たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

日常生活に自然に入り込むようなえっち描写が大好きなんです。

今日はどうしてもエロマンガの話がしたい気分なのでエロマンガの話をします。
「すごい!」だけじゃなくて、自分の性癖にストライクなタイプのエロマンガの話です。
エロマンガ話なので収納−。
 
 

●日々の生活の一部●

自分はありとあらゆるエロマンガが好きです。
女の子が突然やってきて的なギフト型エロマンガを見たら「やったねハッピーラッキーおいらに届く!」とか思いますし、残酷で陰鬱で性欲渦巻く作品を見たら、人間の性の業の深さを感じながら興奮してしまいますし、18禁にすることで通常描けないような物語性に出会ったときには心から感動します。好みの女性の体が描かれていたらそれだけで万歳です。(ここまでまだ前置き)
しかし、改めてここに言いたい。
 
自分は、日常の一部のようなエロマンガが好きなんだ。
 
恋人同士のなにげない日常とか。夫婦の夜の生活と朝の気恥ずかしさとか。性行為のあとに「あー、部屋片付けなきゃ」「うわー、めんどくさい」という会話があるのとか。
逆に言えばエッチシーンはそれほど大事じゃなくて、前後の会話やピロートーク、これからの生活のビジョンなんかが好きデス。余韻があるとうれしい。
何回か、「ピロートーク大好き」という話を書いたのですが、普通の布団で寝っ転がって、いちゃいちゃしているだけでたまらないのですよ。
「じゃ『ふたりエッチ』好きなんじゃないの?」とよく言われますが、うん、好きデス。好きですが、あれは時折微妙にハーレムモードになってしまうのでちょっと違うんだわさ。
 

●畳に汗が染みてそうな●

大好きな作品をがんがんあげてみます。
一つ目。

陸乃 家鴨先生の「彼女の残り香」。
表紙がすべてを物語るような、生活とえっちが一体化した中編「夏の残り香」が最高にいいんですよ。
気取った関係なんてなんにも持たず、体を求め合った後はけだるくだらだらと裸で過ごす。なんてすてきなナイトタイム。
特に、お互いが事後に裸で、畳の上でごろごろしているだけのシーンが本当に好き。そんな中で交わされるたわいのない会話が心を猛烈に癒すんですわこれが。
 

●パックをしたままおならしちゃうような姉だけど●

二つ目。

永間ひさし先生「だって貧乳だもの。」
題名が素晴らしいですよね。
そもそも、貧乳というのは「育ってない乳」だけではなく、育ったのに小さい美しい胸のことを言うのです。大人貧乳のよさをもっと大事にしよう。そんな永間ひさし先生の姿勢がかっこいい。どこまでもついて行きます。
現在も「ぺたふぇち」にて継続中のシリーズがあります。お姉ちゃんと弟のなしくずし的なえっちのお話です。
最初は、だらしなーい格好で、ゲップもおならもするような「リアルなお姉ちゃん」「これはない」という関係だったのですが。なんとなく気分的に流れ込んでしまっていくリアル日常感が本当にエロくてしかたない。
ええ、過激なエッチをするとかはまったくないんです。ただその生活のにおいがするのが妙にエロいのです。
お姉ちゃん側も「さすがにまずいってー」とか言いながらうまく他の男を作ったりするのですが、結局流されてしまって、今後またひきずるぞー的なにおいがたまんないんだ。ほんとどうすんだよー。
貧乳は、愛しさへの視線。「だって貧乳だもの。」
 

●学生たちの、日常●

三つ目。


大庭佳文先生の「半熟少女」。
さっきの永間ひさし先生と同じく、「貧乳●●」「ぺたふぇち」アンソロジーの作家さんです。
こちらは出てくるのが大人ではなく、学生たち。学校生活のシーンが非常に長く、ほんと普通に青春してるんですよ。しかもイケメンとか美少女じゃあない、普通の野暮ったい感じの学生たちです。
その子たちが、恋人同士で学校帰りに、あるいは学校で、毎日の習慣のようにえっちなことしているからこりゃあキュンキュンします。ちょうど学生時代に妄想していたことを、18才を越えてから見せていただいた気分です。ありがとうありがとう!
えっちシーンがクライマックスではない描写の作り方もまたいいんです。あくまでも二人の関係の「一部」であって、その他の語らいや手をつなぐことや見つめ合うことに、さらに重きをおいているのもキュンキュンの倍プッシュです。
 
私たちの「好き」は目がくらむほどに青いから。「半熟少女」
 

●多分これからも続く日々●

4つ目

大道いむた先生の「いけないいもうと」
あとこれも貼っておくよ!
妹バカ一代!
妹バカ一代!
posted with amazlet at 08.11.08
くどう ひさし
司書房
くどうひさし先生の「妹バカ一代!」
ん?同じ人じゃないかって?あっはっは、なにをおっしゃる。あっはっは。
 
下ぶくれキャラの女の子達が、ほんわかした恋愛とえっちを繰り返しながら、ほっぺたをものっそい真っ赤にするのがこのマンガの味なのですが、同時にエッチして終わりじゃないのがいいんですよ。
ああ、この二人は今後こういう感じで関係を続けていくんだナー、というのをものすごく濃厚ににおわせています。相手は妹だったり恋人だったりするのですが、ハッピーエンドの後にさらにハッピー待ち構えてるんだね君たちはコンチクショー!です。
事後に甘いトークを見せるのも、うまいんだなあ。
ちなみに本の半分はそういうあまーいお話で、半分はナンセンスでシュールで分類不能なトンデモマンガなので、そういうのが好きな人にはひたすらオススメ。
 

●エッチに流されるだめな男の日常●

5つ目。

むつきつとむ先生の「としうえの魔女たち」
むつきつとむ先生作品は、男がもうひたすらにダメなやつが多いです。ぐうたらだったり、優柔不断だったり、エロに流されるだけだったり。蹴っ飛ばしたくなるくらいダメ−!な男が結構います。
それを受け止める母親のような女性達がひたすらにもうかわいらしいんですこれが。またむつきつとむ先生はロリ少女だけのみならず、年上貧乳を描くことにも長けています。ここポイント。
最終的には男側のだらしなさをただ受け止めるだけではなく、ビシリとしっぺ返しをするあたりも物語にうまいのですが、流されてしまう男と、よろめいちゃう女性の日常生活を長編で描いてくれるのが素敵です。こういうところは18禁マークなしのエロマンガのよさでもありますね。
 

●おまけ●

おまけ。

エロマンガじゃないですが、エロマンガ以上に何度読んでもドキドキしながら切なくなるのがこれ、二宮ひかる先生の「ベイビーリーフ」。
その体温に触れていたら安心だったのに。「ベイビーリーフ」
もちろんエッチシーンだけが大事じゃあないんですが、二宮ひかる先生の人間描写には性が欠かせないので、やっぱりものすごいエロい。最後に苦しみとか業の深さとかわかっていても、日常の一部になっているエロシーンにはついつい興奮してしまいます。
そして、興奮した後にものすごいへこむんだな。ああー。
 

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なんか気づいたら日常生活エロマンガ、にプラスして「貧乳」度が異常に高いですがスルーしてください。そんなモンです。
派手にがっつんがっつんやるエロマンガも楽しいですが、しっとり生活感あふれるエロマンガがもっともっと読みたいですわ!
 
…と言っていると、向かう先がBLになってしまうこともあったり。不思議!