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君を何よりも大切に思う人の所へ。「プリキュア5GOGO第24話」

まあ最初に映画版の話なんですけどね。
どのへんがみどころなのかまだぜんぜんわからないのですが、おいらはもう見つけたもんね、今回の映画の見所。
じゃあこっそり書いておきますね。

ここだー!
特にりんちゃんの絶対領域のぎりぎりっぷりは究極。女の子がプリンに飛び込むだなんて、それだけでぼくは満足です。
 
そんな回でした。
いえ、そんな回じゃないです。
 
22話から続く、ひとつの論争への決着がつきました。
その論争とは、シロップによる「ココは役に立たない」という話。
 
まあ、実質確かに戦闘そのもので役に立つか否かだけでいえば、ココとナッツは役に立ちません。攻撃力はないし。補助能力もないし。一応今までも敵が来たときに「なんかでたココ!」というアンテナ役は果たしていたのですが、ここ数回でシロップに「お前たちなんてなにもできないくせに!」「いつも人頼りのくせに」と強烈に指摘します。
痛い!痛いよ!「それは言っちゃならない」と言うところをストレートに突っ込んできたよ。
 

●価値基準●

エターナルとプリキュア達の間にできた大きな壁のひとつが「どこに価値を見出すか」です。今回の大きなテーマのひとつだと思います。
 

エターナル・有用なもの、何らかによって価値があると認められたもの
プリキュア・自分たちが信じるもの、信頼関係

ありがちな敵との比較関係に見えますが、エターナルの面白いところはこれをがっちり明確に見せているところ、それでいて謎が多いところでしょう。

最初のうちは芸術品や歴史調度品が並んでいるんですが、

奥に進むと化石なんかも。なかなか不気味なセントラルドグマです。
 
芸術品や歴史的遺産は、誰かが相対的に「どのように価値があるか」を考えることによって価値が高められていくものです。
だから人間にとっては値段のつかない価値だとしても、逆に中学生にとってみたらそんな大したもんじゃないです。いや、大したものかもしれないけど、信頼関係や命を捨てるほどのものではないです。人の幸せ奪ってまで価値をつけるものではないです。
 
実際は大人側から見たら、命をかけるものかもしれないんですけれどもね、その「物」は。しかしそれを本当に思い出とともに大事にしている人の持つ「価値」と、歴史的芸術的「価値」はそもそもかみあわないんですよね。
このへんの食い違いを徹底的に描き続けるのはなんとも面白いところ。

吹っ飛んだうららに対して、コレクションが傷つくからと言ってほおり投げるアナコンディさんの様子には鬼気迫るものがありました。もうぼろ雑巾のようにもうもう。
 

●何が大切かわからない●


シロップは前回「裏切った」と言っていましたが、実際はのぞみたちを思いやる上での、そして自分にとっての価値がわからないが故の行動でした。裏切ってはいないのは見ているとわかりますが、第三者から見たら「裏切り」です。
 
「裏切る」という言葉自体にこもっている「価値」も大きく変わります。
それが有用なのかどうか、それとも人間同士のつながりを重視するかどうかで、ある人から見たら「裏切り」ある人から見たら「裏切っていない」と変わるもの。
シロップとエターナルは「裏切った」と言います。プリキュアたちは「裏切っていない」と言います。視聴者もまた「裏切っていない」と思わせるようにトリックが働いています。このへんのバランスがうまいです。
 
プリキュアたち5人は、前作でもう「裏切り」や「絶望」は乗り越えているので、今回はまったく揺らぎません。そして今回はそれをただひたすらに助ける役として、ヒーローとしてやってくるわけですよ!
 

●大切なもの●



救われる側のシロップの涙のシーンには、子供のみならず大人も心打たれますね。だってそういう「信じられるかどうか」「自分には価値があるのかどうか」「人を傷つけてしまった」「寂しい」という思いは経験しているんだもの。
誰もが感じるその、自分の居場所の不安、信じてもらえるかどうかの不安はいつも感じているものです。一生続くものです。ですが、言葉にして一言「信じているよ」と言ってもらえるかどうか、そして笑顔で迎えてくれる人がいるかどうかで大きく「価値」の意味が変わってきます。

ココはシロップを受け入れました。
実際今回ココは戦闘力的にも役にはたちますが、それを引き出したのは「役に立つかどうか」じゃなくて「人を信じられるところに価値を生むかどうか」に終始したのもいいですね。しかもまた使えなくなっちゃいましたし。
シロップの「価値」はみんながもう知っています。ココの価値は人の価値を受け入れられるところにあります。それこそが一番大きく大切なところ。プリキュアのパワーアップも彼が信じていることが大きな位置をしめています。
そしてのぞみさんは。

23話のこの笑顔にすべてが詰まっていると思います。名シーンです。
何の迷いもなくシロップにローズパクトを渡し、一悶着が済んでも彼に手渡します。
のぞみさんも前作では「役にたたない」「何のとりえもない」というところを赤裸々に言われ続けましたが、確かにほかの4人のようなずば抜けた特徴はないけれども、「支える存在」「人の信頼をえる存在」としての大きな柱になりました。
相対的な「価値」はエターナルにしてみたらないでしょうが、視聴者の子供が一番その価値を知っているんじゃないかな。
 

●来たよ新技が!●

今回はまったく揺らがない思いでの新技登場でした。
いやあ、中盤のパワーアップってなんでこんなに燃えるんだろう。

煙の中からの復活とか。
ヒーローがきたよ!視点がシロップからのものなのもいいですね。




新アイテムは薔薇型の剣。持ち方が個性あふれているのがたまりません。特にうらら超かっこいい。シャンファみたい。
もうね。ずるいよね。このおもちゃほしくなるじゃん。このポーズとりたくなるじゃん!んじゃぼくはりんちゃん役で!
 

戦い方は三銃士スタイル。

GATOTU ZERO STYLE。
このあとすごいビームでも打つのかと思いきや、バラをぶんなぐってぶっとばして、そのバラがうねうねしながら敵をつぶすという、相変わらずの変化球ぶっ飛び技。バラの動きがやたらリアルで気持ち悪くてステキでした。
今回は一回限りの大技扱いのようですが、今後どう使われるのかちょっと楽しみ。ココが必須になるというのも面白いです。乳薔薇も含まれないみたいだし。伝説の戦士じゃないからかな?
 

●さよならネバさん。●

今週の見所。
その1

最初のころ、ネバタコスさんもイヤミすぎるキャラで「これなら死んでもまだいいかな」とか思ったのですが、以前のうらら回でのネバタコダンシンで結構好きになってたんだよなあ・・・。
ここでの退場に、ちょっとだけさみしくなりました。さよならネバさん。
 
その2

アナコンディさん超怖い。
怖いのですが、妙に見ていてぞくぞくします。これはM向けのキャラでしょうか!
あるいはそれを屈服させるのを想像して楽しむS向けのキャラでしょうか!
(答え・子供向けのキャラです)
 
その3

魔貫光殺法。
 
その4



ラストのきらきら笑顔がもうね、どうしようもないくらいかわいいんだこれが。
これらもすべて、シロップから見ての視点なのがまた面白い。シロップにとってはプリキュアはやっぱりヒーローなんでしょうねえ。
 
その5

映画のキャラなんですが、これはありだなあ。どれみを思い出します。
あとなんとなく、はてなようせいを思い出しました。関係ないんですけどね。
それより映画の「オールスター」気になりすぎ!
 
 
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