たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

果てのないファンタジーの世界「性転換」の色々。

色々まとめていたのですが、だんだんわからなくなってきたのでそのまま出してみます。
以前もちらっと性転換の話は書きましたが、やはりこのジャンル深い。そのジャンル内で見ている人の視点と、外側で見ている人によってもまた違う。これが面白いところです。
 
はて、一口に性転換といっても色々なジャンルがあります。
方向性によってかなり細分化される気がするんだけど、体系がいまいちわかりません。しかしその曖昧な部分を全部ひっくるめて「性転換」と話してしまうと大混乱を招きかねないので、あくまでも自分なりに考えてみました。
 

●性転換、その幅色々●

ではちょっと細分化してみます。
 
・性転換(完全に自分の性が変わる)
  →見た目も変化するタイプ(らんま1/2など)
  →見た目もそのままのタイプ
    →偶然そうなってしまったタイプ
    →魔法や呪いが絡むタイプ
    →薬品や実験や改造で意図的にされたタイプ
 
多いのは「見た目も変化してしまう」タイプかと思います。「女の子になっちゃった!」ってやつです。
もっとも性転換の醍醐味は「かわいらしさ」にもあるので、見た目そのままってのはなかなか難しいのかもしれないです。
「意図的な性転換」は比較的今のニューハーフ的な所もあります。マンガだとあんまりみないんですが、小説には多そうですね。
 
ここで線引き--------------------------------------------------
 
・入れ替わりおれがあいつであいつがおれで。「僕と彼女の×××」とか。)
・精神の性転換(本人であることには変わりないが、精神部分が別性になる。)
 
・憑依(異性の体に魂が入り込むタイプ。鉄腕バーディ?)
・擬体(憑依の亜種。入れ子になっている別性に入り込む。Mr.Cliceなど)
 
・転生(生まれ変わって性別が変わったにも関わらず過去の記憶がある。)
・幼児化(性別が変わる上に子供になることで未知の感覚を描く。「一年生になっちゃったら」など)
 
直接的ではないけれども、性別が変わっていく様子を描いた作品群。
「入れ替わり」は非常に多いジャンルですが、あくまでも自分の体が変わるわけではないのが特徴だと思います。そここそが「好きなあの子はどんな感覚を得ているんだろう」的な面白さにつながるので、非常にポイントの高い面白さだと思います。
 
ここで線引き--------------------------------------------------
 
・女体化キョン子とか。性転換っつーよりも「はじめから女だったら」という設定遊び)
 
まったくの亜種。というのも転換するわけじゃないからです。
パラレルワールド、ですね。同人に多いですが、最近はオフィシャルでもネタとしてよく使われています。
 
ここで線引き--------------------------------------------------
 
ふたなり・両性具有(女性に男性器が生える。男性に女性器が出来るのはほとんどない)
・性器の憑依(マーラ様が股間に!自分の意志と別状態なのがポイント。)
・精神体(実際にはない性器の感覚を、精神部分で得てしまう。意外と多い。)
・性感帯の増加(ちんこが増える・触手が伸びる・あらぬところに膣穴が開く、など)
・性器になる(ちんこになる。)
 
性そのものに重点をおいた場合。
特に「チンコそのもの」がこの場合中心になっていきます。
まあこれが性転換かというと極めて微妙な気がしますが、ほかの性を体験するという意味では同じかも知れません。
 
ここで線引き--------------------------------------------------
 
・中性(男性器も女性器もついていない。)
・第三の性(男性でも女性でもない別の性。あるいは男性と女性の間の細分化された性)
・無性(中性よりもはるかにフラット。性という観念そのものがない。)
 
SFに近くなっていくと思いますが、「別に男性・女性に限らないではないか」という理論から生まれた発想で描かれる第三の性。普通の作品で出会うことはほとんどないと思います。
聞いた話によるとグレッグ・イーガンの『万物理論』では、「男性、女性、強化男性、強化女性、微男性、微女性、汎性」七つの性が遺伝子操作によって地球人類にもたらされているそうな。多いなあ!
でも別に男性・女性が全てではない、というのは至極もっともな思想でもありますね。
逆に動物でも性がないのがいるわけなので、異星人などで「まったく性という観念がない」というのもあります。
 
ここで線引き--------------------------------------------------
 
・異性装(男装・女装。心はもとの性別のままなのがミソ)
 
性転換とは切り離して。でもまったく無関係ではないので。
読んで字のごとしです。「リボンの騎士」など。そして今は男装・女装ともに一大ジャンルを築いています。
このへんは好きな人が多いと思いますし、自分も好きなのですが、異性装を「意図的にしているのか」「いやいややらされているのか」「手段としてしているのか」でまた話は変わりますね。
ここはまた別に詳しく考える方がいいのかも。
 

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とまあこんな具合に、あんまり詳しくない自分ですが思いつくままにあげてみました。
まだまだ細分化はできそうですが、あとは作品の方向性で大きく変わってきそうです。やはり100あれば100の性転換があるのがおもしろみの一つでしょう。
人間が「脳で性を理解しているのか」「体で性を理解しているのか」は最大の科学のテーマの一つでもあるので、ファンタジーのみならず色々な方面でこの部分は奥の深い、ぽっかり開いた大きな穴のようなものを感じます。
とりあえず「朝起きたらかわいい少女になっていた」って言うのはあこがれの一つであります。