たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「WORKING!!」5巻で山田がやたらかわいいワケ。

●山田に今時代が追いつきましたよ!●

高津カリノ先生のWORKING!!5巻が書店で山積みです。人気あるんだなあー。
自分もこの作品大好きでずっと追っているんですが、やれ周りが伊波さんだ伊波さんだ伊波さんだと言っていようが、断固「このマンガのヒロインは山田(仮)だから!」と脳内補完しつづけてきました。
自分が読むときは基本山田からです。山田がオチ担当なのは山田がかわいいからです。
 
というだけではあまり説得力ないのですが、5巻を読んでから「山田って・・・かわいいよね?」という人急増中。
おお、山田に時代の波が来ていますよ!
山田のかわいさはこちらでも詳しく触れられています。
関連・ワグナリアじゃ無いほうの山田さんに愛を込めて WORKING!! 5巻 (漫画は1日3〜4時間)
  
実際5巻の山田の傍若無人なかわいらしさに拍車がかかっているのですが、実は彼女今回かなりはっきりとしたポイントがあると思うんですよ。
 

●山田は苦労を見せない苦労人●


ちょっとこのコマを引用。よく見てみたいと思います。
山田のキャラをまとめておくと「うさんくさい」「名前が偽名」「正体不明」「甘えん坊」「傍若無人」…まあ言葉で言い表せんワイ。これは山田というジャンルだと思います。詳しくは下記の別エントリで。
そんな彼女、店の屋根裏に住んでいます。
ここで他のキャラの家に行く話で盛り上がっているのですが、何気に他のキャラは苦労しつつもきちんと家があります。
しかし山田には帰る家がないです。
理由もよくわからないのですが、それを彼女は本当によしとしているのだろうか?
この二コマは、明らかに自分がオチだと思って彼女しゃべっているんですよね。特に5巻で彼女が「私はオチ担当」というのは理解しているのがよく見て取れます。恋愛ストーム吹きすさぶ中、確実に彼女は道化としての位置を確立しながら他のキャラの救済をしているんですよ。

そんな山田の生活が描かれたのははじめて。
この寝起きのシーンもそうですが、本当に服を持っていない山田には、さすがに切なくなりました。佐藤さん(追記・間違い。相馬に買わせてました。だけど相馬だからいいや。)が彼女のために5万円分服を買うのですが、それも「もったいないから制服に着替える」という有様。
そして、ブランチに食べるのは納豆ごはん。あんなに店長はもりもり食ってるのに納豆。レストランでも納豆。好きみたいですが、確かに食生活が充実しているようには見えません。
まあ笑うところなんですが、彼女は「ワガママキャラ」でありながら、実は一番「ワガママしていない」キャラだったりします。
 

●ワグナリアに彼女がいるのは。●


山田の甘え方は確かに迷惑千万、うっとうしいことこの上なしなんですが、何気にみんなに嫌われていません。
半分放置気味なところもありますが、それでも常に山田がいる場所があるんですよこのレストラン。仕事しないのに。
 
なんだかんだで人間関係が複雑で、壊れるのも実際はそれほど難しくないワグナリア。山田はそんな中、トラブルメーカーに見えて緩衝材になっています。
というのも、他のキャラが比較的苦痛を顔に出すのに大して、山田は絶対ネガティブなこと言わないんですよ。うじうじしたり泣いたり(ウソっぽくは泣くけど)しません。
脳天気だから?

誰よりも寂しがり屋なのは彼女の方じゃないのか?
 
みんなが山田に時々きつく当たるのは、彼女が突っ込みに耐えうることを知っているから。
みんなが山田を無視しないのは、彼女が寂しがり屋なのも知っているから。
山田ががんがん余計な方向に動いても、彼女は決して自分の苦労を口に出さない。本当に迷惑なところには踏み込まない。それ以外はやりたい放題しても。
 
そんな彼女のポジティブな生き方こそが、5巻で「山田かわいいかも?」と思わせる要因なのではないかと思うのです。
山田は強く生きてますよ。
一番何もしてないようで、一番核だと感じる理由はそこなんです。
 
あとニーソなところね。

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おまけ。
恋愛関連が大きく動いている5巻ですが、今後特に伊波さんとカタナシ君、佐藤と八千代さんの関係を動かすのは山田だと思ってます。
山田は誰とくっつくかって?俺俺。
 
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ここまで来て「一人表紙」というわけの分からないことを達成したカタナシ君。
そして、いまだに山田は表紙の出番なし。CDアルバムには出ているけど全員だし。
このへんの表紙への登場しなさが地味に山田のカギになる気が・・・考えすぎですが、メインキャラなのにこれはやっぱり不思議。
 
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