たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「初心者」から「玄人」まで、楽しめる配慮が今後のゲームの鍵になる。

デススマイルズ」の初回版予約していたのが届きました。
予約特典は作中会話のフルボイス。なんと贅沢な。DLC販売もされないというまさに「予約だけのお得」。
移植度ですが、もう完璧と言っていいです。シューターの方なら微妙な差異に気づかれるかもしれませんが、ほとんど完全移植といって問題ないです。「処理落ち」具合も演算で完全再現。*1
しかもX−BOX360用に高解像度モード搭載。かつ、システムなどはっきり言って「別ゲー」状態の1.1が付属と、もうこれ以上ないくらいの充実っぷり!
自分としては「移植作品」として、満点です。
アーケードをやったことがない人でも「意外と避けられる弾幕」のおもしろさ、キャラごとの戦略のたてかたを考えることができる、レベルが1から3で自由に選べる(アーケードは強制的にレベルがあがったが、家庭用は選べる)と、初心者でも十分クリアできる難易度。
逆に玄人にはオールレベル3の鬼打ち返しと、奥深い点数稼ぎで楽しさ満点。
キャラと面が増えたバージョンである「ブラックレーベル」がダウンロードコンテンツなのも好感が持てます。いらん!って人もいれば、別に出されるよりは・・・という人もいるでしょうし。
読み込みも最初の一括だけで、他はなし。
世界観もゴス調で、ストーリーもちょっぴり切なくて面白い。男女ともとっつきやすい内容になっています。
加えて、初回版のアレンジCDは単体で売れるレベルの代物。
・・・と、もう至れり尽くせりのすごいゲームになっています。
「鬼難易度で挫折してしまう」ということはおそらくほぼないので、キャラや世界観に興味があったら是非おすすめしたいゲームです。ついでに、やりこめる要素も多いので、なかなか飽きないはず。
絶賛べたほめです。ほめほめ。
 

●「初心者と玄人の差」●

シューティングと格闘ゲームって「初心者と玄人の差が大きすぎる」というのが最大の難点でした。怒首領蜂ブラックレーベルを始めてのシューターに触らせるのは鬼だし、ギルティギアシリーズの対戦台でわけもわからずフルボッコにされて格闘ゲーム恐怖症になった人もいるはず。
それぞれやりこみがいがあり、とても深く面白いゲームです。
だから「練習しましょう!」と言うのが一番なんですが、そもそも初心者だと練習もへったくれもないわけです。その前にぼこぼこにされるので。
また「基礎知識ありき」のゲームはとても深く長く楽しめるので貴重なんですが、同時に「ハードル上げ」になります。
では「操作が直感的」であればいいかというと、それだけじゃあやっぱり足りない。食いつきはいいですが、すぐ飽きてしまいます。
 
直感的で、かつやり込み要素が多い。
門戸は広く、中はどこまでも広い。
難易度はむしろ自分たちで選択する。
操作感がとてもわかりやすい。
がんばればクリアできる。
 
一度ゲームのおもしろさにはまれば、そこからさらにレベルの高いゲームに人は進むものです。
そういう意味で「デススマイルズ」や「ストリートファイター4」の門戸の広さはすばらしいですね。
誰でもすぐ遊べる上に、ちゃーんと「やり込み」が考えられている。
 

●おまけで釣る?むしろ釣って!●

初回特典やダウンロードコンテンツは「余分なもの」という人もまれにいます。うん、ゲームそのものと関係ない場合はまさに「余分」でしょう、ゲーム的に。
けれど、それが目当てで購入し、そこからゲームの楽しさを知るのならありだと思うんですよ。
あるいは、メニュー操作が簡単だったり、ロード時間が短いなど・・・ほんのささいなことでいい。
そういう本編とは別の「おまけ」の部分が丁寧であればあるほど、格闘やシューティングのゲーム寿命は間違いなく延びると思います。
もちろん、本編が上記のように「考えられたもの」である必要はあります。
 
一時期はゲームセンターに「玄人向けの難しいゲーム」しかなくて、確かにそりゃー高いレベルを競うのは楽しかったのですが、このまま滅びるのでは?と不安にすらなりました。
しかし、ゲーム業界の人のたゆまぬ努力で一歩ずつ、細く長く続く道が造られようとしているのがうれしいです。今の360におけるシューティング攻勢などを見ていると、たぶん、きっと、大丈夫。もちろん支えるのはメーカーだけじゃなくて、プレイヤーであるぼくらも。
「初心者も玄人も」「おまけもがんばれ」というのは、ユーザーの単なるわがままではあるんです。でもそんなわがままも、聞いてくれるなら、好感度もめきめき上がります。
がんばれ、ゲームメーカー。
 

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そうそう!コメント欄見て思い出しました!
デススマイルズ」のドラマCDの主題歌は葉月ゆらさんでした!
あ、日曜日にWEBラジオやりますねー。

*1:処理落ちを再現するために最新の技術を使うあたりが、STGのたまらん魅力だと自分は思うのです。