たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「こどものじかん」は、もう行き過ぎてしまった。


アニメ第二期おめでとう!
アニメ第一期は「の」の字が非情に(文字に間違いなし)印象的なアニメでした。
DVD版では大変なことになっていましたが。マンガで書いてあった文字を実際に音声で言われるとはらはらしちゃうね。
 
そんな、いい意味で後ろ指さされまくり、ぼくら釣られまくりの「こどものじかん」。エロに顔をしかめる人も多かったのは事実ですし、逆にエロだからといって入って衝撃を受けた人も多いです。
この作品は、何度も書いていたようにエロいから人気があるわけじゃあないです。むしろエロは釣りえさでしかない。
この作品の奥底に眠る深海魚はあまりにもでかい。
 

●おとなの時間はいつだって曖昧●

先月今月と、コミックハイでの「こどものじかん」の展開が非情(これも字に間違いなし)にディープです。
まず一点目。
熱血でいつも前向きな青木先生の「正しさ」が揺らぎました。
連載開始時は、彼も幼くて「エロい」りんちゃんに振り回されっぱなし、半ば学級崩壊状態でした。気づけば青木先生に「ラブラブしているように見える」りんちゃんによって収束、彼自身も大きく成長を遂げて先生らしくなった、ようでした。
実際かなりリアルなんですよ青木先生の言動は。教育現場の理想と現実の狭間はあまりにも不可解すぎる上に、仕事で割り切れないものがとぐろを巻いているわけですが、そのへんを「ちょっとエッチ」のオブラートで包んでたたき出しました。私屋先生すげーよ。教師のことよく調べてるよ。
だけど、ここにきてバシーンときたね。

同僚で頭の固かった白井先生も、青木先生の熱血っぷりや黒ちゃんの純粋さに氷解しました。しかし彼女がはなったこのビンタ。
 
青木先生の行動はいつも前向きに何かを求め、きっとそれがりんちゃんやレイジや白井先生を幸せにすると思って読んでましたともさ。
だけど大人達の時間はもう元には戻らない。子供達を幸せにするつもりで踏み込んだ時間は、戻らない。
 

●「こどものじかん」は、過ぎてしまった●

大変な事態になっているので今の時点では内容は一切書けませんが、このシーンだけ引用しておきたいと思います。

大人から見たら、「こどものじかん」ってやり直しきくと感じるんですよ。
希望があれば何度でもやり直せる。夢があれば何度でもやり直せる。
でも、こどもにもやり直せない時間があるんだな。
 
青木先生がそれを「やり直す」のか、どうするのかさっぱり分からないのが恐ろしい。
だってそもそも、九重りんちゃんとの「ハッピーエンド」ってなに?って話ですよ。青木先生とラブラブになったら本当にハッピーなのか?と言われたら、この作品的には単純にはNOです。もう既にそんな簡単な部分におさまってないんだもの。
じゃあなにが本当に幸せなエンディングなんだろう?
 
こどものじかん」は、もう終わらない幸せな「こどものじかん」を過ぎました。
ぱんつだ中出しだと言っていた自分たちが置いていかれた気分ですわほんと。
 
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