たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

賭け事のできないギャンブラー「プリキュア5GOGO第37話」

映画公開が11月8日と迫ってきました。
OPはここしばらく劇場版仕様なんですが、注目ポイントはここです!
 
りんちゃんのミニスカが!照れるりんちゃん!かわいい!
つうか文字が意図的に隠しており、とても邪魔です。邪魔です。
まあ、劇場版ではそんな邪魔な文字もなく、鮮明にりんちゃんの羞恥顔を楽しめるので、今からたのしみでありますよ。
もう一度書きます。11月8日からです!プリキュアオールスターズも出るよ!!
 
そんな回でした。
はて、今回は「後編」ということでかなり変則的でした。うららもそこそこがんばったのですが、とりあえずかれんさん一本に絞って「子供に見せる賭け事」を見てみます。
 

●何のために賭けるか●

どうしても勝負事って「勝ち」と「負け」があります。上下がつきます。片方は得をし、片方は損をします。
自分は勝負事がたいそう苦手な人間です。ああ、自分が得したら誰か損するんだよなあと思ったら萎縮しちゃったり、プレッシャーで吐きそうになったり。大変だねー。カイジにはなれないね。

今回かれんさんが割とそういう子でした。
ぎりぎりまで「出ない!出ない!」と言い張って、ミルクの配慮がなければ本当に出ないつもりでした。度胸ある彼女にしては相当珍しいです。
かれんが勝負事苦手なのは色々な理由があると思います。一番大きいのはおそらく、和やバランスが壊れるプレッシャーに耐えられない、というのがあるんじゃないかな、と推測します。生徒会長をやりつつも、ちょっとしたはずみで揺らいたとき彼女ものすごく焦ってましたし。
 
うららがかれんと対称的な存在として今回の「いかさましかないチャレンジ」に挑むのですが、あえてワナだと分かって突っ込むうららの姿を見るかれんの表情がとても印象的。
彼女の視線が見ているのは、多少バランスを崩してても勝負に出なければいけない、そうしてでも得たい大切な物のこと。
だから、人は勝負をする。賭ける。
 

●子供番組の「勝負」●

子供番組で「勝負」を描くのって相当難しいと思います。
いやね、実際「強けりゃ勝ちなのか」とか「負けたらだめなのか」という問題をものすごい勢いで包含しちゃってるんです。
スポーツのようにお互いがその技を極め競い合い、負けても立派、と違うんですよ。なんだかんだでかれんさんが最後に挑むのが、コイントスです。賭け事です。
しかもその勝敗で、なんと自分たちの命とパルミエ王国の存亡がかかっているっつう、カイジさんもびっくりの展開ですよ。アニメなのでさらーっと通り過ぎますが、重い、重すぎる。
もっともこんな運だのみ、しかもいかさまし放題な展開の勝敗を、子供達が見てどう明確に理解するか、納得するかは本当に難しい!
 
ようするに、適当にやってかれんさんが勝っても、それが本当の意味での「勝ち」としてはわかりずらいんです。
 
最初自分も、バットマントゥーフェイスのコインみたいなテクを使うのかとも思いました。
しかし、かれんさんったら「ばか」がつくくらい正直に挑むんですよ。ほんと賭け事に向かないくらい、おたおたしながら挑むんです。
 
そう、彼女がどう小細工してもだめ。かれんはかれんでしかないです。
彼女がちゃんと勝つには、正々堂々と真正面から挑むしか方法がありません。かれんはいかさまをするチャンスが山ほどあったにもかかわらず。
 
ここが本当の意味でのポイントだと思います。
ムカーディアさんは確かに姑息な手段で「勝ち」はしたけど、勝負に挑む姿勢としては子供の目からみても「汚い」のが非常によく分かる。でも大人の世界では「勝ち」は勝ち。
しかしそれではプリキュアの求める勝負にはなりません。本当にあぶなっかしいくらいまっすぐに挑んで、偶然かもしれない勝利を勝ち取る。ご都合主義かもしれないけど、本当に大事な「勝ち」はここにある。
 
何も小細工せず、わきめもふらずに心のすべてを預けて挑む、その姿勢こそがイカサマに対する本当の意味での「勝ち」なのです。

イカサマをして「絶対勝った」と思っていたムカーディアさんのこの顔は最高でしたね。信念にイカサマが負けた瞬間です。
 

●守りたいものがあるか●

そもそもムカーディアさんにはあまり負けたときのデメリットがありませんでした。しかも自分の準備したホームグラウンドでした。
そりゃねえ。死亡フラグです。心に背負うものがない時点で、負けなんだな。

それにひきかえこの笑顔!

笑顔!
かれんさん、会心の笑顔です。
プリキュアがイベントに参加した理由は「みんなの思い出がほしい」でした。今回かれんが苦手なものを克服して度胸を見せたのは、みんなを守りたいからでした。
とにかく金銭欲から離れているプリキュアたち。一見「そんな聖人すぎるだろう」と思ってしまうのは大人のサガ。考えてみたら中学生の時の自分たちって、お金よりも友人と遊ぶ時間大事だったりしますものね。いたって自然に、彼女たちの求めるものを描いています。
今後も色々な面での勝負事は描かれそうですが、あくまでも理由はつくでしょうね。たまには私利私欲のために動くのも見てみたい気もしますが、それはケーキとかそのくらいでいいです。うん。

特攻野郎Pチーム「でもコイントスだけはかんべんな!」

 

●じいやの すごい コネ●

今回の見所。
 
その1

うららさんもぐらたたき。音ゲーでした。
にしてもワナだと思っているのにずいぶんうれしそうですこと。
 
その2

かれんさんの家のテレビでけー!HDDレコーダーっぽいですね。
そしてかれんさんの家で何十回もだべりながら録画を見るプリキュア部。
お金持ちキャラの家は永遠の魅力。
 
その3

ほんとは参加者5人の名前のみが刻まれるはずのトロフィーですが、なんとくるみの名前まで。
なんで???と思ったらじいやさんが、テレビ局の人にコネを使ってお願いしたとのこと。
ちょ、そ、それはいいのか!?裏技すぎませんか!!!!
…まあいっか。じいやだし(執事=最強の刷り込みがあるたまごまごさん)。