たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

今年の「ベストオブ すごいエロマンガ」なんてまだ決められないヨ!

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: このエロマンガがスゴい2008(成人向)
スゴいのを3つ選ぶなんて…無理だ!たまごまごです。3つは無理だ!!選びきれない!
それはともかく、現時点でのベスト3を選ぶというのは面白いですね。
以下18禁表紙ありなので収納。
 
 
霧恵マサノブ先生の海神シリーズは確かに、エロマンガでしかできないすごい作品でした。エロマンガだからこそ生まれた作品だと思います。

まさに「すごい」の言葉がよく似合う。
あとはそうだなあ…あしか先生の「ぐずぐずしてたらそだっちゃうよ?」も「すごい」がぴったり合う作品だと思います。エロを使った美術品を見るような感じ。とても丹念に築き上げられているだけではなく、性に対する視線もとても鋭い。
また、SF方面や、読者の思考をテクニカルにいじる作品としていくなら、やはり海野螢先生は外せない。美術的なエロスと、一貫し卓越したビジョンのことを考えると、雨がっぱ少女群先生も忘れてはなりません。本自体は色々な方向に挑戦していますが、「家庭菜園」があるだけでこの本の価値は半端じゃないと思うのです。

んで、自分のハートにぐっさりきたのはきりりん先生と、関谷あさみ先生かしら。
もう何度も書いてるのですが、やっぱりいいものは、いい。

セックスでしか描き得ない関係がある〜エロマンガ家きりりん先生の世界〜
女の子のかわいさに負ける男もまたかわいいよね。関谷あさみ「YOUR DOG」
そういえば楓牙先生シリーズの「男の子女の子」も、きちんとリンクしていてよかったなあ。エロマンガとして物語をあそこまで大事にしているのはとても好感が持てます。あとは、忘れちゃいけない、御免なさい先生。合う合わないの強烈に分かれる作家さんだと思いますが、あの少女たちがバチバチぷつんといく描写と、そこはかとなく死を感じる描写力には「もっと読みたい!」という希望がわいてきます。
というかもっと残虐さん的な、もっと彼岸に近いような作品を読みたいです。


 
ほーら決まらない。
「ベストは?」っていわれると難しいですよネー。
キャノン先生は確か去年のなので、2008年ベストには入らないのが残念。
2008年エロマンガベスト、改めて考えてみたいなあ、まだ早いですね。東山翔先生の作品集もまもなく出そうですし、鬼束直先生のもでますし。茶倉和彦先生ももうすぐかしら。ってLOばっかかよ!LOばっかだよ!LOレベル高いんだよ!
あともうすぐ道満晴明先生のもでますよ。別の意味ですごいのが。11・12月と群雄割拠でありますよ。
 
いずれにしても「本能で読むエロマンガ」ベストと、「理性で読むエロマンガ」ベストはわけて考えるほうがいいでしょう。もちろん順位をつけることだけに意味はないことも踏まえつつ、読むときにそこを意識しておくとさらに楽しさは増すと思います。
自分も本能的にビーンときたのを入れてないので、「スゴイ」不足です。大和川先生とか中年先生とかトリノ宗肉先生とか入れたいです。でもやっぱりそれは別枠。
上記の作品はもちろんエロエロで使用に耐えうる物ですが、それ以上に「エロ」と「18禁」という、子供の見る枠をとっぱらったからこそできる自由度とすばらしさを持ち合わせています。
一方とことんまでエロ描写にこだわり、そのためにストーリーをも捨ててエロのなんたるかを突き詰める作品もあります。物語的にはおとっても、エロティシズム追求の面で強烈にすぐれた作品もあります。
二つのベクトルのすばらしさと、それの両方がスパイラルしてさらにすばらしくなるエロマンガ、それぞれ評価されてほしいなあと願うばかり。あ、バカエロ度もチェックすると面白いかもですね。
つまり、一言で言うと「もっと素敵なエロマンガの話しようよ!」です。抜くとかそういうのはとりあえずおいといてさあ。脳髄が、股間が、心の機微が、揺さぶられるエロマンガ、まだまだあるよ!そしてすごいのがあったら教えてくださいよ!