おっと、無機物擬人化BLは、相当に面白い妄想遊びだぞ。
はい、思いっきりBLの話です。
一応収納。
「Baby」は毎回一定のコンセプトで描いているBLアンソロジーです。制服とか、眼鏡とか。エロ度はほとんどないに等しいですが、男性向けの似たようなコンセプトのアンソロジーと方向性は同じだと思っていいと思います。
んで、７号目で「来た！！」と思ったのが、「無機物推奨擬人化特集」。やった！擬人化萌え！
よく男性から「BL遊びで人間じゃないものをも擬人化してカップリングするのが不思議」という方の声を耳にしますが、なんてことはない、ちょっと乗り越えたらあっという間です。
そのへんを男性視点から説明してみたいと思います。
たとえばね、自分は男なので女の子に置き換えて遊んでみましょう。
例として「国語・算数・理科・社会・英語」。
国語だったら…やはり和服の似合う女の子ですよね。雅なしゃべりかたの姫カットだと最高です。算数はクールビューティーがいいですねえ。長門みたいな子よくないですか。んで理科はやはりサイエンティスト。眼鏡キャラ！社会はスーツでお願いしたいですねえ。ぜひともネクタイで。武器は六法全書。んで英語なら元気なアメリカン金髪美女。明るくてキュート。ツインテールもいいなあ。
おっと、国語ちゃんは気弱だから、もしかしたら算数ちゃんの冷静な言葉攻めに弱そうだなあ…とか。英語ちゃんと理科ちゃんがコンビくんだら大変なことになりそうだなあ、とか。
…なんだか実際にこういうのは平気でありそうな気がしてきました。百合なノリで。
はて、無機物擬人化自体は女の子キャラでさんざんやっている男性オタクですが、その場合は「●●たん」という感じで相手は対「自分」の場合が今のところは多いんですよね。もちろん発展させて、百合性を出しているのもあります。「ストライク・ウィッチーズ」が限りなくそれに近いでしょうか。ちょっと違うけど。
擬人化の画像（２ｃｈ）
ホワイトロリータとルマンドがめっちゃ上手いですなこれ。
余談ですが、「萌える〜〜」みたいな資料本、最近増えていますが、意外とばかにできないくらい面白いです。資料的にしっかりしているという前提を踏まえてますし。
しかしBLジャンルで重要なのは、キャラの造形だけではありません。横のつながりがメインになります。ここが大きな違いです。
先ほどの「BABY」の特集、たとえば国語数学理科社会…もちゃんと擬人化になっています。しかし一番面白いのは国語受け数学攻めのストーリーなわけですよ。すいません、自分も国語は受けだと思うんだ。
こんな感じであとは想像力を使った「遊技」です。いかに思いも付かないようなところで、面白いものを生み出すか！あるいはありがちな発想（？）を意外な展開に持ち込むか。
これって…物語作りをする楽しさそのものにも通じる物があると思うのですよ。
今回の特集でいうと、前半は「擬人化ネタを使った漫画」後半は「擬人化ネタ一本勝負」というノリです。
とにかく後半が死ぬほど面白い。超高層ビル擬人化やゲームハード擬人化はまだ想像の範疇で「あー、すげーわかる！」という感じでニヤニヤしましたが、「右手家と左手家」には度肝を抜かれました。女の子もいて、すでにBLの域越えてるし。この柔軟な発想は素晴らしいとしか言いようがないです。あとは個人的にツボだったのは「そろばん兄貴と電卓野郎」かなー。
すいませんおいら眼鏡に弱いんだ。
漫画で笑ったのは、恋煩シビト先生の、窓と林檎ネタ。そういうことです、そういうことなんです。窓が「能力は林檎より全然高いよ、でも、革新はいつも林檎が作ってる事を」って言ったときにはちょっとぐっときたね。
単なるネタだけではなく、乙女チックなこうもり傘を描いた海野サチ先生の「ふたりの涙雨」はほんのり心をあっためてくれますし、置物と植物をモチーフにした人間模様を描いたヤマシタトモコ先生の「魔法使いの弟子」はかなりテクニカルで、おそらく男性でもかなりぐっとくるファンタジーの傑作になっています。おすすめ。
無機物擬人化は男女ともに、「一つのテクニック」として定着していると思います。
ただ、どうしても擬人化に関しては「それは違うようなきがする！」とういう男女の感覚の溝があるのも事実。なんですが、この特集号は「遊び」の部分から「作品」としての面白さまで網羅しているので、その溝を埋める（男性側でも楽しめる）作品集になっていると思います。
最初は笑いながらでもいい、読んでいればなんだかきゅんとしてくる、そんなアンソロジーです。
擬人化特集第二弾希望。もっとやって！
って、ふと思ったんですが、擬人化男女だったら、男性オタも女性オタも楽しめるようなカップリング遊びができるような？？そのへんも遊び方次第ですね。妄想楽しいよ。
〜あんま関連ないリンク〜
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せがさんが好きデス。
