たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

目的達成の手段、君はどれを選ぶ?「プリキュア5GOGO第13話」

*ごたごたしていて録画した14話まだ見てません!理由は「ゆったりと紅茶片手に見たい」からです。
 なので現時点では13話のみ見た感想です。くるみに色々あったようですがまだわからないので、食い違ってたらスイマセン。


アナコンディさんって最初コエーなあと思っていたのですが、この表情があまりにもセクシーでどきっとした時点で見方が変わりました。
アナコンディさん>部下をいたぶる
館長>アナコンディさんいじめる
こんな感じでしょうか。
 
そんな回でした。
 
はて今回はメルヘンネタということでピノキオ世界が舞台でした。

と言ってもほとんどのメンツがお着替えしたのに、この瞬間だけでした。短すぎる!
まあ「メルヘン」の世界ということなら、今後また別の世界もあると期待しています。ネタとしてはおいしいですし、キノコのばあさんの術が非常に便利そうなので。
こうしてココ・シロップ・のぞみさんの3人が飲み込まれたわけですが、意外なことに主人公は。

シロップでした。
敵のキノコばあさんは、ここらへんもちゃんと計算済みでの犯行のの様子。ちょっと見てみます。
 

●人形の館●


ぱっと見ローゼンメイデン風の人形師の部屋。デフォルメされてかわいらしくなってはいますが、この部屋に夜中一人きりにされたら泣きます。
人形のイメージは色々あるものの、「操り人形」となると連想されるものがいくつかに絞られてきます。

・自由がない。束縛がある。
・相手の意のままに操られる。
・非力

ネガティブな連想ばかりですが、実際今までの物語での扱いはそこに比重が置かれている事が多いです。
ピノキオもだからこそ、人間の子供になるわけですし。

この操り人形師の女性(ばあさんが化けたもの)の語りかけと3人のやりとりは非常に昔話をなぞったようなもので、これも興味深い。
昔話はその心理的な部分を深読みしようとしたらいくらでも出来る部分があります。ファンタジーであるほどに人間の心理は映し出されますもの。
今回のこのピノキオワールドは、ばあさんが引っ張り出してきた「シロップ」の今の心理状態のようです。
 

●目的と手段●


今回のプリキュア5GOGO!という作品自体が、シロップとフローラの意向がなければ成り立たない、というかプリキュア5人がさっくり無視してパルミン+王様探しして終わる可能性があるものです。
ようするに、プリキュア5人が「キュアローズガーデンどうでもいいー」となるか、シロップが裏切ったらオシマイなのですよ。あるいは乳薔薇様が「飽きたー」といって寝返ったら終わり。
えらい細い道じゃのう。

そんなことない!と子供番組だから思ってしまうのですが、その可能性を実際にシビレッタさんが語りかけてくるようになるのが、プリ5GOGOの面白さだと思うんですよ。5の時代からそうですが、とにかく相手のメンタルの弱みにとにかく付け込んでくるし、それに対して視聴者もどうすればいいか分からない。
シロップの過去はよくわかりません。しかしエターナルというよくわからない組織でも、プリキュアたちの可能性の細さに比べたら太いじゃん。
 
ここがシロップの傀儡状態にされてしまう部分。
本人には意思もあるし目的も明確なんだけれども、どうしてもその操り人形の糸から逃れる事が出来ない。その糸は過去と関係あるかもしれませんし、自分で作ってしまっているだけかもしれません。

今回のホシイナーが人形なのもいいですよね。
これがシビレッタさんの作った幻影であるとするならば、それはシロップに「ほら、不安だろう?お前逃げ道あるのかい?結局は人形なんじゃないかい?」と今の状態を突きつけているかのようです。
またこれが…今までで一番凶悪なデザインのホシイナーなんだものなあ。
 
それを断ち切るのが、のぞみさんの「大丈夫だよ!」という確信に近い言葉だけなのがまた面白いところです。
アニメ的にはもう立派なフラグなんですが、実際そういわれてどこまで信じればいいかわからないじゃないですか。
プリキュアたちは信念があって戦うけど、本当に本当に強いのですか。「二人同時攻撃」「複数の僕キャラ登場」「チームの分断」とヒーロー物としては掟破りのシーンが続いています。大丈夫?

ああ。
大丈夫だ。
のぞみさんのこの目。この瞳。なんでこんなに安心感あるのでしょう。ひさしぶりの「けってーい」でした。
 
まだまだ、プリキュア達が負けないという確証はありません。子供アニメ的にはまあ勝つでしょうけれども、前回のカワリーノさんのように心理的にズタズタにされる可能性は0ではありません。シロップとくるみさんあたりは一度それを体験するんじゃないかと思います。
それでも「間違いない」と思わせる、こののぞみの顔。
プリキュア達の眉毛が太くて目が大きいのは、そんなキャラや視聴者の不安をすべて受け止めて「何とか『なる』じゃなくて、何とか『する』」と言い切ることの証です。
前作で自分達を救ったプリキュアは、今回は人の信頼を育てる側に回りました。
さあて・・・ヒーローの出番はこっからだぜ。
 

●真っ黒くるみさん●


ヒーロー・ヒロインには登場シーンがつきものですが、まさかそれを意図的に「どうやってどの場面で出たらおいしいかな」と考えるたー思わなかったよ!
真っ黒だな乳薔薇様。あの時のピンチの涙を返せ!
まあ結果救っているので問題はないですが、いやあキモを抜かれました。どうもGOGOはヒーロー物をがっちりつかみながら、そのお約束を破壊していこうとしているようです。
そもそもエターナルの生々しさと内部分裂で十分そのへんは斬新ではありますが。もっとやって!

くるみさんに関しては14話で色々あるようですね。やはりいい加減「幼児の反映」ではなくプリキュアの一員となったからには、「目立ちたい」という自己中心的な考えのままでは内部からの崩壊につながりかねません。シロップとナッツがたしなめ、かれんさんが育て、のぞみといいライバルになるといいなあ。
その成長の様子が、一番楽しみかも。デレがくるのはいつかしら。
 

●GOGOに入ってからの動きが妙にすごい●

今回の見所
その1

死ぬほど動くホシイナー戦。
いやー、今期の東映のがんばりは異常です。本当によく動く動く。
プリキュア5シリーズはガチで殴り合ってなんぼなんですが、ここまでしっかり動いてくれるとうれしくなります。さあ殴れ少女達、蹴り上げろ少女達!
 
その2

貫禄ついてきたこま・かれ。
このカットなんで紹介したかというと、ただひたすらにツボだったからです。特にかれんさんの眉毛は絶品。眉毛のよさをよくわかっておられる!
 
その3

相変わらずよく縛られるのぞみさん。
誰か5とGOGOの緊縛回数カウントしてください。
 
その4

チームを分断して、ホシイナーも二体出すという荒業。
前作では「コストがかかる」というやけにリアルな理由であまりこの手は使わなかったのですが、今回は組織が金持ちのようなので手下をやたらばらまいてます。
こりゃ今後苦戦しそうだ。
 
〜関連記事〜
プリキュア5感想一覧