たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

私のヰタ・セクスアリス〜性をはじめて感じた時〜

ヰタ・セクスアリス
とある瞬間に、突然「性」という複雑怪奇なものを感じてしまう、そんな出来事。
幼年期のそれは、大きくなってからの性癖や思想をも左右します。
 
マンガ・エロティクス・エフで50号記念で色々なマンガ家さんの「ヰタ・セクスアリス」が掲載されていたんですが、これがちょっと面白いので、便乗してみます。
コメント欄とWEB拍手で色々な「ヰタ・セクスアリス」を頂きましたので、今回掲載させていただきます。
 

●ちょっとえっちなマンガの効用●

少年漫画には「エッチ枠」のようなものがあります。ちょっとエッチで少年がドキドキするタイプの作品群で、18禁じゃないのがミソです。その甘酸っぱいドキドキ感はエターナル。今で言えばジャンプの「とらぶる」や「初恋限定」がその枠でしょうか。

桂正和、か、なぁ?ヰタ・セクスアリス

電影少女―Video girl Ai (1) (集英社文庫―コミック版)
桂正和先生が青少年に及ぼした影響の大きい事!これで目覚めた人はかなり多いのではないでしょうか。自分も「電影少女」は、題名を聞くだけでなんだかジワっとくるものがあります。あとはI''Sの王様ゲーム。ジャンプにとって必要不可欠な青少年の性育成作家だったと満場の拍手を持って掲げたい作家さんです。

kz『「私のヰタ・セクスアリス」といえば、『いけない!ルナ先生』ですね。若かったこともあるのでしょうが、あのエロスを越える作品には、現在もなかなか出会えませんね…。個人的には萌えの原点です。』

いけない!ルナ先生(a Black Leaf)
かつて、少年誌というジャンルでエロスに挑んだ勇者がいた…それが上村純子先生でした。
今となっては有害図書扱いで成人指定されていることを考えると、それが世に送り出された時の青少年の興奮度といえばなかったでしょう。まあ今見るとかわいらしい「えっち」なんですが、幼いぼくらにしてみたらその衝撃度たるや、です。

セクスアリスの件で「Bバージン」という名コミックスが在りまして。その中に「肉(SEX)を知らなきゃ、 肉(SEX)を食いたいと思わねえだろ?」なんて名台詞があります。これを「りびゲー」に当てはめると雷蔵は肉を知ってる。でもこれがエヴァでシンジだと「何ですと?」としかならないのです。知識の実は災いを齎すね!
>性癖暴露大会になっている気がします。:します。じゃなくて、そのまんまですw親に「この子ったら」なを言わせた漫画は小谷憲一「スキャンドール」下着の描写がリアル過ぎたw
あの頃のジャンプは良かった (´-`) 遠い目 でも性交よりキスや抱きあうだけの方が何倍も幸せなのには同意。アレだ。童貞だと失恋しても「彼女が俺の知らない男と…!」まで考えられないのですよ。知ると想像出来てしまうので眠れない夜を過ごし、人によっては狂気の先へ!この辺経験談。ギリギリで理性の辛勝。この想像できるまでの知識を仕入れた漫画も調査すると面白いかもしれませんよ?では。

スキャンドール(日々読漫画)
スキャンドール読んだ事ないのですが、ジャンプお色気路線の一本だったようですね。小谷憲一先生は今はこんなにエロいことこになっています。
「大人の性のはがゆさを感じるようになった作品」と「ヰタ・セクスアリスな作品」は微妙に違いそうなので、考えたら楽しそうですね。自分の中では「りびんぐゲーム」や「めぞん一刻」は前者になるんでしょうね。

bsw『いやー懐かしいですねえ、りびんぐゲーム克・亜樹星くずパラダイスとともにバイブルでした。Pentiumより486DX4ですよ?』

今となっては「ふたりエッチ」で青少年の性興味の伝道師となった克・亜樹先生。
エロコメとしても有名でしたが、きちんと読ませる少年漫画的な面白さも魅力でした。
懐かしいなー。こうなってくると似たような流れで「AIとま」や「ラブひな」のような赤松作品も影響あったのかしら。

あろひろしさんの「おみそれ!トラぶりっ娘」だった事を思い出してちょっといろんな意味で愕然としたり。

おみそれ!トラぶりっ娘DX (ジャンプスーパーコミックス)
あろひろし先生、自分は「魔獣戦士ルナ・ヴァルガー」でやられたクチです。あれは挿絵だけですが、設定とかのエロ加減にはやられました。
ふと「ふたば君チェンジ!」を連想したのですが、らんま1/2やストップひばりくんのようなTS物・女装物で目覚めた人も多いかも?
  

●子供向けマンガの中のドキドキ●

意図的にエッチにしたというより、気づいたら性がある光景。ボンボンやコロコロ、小学○年生や学研やチャレンジでの目覚めは結構引きずります。

私のヰタ・セクスアリスに便乗!なんといっても立原あゆみさんですよっ!
調べると年がバレバレになるんで アレですが、当時の小学館小学6年生と4年生に同時連載していた「のらねこ教室」がガチ。
このマンガ。学校の教室。1組に住み着く不思議な猫「イチクミ」のお話なんですが、特に小学6年生バージョンのちょいエロ具合にやられました。
詳細は忘れましたが、主人公の女の子の、初ブラ体験の時に、いろんな物に変身できるイチクミが、あろうことかブラに変身して、そのまま装着されるというネタがありましてねぇ。
元が猫だけあって、身につけた女の子が柔らかいだの暖かいだの言い出しましてねぇ。
いやあ、当時の小学館サマには本当にお世話になりました。道踏み外したキッカケかもしれんがw

本気!インターネットファンクラブ
「のらねこ教室」の話、具体的に文章で聞くとキますなあ。初ブラは永遠のテーマであります。小学生女子成長マンガも連綿と受け継がれる伝統の一つなんでしょうか。
自分もスパッツになって女の子に履かれたいです。
しかし、小学館すごいな!具体的にいうと「ないしょのつぼみ」とかな!…あれは小学生女子は読んでいたんだろうか?
ないしょのつぼみ 1 限定版 [DVD]
OVAとかどこの層狙いかわからないのですが。トレーラー見ていて「えっちなことってどんなことするの?」とか聞いたら色々大変な気分になりました。

僕のヰタ・セクスアリス電撃ピカチュウのカスミです。
いやぁ、小2ながらに犯した犯した。

ハードコアだな!しかしそのドSっぷりに惚れました。かっこいい。
電撃!ピカチュウ 1―ポケットモンスターアニメコミックス (てんとう虫コミックススペシャル ポケットモンスターアニメコミック)
電撃ピカチュウといえば、一見健全な少年向けポケモンマンガなのですが、この方がおっしゃるように妙にエロティックなシーンが多く、多くの幼児が性に目覚める入り口になったマンガでもあります。
だって、描いてるのが今をときめくおちんちん作家、上連雀三平先生=おのとしひろ先生なのですから。
しかし電撃ピカチュウでよかったです。バーコードファイターだったら大変なことに…。 
 

●子供の時に見た青年マンガ●

幼い頃に背伸びしてよんだ青年マンガ。そこにある世界にドキドキした経験は忘れられないものです。

ヰタ・セクスアリス。読めんwでも自分がHに興味持ったのはウイングマンで性というか恋愛のすれ違いを感じたのがめぞん一刻で「りびゲー」は「ああ解る解るw」でした。一角ちゃんの色気の理由も解明されるし。むしろ時子さんとの時代を外伝で描かれたらなるかも。

めぞん一刻 1 (ビッグコミックス)
めぞん一刻」はまあセックスシーンやらきわきわの六本木さんやらがいるのも理由の一つですが、何よりもあの『管理人さんで未亡人』というシチュエーションに尽きると思います。
今でも「ヒロインを一人あげろ」といわれたら響子さんを挙げる人は絶対多いはずです。犬に「ソウイチロウ」と名づけた人は手をあげましょう。
おたくの娘さん 第3集 (角川コミックス ドラゴンJr. 100-3)
関連で貼ってみたりします。

私も小学生の時に「りびんぐゲーム」を読んで悶々としてましたw
「ツルモク独身寮」も同時期に読んでいて両作品とも大好きでした。

ツルモク独身寮 (Volume1) (小学館文庫)
うああ、ツルモク大好きでしたよ!あの若者達のイキイキした視線もさることながら、性欲に正直なところもハートわしづかみでした。
そう、青年マンガのストレートで抑えきれない性欲と、プラトニックな恋愛のバランスを描いた作品はその後の思考を左右するかもしれません。

tok『僕もいずみちゃんがヰタ・セクスアリスかもしれません。
ネタバレになるので書けませんが、アレが発覚したときはショックでしたねぇ・・・。
僕も不破君と一緒にただオロオロしていましたよ。』

りびんぐゲームの生々しさといずみちゃんの存在はいまだに忘れられません。今の嗜好や考え方を左右されたと言って過言じゃないです。
そして、「わずかいっちょまえ」に人生を変えられました。ありがとう星里もちる先生。
 

●ザッツ・少年マンガ

ヰタ・セクスアリスは必ずしもエロいものに限らないことを今回気づかされました。なるほど、あまり意図的じゃないところでふと目覚める性もあるんだなと。そんな少年マンガの入り口を紹介。

自分の漫画でのヰタ・セクスアリスといえば多分ボンボンでやってた王ドロボウjingじゃないかと思われます。
まぁエロどころかラブすらロクにないんですが、子供心にあの深いパロディや台詞回しや世界観やらで良くわからんながらもこれは普通の漫画とは違う!知らない世界がある!!なんて感じてたところにヌードとか出てきてそれで「引きずられた」って感じです。うおお、アダルトだ!みたいなw
jingはたまたまボンボン連載第一回から読んでて、不動のマイベストコミックです。
思えばその後漫画に留まらず小説・映画・絵画やらの現在の趣味もルーツはこのアダルティックな不思議なボンボンの漫画にあるみたいで、やはりフロイト先生が言うように性はあらゆる人間活動の源なのでしょうかw

王ドロボウJING新装版(1) (KCデラックス)
これは意外でしたが、おっしゃっている事にすごく説得力を感じました。なるほど、確かにあの世界観の、自分の見てきた世界との違いのアダルティは何かを目覚めさせます。
性的な描写だけではなく「なんだか大人っぽいかっこよさ」が開眼させる、という非常に興味深い話だと思います。そういう意味では自分はハヤカワ文庫の表紙、かなあ。
ボンボン・コロコロの中に突然変異のように現れる、ちょっと大人な世界観は子供の心を一気に育てるのでしょうね。

たまごまごさんの「ヰタ・セクスアリス」、楽しく読ませていただきました。性癖丸出し素敵!
ちなみに私の「ヰタ・セクスアリス」は、子供の頃見たアニメの鳥山明作品のエッチなおっさん達です。
則巻千兵衛のエロ本の山や、亀仙人がブルマにエッチな事を要求するのを見てなんだか悶々。
男の人って、エッチな事が好きなのか、と当時幼稚園生の私はどきどきしておりました。
20代になった今でも、エロ妄想する男子が出てくる作品が好きです。「ヰタ・セクスアリス」、こんな感じでしょうか。

ドラゴンボール 完全版 (1)   ジャンプコミックスDr.スランプ (第1巻) (ジャンプ・コミックス)
この視点も興味深いです。ブルマに目がいかず、ブルマをエロい目でみる亀仙人に目が行くとは!
しかし考えてみたら、幼稚園から小学校低学年の時って「エロいことを考える」という発想すらないわけです。そんな時に「エロいことを考える」人を目の当たりにすることの衝撃は伝わってきます。
そういう意味では「うる星やつら」でラムちゃんに性を感じるよりも、あたるに性を感じる方が確かにすんなりきます。性というか、性衝動に近い行動に驚くんですよね。

lovethem 『ファンタジーゾーンゲームブック。親戚のにいちゃんが持ってたものです。自分が小学生のころの話ですが、その時点で古書でした。
その中にヒロインが山賊に捕まっている挿絵があって、別に全然エロくないんですけど妙な色香を感じていました。
本は今でも持ってます。考えてみると、エロだけでなく、色々な意味で自分の嗜好の原点かもしれません。』

ぬ、これぜんぜん分からないんですが読みたくなってきました。
自分も性そのものをガンと感じたのは学研のひみつシリーズでした。ああいうのに出てくる女の子って、エロくないんですけれども色気を感じるんですよね。ああ、鮮明に思い出してきました。どの本かわからないんですが、前髪パッツンの子の微笑みに妙に心奪われた幼き日を…学研じゃないな、何かの教育雑誌で、その子が算数やってるんですよ!
そういう時に感じた不思議な「性」は、まさにおっしゃるとおり「嗜好の原点」になると思います。そういうので将来左右される人もいるのかもしれません。
 

●戦う女たち●

戦闘女性、魔法少女は性の扉をなぜかよく開きます。そんなお話。

少し昔、島本和彦先生がボンボンでサムライスピリッツを描いてましてね、
その中に、シャルロットの入浴シーンがあるんですが、彼女の全身に傷跡がある訳ですよ。
ああ、彼女も剣士なのだなあ、と思ってときめいてしまいました。

サムライスピリッツ 1 (コミックボンボン)
ヰタ・セクスアリスのネタかわからなかったのですが、多分関連あると思うので載せました。またきましたねボンボン。強いなあ。
幼い頃に見る「強い女性」はおっしゃるようにものすごく性を喚起させる気がします。それがこじれる発展すると、コミックヴァルキリーに。
シャルロットは特にあまり性を売りにしたキャラではないので、女性らしさや激しい戦いの様子を見ることでグッと心に来るものがあるのは分かる気がします。
戦闘美少女が作り上げた心の中の性的興奮、なんて考えると面白いかも。
関連・女騎士「傷だらけで醜い身体だろう・・・?」(2ch)

スタモス 『自分にとってのヰタ・セクスアリスは、ナウシカのスパッツでした。初めて見たときは、何も履いていないんじゃないかと、一緒に見ていた従兄弟たちと論争したものです。』

ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)
ナウシカはいてないよ!*1
いわゆる教育的家庭ご用達の作家、手塚治虫先生、藤子不二雄先生、宮崎駿先生の作品はかなり幼少期から触れることになる人も多いのですが、そこに隠された性の描写(時には隠喩的に、時にはストレートに。特に前者二人は子供の時に読むと本当にトラウマになるものも!)はかなり記憶に残ると思います。
クラリスナウシカ・シータあたりは「初恋の相手」だった人はかなり多いのではないかと思います。あと性的にクるのはクシャナ殿下だと思います。あのセリフの意味が当時わからなくてなあー・・・。
 

●生活の中で●

もちろんマンガ以外でも性を感じる瞬間はあります。そんな話をピックアップ

いつも楽しく見ています!ヰタ・セクスアリスの記事興味深く読ませていただきました。私の場合、マンガでのヰタ・セクスアリスは忘れてしまったんですが、音楽ででのヰタ〜はよく覚えていますね。
当時流行っていた女性歌手の歌だったんですが、そういうヰタもあるかも。

恋愛とかがさっぱりわからない年代の、ラブソングは心に残るものがありますよね。しかもそれが妙にリアルだと、なんだか見てはいけない世界を垣間見てしまったような感覚すら。
誰の曲だったのか気になります。
音楽の歌詞もさることながら、歌手にヰタ・セクスアリス感じた人も多いかも?

panparade 『「私のヰタ・セクスアリス」と言えば(ちょっと趣旨がずれるかと思いますが)小学校4年生の時に読んだ謝国権・著「続・性生活の知恵」ですね。思えばあれでオナニーを覚えた。』

趣旨はドンピシャだと思います。
しかしすごいものが家に!今だとなかなか手に入らない類の本のような気がします。
「家庭の医学」でエロに目覚めた人もいれば、人体の図鑑で性に目覚める人もいます。自分が立ち読みした中で覚えているものだと、妊婦さんのための生活ガイドのような本を見たときに、妊婦の性生活の仕方が描かれていて衝撃でした。まあ今思うと、非常に重要な内容ではあるんですが、子供の読むもんじゃないネー。
むしろそこから性教育になるとプラスかな、なんて思いますが。

エタセク…牛の出産です

うわお!
そうかー、そういうところで目覚める事も大いにありえますよね。

yb 『「私のヰタ・セクスアリス」と趣旨がずれているかもしれませんが、エロゲー雑誌の切り抜き2ページとパンスト写真集でしょうか。
切り抜きはそういう描写があり、写真集にはなかったです。
前者は友人のアパート近くで拾い、後者は父親のものをこっそり見ていたと思います。
結構影響を受けた2品ですが、もうどこにあるのかわからないのが悲しいところです。』

どのゲームなのかすっごく気になります。2ページ!なんて貴重な2ページ!
エロゲを見てしまって目覚めた少年も今はかなり多いでしょうね、はるかに数が増えましたし。もっとも手に入りえない類のものなので、家族のとか、落ちていたのを、となるわけですが。今だと河原に行ったら、エロ本じゃなくてエロゲ雑誌が落ちていたりして…ないか。
パンスト写真集のようなフェティッシュな写真で開花することはかなり多そうです。自分がはじめて見たエロ写真、覚えていますよ。女学生の股間を初老のおじさんが杖でつついている大正ロマン風のです。何の雑誌だったんだろう。
 
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色々なヰタ・セクスアリスありがとうございました!
他にもヰタ・セクスアリスがあったら、随時紹介していきたいと思います。人の性の入り口を垣間見るのは共感したり驚いたりで、面白いものですね。
さあて、次世代の子たちはどんなヰタ・セクスアリスを迎えているのかしら。
 
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マンガ・エロティクス・エフ vol.50
マンガ家さんのヰタ・セクスアリス特集は読んでいるだけでハートに来るので、ぜひご一読をオススメ。花沢健吾先生に共感しすぎました。
意外と少なかったんですが、現実にこんなシーンを見て、というのも思い出すと面白いですよね。自分だとやはり水着に着替える時でしょうか。うちの小学校、更衣室なかったせいで教室で男女一緒に着替えてたんですよ。女子が前で男子が後ろ。ちょっと顔を前に向ければ着替えの女の子。
あの時見た日焼け跡は、今の私の日焼け跡好きを決定づけることに。

*1:はいてますがそう考えるのがジャスティ