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「フレッシュプリキュア」の違和感と戦え!

フレッシュプリキュア! 公式サイト
気づけばフレッシュプリキュアの宣伝が流れるようになりました。
プリキュア5GOGOが終わるという強烈な寂しさもあるのですが、まあそれは毎年のことなので置いておくとして。
まあ続き物なら毎回感じることなので、吐露しておきます。
…なんでしょう、この違和感!?
 
好きな作品であればあるほど、続編物に違和感があるのはまあ当然なんですが、それを改めて言葉にしておくことは自分を見つめ直すいいきっかけになると思うので、ちょっとメモしておきます。
アニメ自己改革です。
 
1、胸がでかい
「このロリコンめ!」ですって?いやいや、それはそうかもしれないですが!違うのよ!
今まではデザイン的にも胸ぺったんありきなファッションだったんですが、フレッシュはアンミラ風なコスに変身するためものすごく胸が強調されるデザインになっています。
実は変身少女においてこれは重要な事。プリキュアシリーズって身体が特に変わらず、変身後の格闘シーンが幼いまま完成していたんですよね。アニメにおける幼形成熟です。
しかし、変身後がセクシーなデザインになることは、かつての魔女っ子が抱えていた「大人への憧れ」への回帰にも見えます。ウェディングピーチに似てる、という表現はそういう意味でもわりかし正しい気がします。
幼いままでもいいか、大人びて背伸びするか。作品の根幹がおっぱいで変わってくる気がするのです。
ちなみに、頭身の変化は「プリキュア5」と「プリキュア5GOGO」でも結構顕著だったりします。
 
2、ショートカットがない
なぎさ・咲・りんちゃんと続いてきたショートカットキャラがカットされました。
まだ4人目の枠が考えられるので、希望はなくはないんですが…。
今までのプリキュアの物語の中心枠にいたのがショートカットの運動好きっ子だったのが、プリキュア5でサポート役に回り、そしてフレッシュでカット。
単純に子供人気の問題だと思われるのですが(注・逆に大人人気は高い)これは3に書く最大の違和感につながってきます。
 
3、百合臭がない
ふたりはプリキュア」から、5人に増えても連綿と続いていた、そこはかとない百合のにおいがしないのです。
「ふたりは」時代の3作品は、やはり二人の女の子が手をつないでぴったり寄り添う構図ありきです。たとえそこに好きな男の子がいたとしても、二人の絆は何物にも代え難いものとして描かれました。
これを友情と見るか恋愛と見るかは非常に複雑なところなので、その曖昧な感情をひっくるめて「百合」と表しましょう。
プリキュア5」シリーズになって、今度はイケメン男子はケモノの擬態、女子校で他の男子がいないという、さらなる少女密閉空間が生まれました。5人いることによってそれぞれのキャラの人間関係図がより一層複雑に絡み合うことになります。
手をつなぐという行為、言葉による直接的な「好きだよ」という表現、物語に練り込まれたお互いを思う感情などなど、プリキュアの中には常に女の子同士の激しく強い感情が練り込まれていました。
 
しかし、フレッシュにはその百合的な記号が見えません。
まず3人であるということ。3人でうち二人がくっつくと一人あまっちゃうので、カップリングしにくいんですよね。
また、ショートカットっ子とロングヘアーっ子、というステレオタイプな百合記号から脱却しています(なぎさ・ほのか、咲・舞、りん・のぞみなど)。むろん髪型のみで人間関係が決まることはありませんので、ここだけでは何も分かりませんが、少なくとも今までの路線とは違うことが髪型一つで明示されているのは間違いないでしょう。
そして、学校がばらばらだということ。みんな同じ学校で比較的セカイが狭かった今までと違い、今度は視点が一気に学校をまたいででかくなります。
 
子供達が憧れ共感した、女の子同士の友情のかっちりした小さな結晶のセカイから、フレッシュプリキュアはどこへ向かうのでしょう。
正統派な戦闘美少女の継承者が次に脚を踏み入れる先が、もし今までの幼形成熟のセカイからの脱却をはかった別の場所であるのならば。あたたかな百合の温室から、大人びた人間関係の世界に飛び出すのならば。これは大きな転換点になる可能性もあります。
メインターゲットはどこになるかも気になるところ。(大きなお友達は別として)
 

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まあ色々書いておいて、実際開いて見たら「おもしろいじゃん」ってなるんですけどな!5のときもそうでしたし。
色々な不安と、5との別れを胸に、フレッシュを心待ちにしようじゃないですか。
 

戦闘少女のデザインは意外と視覚的に重要な作品のテーマ語りにつながるので、考えてみるのは結構面白いと思います。
プリキュアでいえば、「へそ」の存在はPTAにどうのこうのだけではないものありますね。5だと出てたのぞみのへそが、GOGOだと収納されて逆にくるみに取って代わられたりとか。