たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

幻想と狂気に包まれたアングラ・ボーカロイドの世界。

ボーカロイドというとミクがねぎまわしてリンレンが大騒ぎして、KAITOがアイスくってMEIKOが酔っ払う明るいイメージが自分は強いです。
しかし、ニコニコで発表されているボーカロイド作品には、以前からアングラワールドがありました。
とにかく個性が入り乱れ、驚くような手法で表現されるそれら。非常に面白いのでちょっと紹介してみます。
重いので収納。
 
 
【鏡音リン】【鏡音レン】残虐ヒーリング【オリジナル曲】‐ニコニコ動画(SP1)

とってもノイジィ!名前が椎名林檎さんチックですが、そのおいしいところを機械音でさらに増幅させている感じがステキです。聞くと二度と忘れられなくなる曲作りです。
【鏡音リン】魔ゼルな規リン【オリジナル曲】‐ニコニコ動画(SP1)

魔ゼルな規犬さん(微ホラー注意!)公認とかすごすぎる。
リンの使い方が非常にきれいで、かっこいいです。


【鏡音リン】耳鳴り【オリジナル曲】‐ニコニコ動画(SP1)

耳に鳴る。いい曲です。すごいトリッキーなことしてます。
 
http://www.nicovideo.jp/mylist/5527329
以上ヒッキーP作品。イイ。P−MODEL好きな人にもおすすめ。
メインストリーム的なミクの使い方じゃないんですが、テクノ慣れしている人だと「ああ、ミクってこういうものだよな」とふっと気づかされます。
テクノ楽器、なんですよねえ。
 
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ミクツバウシリーズ。
以前も紹介しましたが、これ全部ミクの声です。
ミクの声だけでノイズ。そんなすべてを解体していく感じが心地よいです。
人間も世界も解体できるんだぜ。
 
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【アンビエント】マテリア・リズム・リミックス2008/03/22【ノイズ】‐ニコニコ動画(SP1)

こちらのノイズアンビエント。ミクは世界の一部でしかございません。くみ上げるのではなく、ただひたすらに流し壊していく…。

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ジャガボンゴ ジャガジャガリミックス‐ニコニコ動画(SP1)

なぜこれがこうなるのかさっぱりわかりません。
とにかく中毒性高いです。うーん、こんな風にばらして組み立てる才能を知りたい。
 
 
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初音ミク in 60sec.‐ニコニコ動画(SP1)

このセンスには脱帽。見事すぎます。
おしゃれでありつつ釈然としないむずむずがまたいいアンビエント

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初音ミク オリジナル 「ワールドイズマイン」‐ニコニコ動画(SP1)

スP作品。有名な世界で一番お姫様じゃないほう。
これもミクを楽器として割り切って表現している作品です。
 
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【初音ミク】屋上の美咲【鬱曲】‐ニコニコ動画(SP1)

ひたすら鬱曲を作る牢獄P作品。残酷注意。
ミクに非常に陰鬱な歌詞を歌わせる作品も増えています。淡々と歌い上げるミクというツールだからこそ、残虐性も増しながら、空虚感も強烈。
機械は人間の薄暗さをむき出しにしますな。
 
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ブーメラン病。グロ注意。
苅田狼藉さんもかなりのグロテスク度が高い作家さん。エログロナンセンスボーカロイドは意外と相性がよいようです。
 
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【鏡音リン】あたしファーム【オリジナル曲】‐ニコニコ動画(SP1)

黒幕Pのサーカス団ノリの曲。男らしく絵はなし。ないからこそいい。
意味を考えれば考えるほどたのしいダークテクノポップ
 
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VOCALOID・アンダーグラウンド・カタログ PART8
マイリスト VOCALOIDアンダーグラウンド・カタログ一覧
こちらを見るとさらにたくさんの、亜流なボーカロイドを見ることが出来ます。
 
アングラというくくりは難しいのですが、ボーカロイドを素材として、自分を表現するために存分に使いこなしているのがとてもステキ。興味のない人でも「こんな使い方もあるんだ」と一度聞いてみてほしいものばかりです。ちょっと怖いのもあるけれども。
おそらくこのジャンル、今後どんどん伸びると思います。
しかし光はあまり当たらないでしょう。中には大ヒットを飛ばす方もガシガシ出てくると思いますが、そうしたらまた自己表現に戻っていく方が多そうです。
元気な応援歌もいいですが、時にはこういうボーカロイドも聞いていて、ほっと落ち着く心理が面白いんだなあ。