たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

エロマンガとエロゲの垣根って思ったより高い?

買ったものメモに対していただいたコメントが面白かったので一部ピックアップ。

お返し買った物メモ。電撃HIME、コミックGum、天然女子高物語?、ももいろスウィーティー3、ももいろふぁいぶ、こはるびより4、かのこん9、バグバグ。
何か萌えや絵柄の方向性、ストーリーの楽しみ方が違うのかもしれませんね。
共通点はあるのでしょうけど。漫画だけでもここまで違うとは。
18禁は基本的にゲームで。これが一番決定的かもしれません。

自分はエロゲは普段あまり買いません。エロマンガは山ほど買います。
エロゲ好きですか?と言われたらそりゃもう好きです。ある日突然やりたくなって買ってきたりします。普通の人よりはるかにやってます。が、オタクレベル的には少ない方だと思います。
比重のおき方の問題でしかないんですが、時々人に「エロマンガ派なんだねー」と言われることがあります。
うん、エロマンガ派ですね・・・あれ、エロマンガとエロゲって、買っている層が違うもの?
 

●一話に一エロシーン、の難しさと面白さ●

ちょっとエロマンガ視点から。
エロマンガは基本、長編だろうと短編だろうと一話につき一エロシーンが入ります。なんとなくページ内比率もありそうな気がします。「18ページなら9ページエロでよろしく!」みたいな。
単行本派から見たら長編の場合、全体で10話あったら5話くらいエロなしでもいいなあと思うことも確かにあるかもしれませんが、月刊で見ていたらそうはいかない。丸々エロなしの一話というのは多分ムリでしょう。
そここそが最大のエロマンガの難しさであると同時に、最大の魅力である気がします。
 
確かに「二次元エロ」には色々な角度があって、そりゃあもう深く深く追求のできるものです。ですが、毎月毎月様々なバリエーションのエロスを描き続けるって、そりゃあもう尋常じゃないわけですよ。しかもあまりにも自分の好みと合わないジャンル(例・人妻はちょっと、とか、レイプは苦手、とか。)はムリして描かないことも考えると、様々な思いと技術力と信念をこめて自分の描き出したいものを追及しつづける気力が必要なのだと思います。
考えてみたらものすごいことですよこれは。エッセンスのエロではなく、主食のエロならばなお。
 
だからこそ、逆に「誰にでも受け入れられるエロマンガ」と言うのは存在しずらい、という感じがします。
「多くの人が感動するエロマンガ」はあります。たとえばゴージャス宝田先生の「キャノン先生トばしすぎ!」や海野螢先生の「時計じかけのシズク」あたりは、マンガとして面白い上に思想もこめられていて、多くの人が楽しめると思います。
 
 
しかし究極の味を追求するエロマンガの世界では、性癖的に合わない場合どんなに「すごい!」と思っても「キた!」となりずらいのは仕方ないです。究極のラーメンが存在しても「いや、おれもうちょっと濃い味が」という人もいるものなのです。
そこが、いいんだよね。数あるエロマンガから「キた!」となった時の興奮度はマキシマム。
 

エロマンガとエロゲの融合の難しさ●

エロゲがエロマンガ化されないのはなぜだろう?(Half Moon Diary)
非常に面白い視点からの記事なのでぜひ。

現在、エロゲのコミカライズ(というかメディアミックス全般)は、エロゲを一般層にアピールするためのツールとして使われています。

まったくおっしゃるとおりで、自分もエロゲはあまり詳しくないので「マンガになったよ!」「アニメになったよ!」と言われて「ほほうどれどれ」という感じです。自分みたいな層にはぴったりなんでしょうね。
加えて、先ほども書いたように「自分の中の究極」を描き出そうとする方向性や、毎月一度のエロシーンのことを考えると、長編のエロゲはコミカライズできないのだろうな、と思いました。絵は使っていても向かう方向が別物。エロがあっても向かう方向は別物。
毎月1回エロシーンがいれられるくらいエロ特化タイプのエロゲならば、エロマンガでゼヒ見てみたい気がします。いや、それがムリなら、単発オリジナルストーリーで、とかならばあるいは。
 

●エロゲ層とエロマンガ層●

「エロゲもエロマンガも両方たしなむよ!」という方もたくさんいらっしゃるのですが、自分はムリです。
理由は単純明快。
お金が持たない。
だって、どっちも高いんだもん!しょうがないじゃん!
あとは費やす時間
  
同じ「エロ」「絵がある」というくくりでどうしてもエロマンガとエロゲを比較したくなる衝動に駆られますが、これがまったくの別物だと気づいたのはつい最近。コーヒーとウーロン茶くらい違います。
それと同じように、エロマンガはよく読むけどエロゲはあまりやらない」「エロゲはたくさんやるけどエロマンガはたまにしか読まない」と言う人が多いかな、と自分の周りを見ていると感じます。
どっちかが嫌い、とかじゃないんですよね。やはり比重の問題。
しかし双方別々の山なので、両方いっぺんに登るのはムリ。両方を平均的に楽しむことは出来ますが、さらに深く!となるとどちらかを選んで登ることになります。
そうなるとなんだか相対的に離れていってしまうために、垣根のようなものが出来てしまうんだなあと思うのです。実際はないのに出来てしまう不思議な、近くて遠いこの感覚。
 
あとはそれぞれの文化の向かう方向の違いも感じます。
文化なんて書くとおおげさですが、エロマンガ文化、エロゲ文化ってやっぱり別の育ち方していますよね。
どちらも18禁サブカルチャーのいいところである、「18禁の敷居があることで自由に表現できる」ものを生かしているのが魅力。あとはそれぞれのメディアの特性を生かした魅せ方のどちらに惹かれるか、でしょうか。
エロゲに関しては「性」を重視しない方も多そうなので、その差もあるかもしれないです。
 

●二つの架け橋●

エロゲの中でも比較的一般的(万人に受け入れられやすい)な作品の雰囲気は、エロマンガ側にしみこみ始めている気はちょっとします。もちろん向いている方向は別なのですが、絵柄や表現の仕方などのよい部分をマンガ的にしようと試みている作品はあるんですよね。
作家さんの磨きぬいた個性や、採算の問題などもあるでしょうから、そのへんのバランスはとても難しいものですが、「エロメディアミックス」は見てみたいなあ、なんて思うのです。
エロゲで描くストーリー!エロマンガで描かれる番外編的まぐわい!(逆可!)
エロゲでエロシーンなかったキャラがマンガで描かれたりしたら、そりゃもうたまらんですな。そんな二つの山の架け橋がちょっと見てみたいなあ、なんて思うのでした。
 
余談。
エロゲのノベライズはそういえば多いですね。相性いいのかしら。
 
〜関連記事〜
エロゲーをやっていないのは損をしている気がする(ような気がする)。
いまだに「開始5分でエロシーンお願いします」という気持ちが先走り、賢者になれません。だってー。
あくまでも「エロマンガ好き」な人に向けての「キャノン先生トばしすぎ」のススメ。
ロボットとの恋愛感情って、本当にありうるの?「時計じかけのシズク」
どちらも「エロマンガであること」を最大限に生かしながら、自分の思いや感情、思想を大胆に描いた傑作。エロマンガであることに価値がある作品、でもあります。