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炸裂!千葉氏の新技が天才的な件について。「みつどもえ第126卵生」

●みっちゃんの尻圧●

みつどもえは常に信じられないような新単語を出してくるマンガです。
以前116卵生では「屁意」という語を定着させ、みっちゃんの語彙力に驚いた物ですが、今回も出ました。

「尻圧(しりあつ)」。
「尻圧」検索」
まあ当然のごとく、しっかりした意味のある単語ではないです。
だがしかし、相手がみっちゃんであるからこそこの言葉は映えます。
では超絶安産型のみっちゃんの尻の威圧力の様子を見てみましょう。
 
場面はクラスの書き初めでの様子。
体勢が体勢なだけに、ミニスカ基本装備のみっちゃんはこうなります。

なんというヘブンズアングルでしょう。
むっちりとした彼女のおしりから脚の先までのライン、不器用なおしりの隠し方、背中をひねる時に肉のたるみすら感じさせる描写。まさにみっちゃんオブみっちゃんの、究極アングルです。
だがしかし、あの千葉氏もなぜかみっちゃんのパンツには全く興味を示しません。そもそも彼は「クラスメイトのぱんつを見る、という行為には意義がある。だが中身には興味がない」という、卓越した人物です。超かっこいいです。にしてもみつばパンツへの興味のなさは驚異的ですらあります。
 
なぜ彼がみつばのぱんつにこだわらないかをまとめてみます。
他のキャラなら「Sなみつばに絡まれるのがめんどくさい」というのもありますが、千葉氏は本当に興味があったらその部分はむしろ悦びになるのではないかと思うので、それは省きます。
 
1、子供ぱんつだから
みつばのぱんつが幼児向けコットン柄入りであるのはクラスメイトなら周知の事実。
それがストライクゾーンにならないのは、ある意味当然とも言えます。
まあ興味が無くても「クラスメイトのスカートをめくる」哲学を持っているのが千葉氏なんですけどね。
 
2、みつばのぱんつにはあまり希少価値がないから。
自分たちにしてみたら、このアングルでのみっちゃんの様子は「塩キャラメル味!」と叫んでポーズを取りたくなるほど美しい物なのですが、いかんせんガードが甘すぎるみっちゃんです、このクラスにいたら、へたしたら1日に数回は彼女のぱんつは見えているんじゃないでしょうか。描かれないだけで。
あるいは更に言えば、ぱんつが脱げている状態すら見えている可能性大です。描かれてないだけで。
いわばぱんつ気づいたら丸見え状態。見えすぎるぱんつは木村カエレのぱんつ同様希少価値が減ります。(希少価値の高いぱんつの例=ひとは、吉岡など)
彼はめくりのプロフェッショナル。そんな「見えるぱんつ」に用はないのです!
 
そんな千葉氏が秘技を産みました。
これがもうね…すごいとしか言いようが無くてですね。色々千葉氏の秘技を想像はするのですが、まさかこういうテクを使うとは。桜井のりお先生はぱんつの奇才としか言えません。
どんな秘技かというのは…読もう!チャンピオン!ここで言うにはあまりにももったいなさ過ぎて。是非自分の目で確認してください。すごいぜ。
 

●君の丸いおしりが許せない●

はて、みつばの尻圧ですが、もう一つ今回かかせないコマがあります。
全体を紹介するとネタばれになるので尻だけ。

おわかりになりますでしょうか。
色々な力学的な要素が加わることで、なんとあの子供パンツが、おしりからプルンと巻き上がるのです!
みっちゃんの尻圧のパワーは重さや大きさだけではないのです。丸みなんです。
 
「おしりの丸み」は単に「大きさ」や「肉付き」で語ることは出来ません。
全体のバランス、柔らかさ、そしてぱんつの食い込み+巻き上がり具合によって初めて完成するのです。
加えて、太ももにかけてのラインも重要なファクター。この場合はニーソックスの食い込み具合が描く肉のふんわり感が、拍車をかけます。
みっちゃんの尻圧は当然ボリューム的なものでもあるのですが、実はするりと巻き上がるパンツによって描かれるほどの丸みの美しさにも原因があるのです。
 
また、それだけではありません。まだあります。

誰も突っ込みを入れず最後までスルーされているのですが。
書き初めで「バームクーヘン」はねえよ。
しかし、あえてそれを選んでしまうみつば女王には平服せざるを得ません。
無意識に形作られる彼女の食欲魔姫っぷりが、実は尻圧にも影響してきます。見た目だけではなく、生活、いや人生そのものが彼女の丸みに拍車をかけ、美しい物にしているのです!
 
でもバームクーヘンはねえよ。
 

●人間関係はみつばの尻を囲む●

ちょっと話を変えましょう。
みつばと千葉氏がメインの話で、特にみっちゃんの尻圧が異常な回ですが、他のメンツのことももちろん忘れてはなりません。
みつどもえ」は中心人物がありながら、更に周囲のキャラが同時進行でそれぞれ動いている、箱庭的な面白さがある作品です。今回もそれは発揮されています。

引用したこの図を見てください。クラスメイトが千葉氏をみつばを見ているシーンなのですが、この配置ものすごく計算されています。
まず左端から。佐藤しんちゃんとふたばが、ごくナチュラルに寄り添っています。おそらくしんちゃんはふたばの保護者役的な部分があるのでこの位置が定位置なんでしょうけれども、それももう長い付き合いになることで、今では夫婦のように自然によりそう関係になっている、というのが分かります。
次に真ん中。ひとはがいつも通り「またかよ」という目で見ているのですが、その横になにげに宮?さんが陣取っています。これはふたば達とは違い、宮原さんが積極的にアピールしすぎて彼女の側にいようとするうざさの延長だと思われます。
そして強烈なまゆげの吉岡をはさんで、一番右端の杉崎。手元に注目…携帯で写真撮ってるじゃん。
杉崎はいわば「みつばマニア」です。レアなシーンは逃しません。
おそらくクラスで起きるみつばのパンチラは、ことごとく彼女は写真に納めているのではないか…とすら感じさせる執着心が、この一枚にさりげなく盛り込まれています。
 

みつどもえの技法●

ここから先は余談になります。
みつどもえ」はマンガの描き方としてもちょっとクセがあって、それが非常にインパクトある個性にもなっています。
たとえばこのシーン。

時間軸とコマの動きが連携しています。
こういう描写方法は今までも他にたくさん多用されていて、淡々黙々と、滑稽でオーバーアクションな彼女達の様子を描くのは、色々ムダなものを排除することで逆にその奇妙な時間が浮かび上がる仕掛けにもなっています。

もう何もかもがおかしいのに、おかしくないように見せてしまうこのテク。
流れるような動きを感じさせるこの描写は、昔ながらのカートゥーンアニメにも通じる物があります。
他の作家さんのマンガでも使われる技法ですが、「みつどもえ」は特にこの技法にこだわりがあるようです。この3つ子や周囲の人間の箱庭の中の様子を見るには、その様子をカメラにおさめるように描き続けるのが効果的なのでしょう。
ある面においては、その「離れた角度から瞬間を切り取る」視点は、杉崎のカメラにも通じるのではないかと思う次第です。

みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス) 
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