たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

さあ大人諸君、拳握って燃えろ!「プリキュアオールスターズDX」

映画プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇蹟の大集合!
見てきたぞーーーーー!!!!!
どんな感じかというと、まさにこんな感じ。
プリキュア大集合そして大攻撃(ラブラブvオーバー ザ レインボー(仮))
こういうノリです。
これは、あれです。子供が見る物ではありますが、この5年間プリキュアを見て愛し続けた人へのプレゼントです。
新規で見てももちろん面白いですが、見続けた人なら100倍楽しいです。いやもう、まじで。
 

●あらすじ…とかはあんまりないぜ!●

ストーリーは、ないです!
いや、なくはないけど、ほとんどないです。そんなんいいのです。
全員が集合するために必要な物ってなんだい。
・倒す強大な敵
・みんなの声援
・ミラクルライト
これで十分だろうーがー!
 
少し興奮しました。
ほんと、ストーリーはいいのです。大事なのは「全員が集まって」「全力で戦って」「力一杯友情を育むこと」です。
 

●すべてのプリキュアファンへ。●

さて、プリキュアシリーズには定例の雑魚敵がいます。
初代だと「ザケンナー」、スプラッシュスターは「ウザイナー」、プリキュア5が「コワイナー」、5GOGOが「ホシイナー」、そしてフレッシュプリキュアが「ナキワメーケ」です。
それぞれかなり個性的なのですが、基本的にザケンナーとウザイナーは子供向けらしい、コミカルなデザインが多いです。
5になってから、毎回かなり特殊味が増し、特に「コワイナー」に至っては時々ぞっとするほど恐ろしいデザインの時もありました。ガシャドクロとか海賊船とか日傘の女とか、本気で怖かったよ。
 
そういう敵も今回一堂に会しているわけです。理由もちゃんとついているのがよかったです。
プリキュア達は押し寄せる大群のそれらをちぎっては投げするわけですが、そのダイナミックなアングルの中にうつる敵の姿が、懐かしい!
そう、作中で実際に登場したヤツラですよ!
もちろん、彼らには知能とかはないので、ほんと一瞬でてやられる、の繰り返しですが。これはプリキュアをほぼ全部見ている人じゃないと分からないわけですよ。
そして見ている人にしたら「コマ送りして見たいんだけども!!!」と叫びたくなるくらいです。燃えないわけがない。
 
あとはカットごとに「あ、あのシーンだ!」というアクションを意図的に盛り込んでいます。すっごいこまかいポイントなんですが、プリキュアのアクションって特徴強いではないですか。特に初代。
そういう「決めカット」をそれぞれのキャラが取るので、背筋ぞくぞくです。
ああ、戻ってきた、やつらが帰ってきたんだ!と。
 

●アクション!アクション!●

彼女達のアクションが超絶かっこいい。だってプリキュアだもの。
まずはそれぞれの作品独特のアクションでなぎ倒していきます。
初代の二人は、連打系です。なぎさがパンチ、ほのかがキックの応酬。あの「だだだだだだ!」が最高なんだよなあ。あとほのかさんの合気投げは必見。本気で動いて戦う女の子が見られるのは、まさにプリキュア
 
スプラッシュスター舞空術さながらの空中戦と、超巨大飛び道具が売り。覚えていますかあの咲のとんでもない精霊弾を!おそらく戦闘能力だけでいうとこの二人が最強だと思います(除くローズ)。ちなみに「ブルーム」と「イーグレット」で登場。なるほど、ブライトとウィンディではないので満と薫がでなかったという事かしら。
 
そして5は連携しつつ、アングルを変えながらの肉弾戦。5人が飛び回りながら、相手をフォローしつつ殴る!蹴る!チョップする!ぴょんぴょんと飛び回る様子がまた楽しいんですよね5。
 
今までの必殺技(マーブルスクリュー・プリキュアツインストリームスプラッシュ・5の個人技)もきちんと繰り出します。
特に5の個人技は数段パワーアップしています。りんちゃんだと火球が5つくらいに増えてたり、かれんさんのアローが3本になっていたりします。特にりんちゃんのは優遇気味なかっこよさ。
 
んで、ミルキーローズ通称乳薔薇様は単独で異常な強さを誇っていました。
なるほどー、プリキュア力比べは気になるところですが、強化後のスプラッシュスターを抜くとしたら乳薔薇様が特に肉弾戦においては最強かもしれません。
特にびっくりしたのは、ビルレベルの敵の足元を乳薔薇様が地盤沈下させて転倒させるシーン。必殺技じゃなくてもそのレベルの強さとは驚いた。
 
あ、ルミナスはその、あれだ。うん。
 
ちっちゃい子にはむしろ少し刺激が強いかもしれませんが、そこは連れて行くお母さん達はフォローしてあげてください。そして激しいアクションに血湧き肉躍る快感を覚えればいいです。そして親子でプリキュアごっこだ!
 

●助けあおう!●

面白いことに、いい見せ所で「先輩」が「後輩」を助けにくるんですよ。もうぞわぞわしますよ。
フレッシュの3人はここではまだ新米扱い。特にラブやんに至ってはメンタル面がめちゃめちゃ弱くて、まだまだ育ってない感じがしっかり描かれています。
最初はそれを5のメンツが助けに行くんですが、途中で雑魚敵ラッシュに巻き込まれ絶対絶命。
そこに強烈な衝撃と共にやってくる…キュアホワイトキュアブラック
そこに颯爽とかけつける…キュアイーグレットキュアブルーム
 
もちろん「先輩が後輩を助ける」の構図もあるのですが、後半は全員で力をあわせます。あわせざるを得ないくらい強い敵が出るからです。
プリキュアで力をあわせるとき、どうしますか?
そう、手をつなぎます。

これはスプラッシュスターのエンディングのワンシーンから。
初代とスプラッシュスターの二人は特に、手をつながないと必殺技が出ないため、頻繁に手つなぎシーンが見られます。
ああ、手をつなぐってこんなにいいものだったんだなーと再認識ですよ。
 

●ミラクルライト●

今回は今まででも最高レベルにアクションシーンが多いので、子供達は興奮しまくりでしょう。大人はさらに鼻息荒くなるでしょう。
そこで毎度おなじみ「ミラクルライト」。
いつものひどい(褒め言葉)使い方説明は今回はありません。ナチュラルに劇中で説明されます。
でも説明されなくても、興奮した子供達は危機の場面でライトふるわけですよ。もう経験済みなのか、咄嗟にとっている行動か分かりませんが。
そこがうれしいですよね。客席から「のぞみちゃんがんばれ!」と声と光があがる様子を見ると「そうだ、がんばれ!君もがんばれ!」と応援したくなります。(余談ですが、間違いなくのぞみが一番人気でした)。
 
激しいシーンが続いたときに、手元にライトがあるってのはよくできています。やっぱり落ち着かないわけですよ子供達。怖くて泣いちゃう子もいるわけですよ。
でもライトがあれば、何か頼りになるものがあれば、すっごい安心するんです。
そしてライトによってプリキュア達が危機から脱するシーンは、なかなか臨場感あって楽しいです。
子供向け「ロッキーホラーショー」だと思えばいいと思います。なので劇場で見ることを強くオススメ。
 

プリキュアが好きだから。●

タコカフェ、パンパカパン、ナッツハウスも登場。咲の妹みのりや、なぎさ達のクラスメイトもちらっと登場。まさに「5年間プリキュアを好きだった人へ」の大放出です。
いや、満と薫が出ないのはすごく不満ではあるんです。彼女達は立派なプリキュアだよ!って。だけれどもこの密度に入れるのは確かに難しい、仕方ないです。(ラストで観客席にさりげなくいますが)
 
何よりうれしかったのは、今までのプリキュアシリーズで最高のシーンをチョイスして、ほんのちょっとだけ差し込んでくれたこと。
初代ではじめて「なぎさ」「ほのか」って呼んだ時のこと。
スプラッシュスターで咲がソフトボールの試合に負けて泣いていた時のこと。
5でカワリーノさんに4人が操られ絶望に取り込まれていたときのこと。

さあ、その手をつなごう。「プリキュア5第24話」
 
フラッシュバックのように蘇る熱い思いに、こっちがフラッシュバックですよ。彼女達を見ていた5年間が。
実際に子供たちで5年間プリキュア見続けている子ってあんまりいないんですよね。6歳の子だったら11歳。11歳だとプリキュア卒業しちゃう子もいます。
3歳で見始めて8歳…ならありそうですね。
大人ファンで5年間追い続けていた人は多いでしょう。
幼い時のおぼろな記憶でもいい。大人が日曜朝にわくわくしながらテレビをつけていた5年間の集大成でもいい。
確かにこの映画の中に、5年の歳月は詰まっているよ!
 
みんなが協力して。手をつないで。思い切り叫んで。絶対負けないと誓って。
そして拳を振るうプリキュアが、大好きじゃないか!
奮い立たせよ心。握れよ拳。
プリキュアは、面白いぞ。
 

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映画が7〜80分くらいだとしたら、そのうち60分は戦闘してました。ほんと思い切りアクション特化してます。
あと、のぞみさんの人間力がすさまじいことになってます。まあ映画見に来ている子たちの大半が5からの子達でしょうから、そうなる理由もわからんではないんですが、それにしてもたくましすぎます。
ぶっちゃけプリキュアオールスターズのリーダーになれるんじゃないかなと。作中で一番メンタルが育った子だと思うんです。

これに入っている「ちょー短編」の出来も異常にいいので、見て損ないです。
くそう…プリキュアが…好きで良かった…っ!


〜関連記事〜
その手をしっかりと握り締めて。〜プリキュアSSの手の握り方〜
プリキュアSplashStar最終回〜ヒロインはハッピーエンドと笑顔がなければいけない
5も初代も大好きですが、SSの咲が好きで好きでどうしよう。大好き。
画面に咲が出たとき、泣きそうになりました。このへんが歳ですわ。
ぜひ劇場に、同窓会に向かう気分で行くといいと思うんだな。
プリキュア5感想一覧
あと見所としてはー
「うらら、おいしいところは見逃さない。」
「ナッツは極端に器用。」
「まあなにはともあれ黒白キュアが助けるシーンは鳥肌物」
ってかんじです。
あと音楽!いいところでいい主題歌が入るのだ−。
ストーリーですが、深読みをすると「人類補完計画」的な流れと「個性があるんだ!」という主張のぶつかりあいでもあります。まあそのへんを考えながら見るのもいいですが、身を任せて翻弄されたほうが楽しいかと。
 
〜関連リンク〜
『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の大集合!』(『真・南海大決戦』)
こちらも愛溢れる熱い感想!ネタバレありですが、すごく詳細に感想書かれています。