの指摘ではないんですが、痛いところを突かれたというか。
たとえばのぞみさんは頭も悪いし運動神経もよくない分、とにかくひたすらまっすぐ直進する前進力を持っています。だから生き方にしても戦い方にしても、とてつもなく一点突破で破壊力があるんですよ。
散水するより、ホースの口を細くした方が遠くまで飛ぶ、の理論です。
しかしりんちゃんは、散水量は5人の中でも秀でて多いものの、散布しすぎてこれといった決め手にかけます。確かに人間関係の中でも、誰かの支えやフォローとして動く事は多かったものの、自分から動く事はほとんどありませんでした。
そもそもプリキュアになった理由も、彼女がのぞみを守りたい、という間接的なものでした。
プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
それも重要な役目なんですけれども「中途半端」と言われると言い訳ができません。
その力をこっちにまわすべきなんじゃないのか?その分がんばればもっと伸びるんじゃないのか?うららは仕事に集中するために色々なものを削ってがんばっているぞ?
じゃあそれに対する答えってなんだろう。
 

●悩めばいいさ●


新キャラはココナツたちよりはるかに年を食った国王です。彼の姿はかわいらしいけれど、言う言葉にはかなり含蓄があります。
そんな彼は、ただ「いいことだ、悩め」と言います。

りんちゃんが今、その中から何かを削って決めるにはまだ早いです。だってそれぞれそんなにやりこんでいるわけじゃないから。
また、このまま全部がんばれ、というのもまた難しいでしょう。今の時点で飽和しています。
だから答えとして「悩め」なのです。
 
そもそもりんちゃんが答えを出せない子ならば、「もっと休むべき」とか「これだけがんばれば?」という助言も出せますが、彼女はそういうタイプじゃないんですよね。
どれも逃したくない。できるだけやりたい。出来ない事もあるけどとりあえずやるだけやる。そんな努力が見られる子です。

だからのぞみさんも「応援する」と言います。
のぞみさんは結構人の機微を見ている子なので、本当にムリなら「むりしないで」と言うでしょうし、力が必要な時は「協力するよ」と言うでしょう。
しかし彼女は「応援」なんです。
これは突き放しているわけじゃなくて、彼女への信頼の証でもあります。また、今まで協力し支えられてきたのが自分自身だからこその、りんちゃんへの信用なんだと思うのです。
 
応援されるりんちゃんは、どうすればいい?
悩め、悩め、悩めばいい。
まだ若いんだもの。今答えを決めて一つにしぼるより、悩んでやりこむ経験こそが成長につながるはず。
今実際にやっているものの「かたち」だけが成長じゃあないんだよ、とこの作品は語っているようです。

だからがんばれりんちゃん!その拳を振り上げて!
スパッツをぴちぴちに食い込ませて蹴るんだ!
 

●睡眠すいみんスイミンSUIMIN睡眠不足●

今回のりんちゃん寝不足特集。

瞬間のショットじゃなくて、寝不足でうとうとしているりんちゃん。誰も気づいていないところで船をこいでいるのがキュートです。

あくびしている女の子ってかわいいと思いませんか。

目の下にすっかりクマが。すごいフェティッシュ話なんですが、寝不足でクマできている女の子のはれぼったい顔って好きなんです。押したくなりますよね。

寝ているりんちゃん。ああ、ぼくがこの場に二人きりだったら色々おさえきれません・・・!
のぞみさんならずとも、寝させておきたいと思うのはわかります、わかりますよー。

寝ぼけ眼のりんちゃんと、あわてふためくりんちゃん。かわいいかわいい!りんちゃんかわいい!
特に寝ぼけ眼状態の時に、のぞみさんになって色々したいです。色々な!
 
以上、りんちゃん寝不足特集でした。
寝不足女の子のセクシーを感じるすばらしい作品だと思いました。
 

●宣伝は大事なんです。●

今回のみどころ
 
その1。

鬼気迫る顔で宣伝の重要性を語るうららさん。
宣伝は大事なんです!少しでもアピールしなければいけないんです!ブレイクするためには必要なんです!
ここまで苦労を重ねるアイドルキャラも珍しいです。そしてまだまだ売れない日々が続いているのがちょっとリアル。がんばれうらら、ゴーゴーうらら!
うららデビューの力になるのなら、おれ、サイトにバナーはるよ!(ないけど)
 
その2。

大変な事態でみんな大騒ぎなのに一人大喜びのこまちさん。
彼女の大物っぷりがこういうところで明らかになるからたまりません。肝据わってるなあー。
 
その3。

あらためて、ナッツハウスをとりまく環境+かれん敷地のでかさを思い知りました。まるで皇居じゃないですかこれ。
加えて、ここまで足を運んで買い物に来るとなると、相当の集客力が必要だと思いますが、あれか、ナッツイケメン力なのか!
 
その4。

りんちゃんのおニュー服になってからあまり見えなかった絶対領域が、今この手に。
彼女は今後、太ももキャラとしても活躍ですよ。しかしスパッツで隠れていた部分だけがあらわになるってのはなんだか淫靡だなあ。
 
その5。

久しぶり、衣装を変えての変身シーン。このへんは今後色々なバリエーションを楽しみにしたいと思います。
 
その6。

受け流す人々。
プリキュアのこの系統のアクションは、死ぬほど早く動くので爽快だったりします。カンフー映画の動きしているんだよなあ。
 
その7。

開店と同時に休業。ナッツの背中にも哀愁漂うっつうもんです。
これ恐ろしい勢いで店の信用失う気がするのですがどうか。
 
その8。

パルミエ王国が舞台になるのははじめてかも?次回はそんな淫獣楽園のお話のようです。
 
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