たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

空気の読める子読めない子「みつどもえ第139卵生」

今週のびっくりどっきり杉ちゃん!

缶を蹴るときの、この可憐な仕草!
そしてそれは我々にとってはご褒美であります。
だって、だってですよ。

ガーター!ガーター入りました!
エロい下着が大好きな杉ちゃんの今日の下着が気になって本気で眠れません。
杉ちゃんだから、もしかしたらガーターだけかもしれません。ひゃー大変だ(おいらの心中が)。
 
まあそれはともかく、「缶蹴り回」という、至って子供らしい、ほのぼのした回でした。
とはいえ6年生の缶蹴りとなると人間関係が出るから面白いのですよ。
いきなり最後のコマから引用なんですが、これを見てください。

「宮下は空気を読まない」
なかなか印象的な台詞ですね。
そもそも初期の三つ子は、もっともクラス内で「空気を読まない」キャラだったはずです。しかしその彼女らが「空気を読まない」という言葉を使っているのがちょっと興味深くないでしょうか。
ここで、彼女たちの人間関係構築と、「空気を読む」という感覚について少し見てみます。
 

●6人で遊ぶのが当たり前になり。●


今まで遊ぶメンバーとして「杉崎・宮下・吉岡・みつば」という4人でいることが多かったのですが、こうしてちゃんとふたば・ひとはがいるとうれしくなりますね。
この配置はとても彼女たちの関係を示しているので少し考察してみます。
 
まず右端にいるみつば。左端にいる杉崎。
このメンバーでのムードメーカーはやはりこの二人ですが、それぞれの力が均衡していることで成立しているので、両端にいるのは彼女たちのパワーバランスが表に出ているといえます。
もっとも少人数だと、杉崎がみつばを盗撮するために横にポジショニングするんですが、ひとは・ふたばがいて、固定位置で休んでいるとなるとちょっと変わるようですね。
宮下・吉岡がぴったりくっついているのは基本ポジショニング。そして「話の輪の一歩外」から見ているのもまた、彼女たちらしいです。
これは決して「輪に入れていない」のではなく、みつば・杉崎の関係を知っているからこその立ち位置です。突っ込み位置ですね。そういう意味では宮下は「空気を読めている」ともいえるのですが、それは後述。
ふたばは基本、思いつきで話すので輪の中心にいます。
しかしふたばが実は一番空気を読む子だったりします。みんなの仲が不穏になれば不安になり、みんなが明るくなったら積極的にわいわいと楽しみます。だからこそ目立たないことも多いのですが、こういう固定会話の時は中心にいることでムードメーカーになります。
なんだかんだで「ふたばは幼い」という印象をそれぞれが持っているわけですが、だからこそかみんな彼女の言動に対しては否定しないのも興味深いところです。
ひとははさらに輪の外に位置します。彼女自身話題の中心にいたくない、という心理があるのもあるのですが、そもそも杉崎たちとそれほど仲良いわけでもないんですよねまだ。杉崎たちとピンでひとはがいることはほとんどありません。(除く、うざ下さんのストーキング)

たとえばこのコマ。
すっごく自然なコマではあるんですが、「杉崎さん」と呼ぶのってかなり珍しいですよね。それこそ松岡ですら「杉ちゃん」と呼びますから、ひとはくらいじゃないでしょうか。
ひとはは今となってはみんなの輪の中にいますが、自分から前に出て合流する子ではありません。
しかし周囲の子たちが確実に彼女のことを気にし始めています。もちろんそれは「哀れむ」とかそんな深刻な物じゃなくて、ごく自然に「一緒にいようー」っていうレベルのことです。特に杉崎や吉岡はその風潮が強い気がします。あとはふたばですね。ザリガニ釣りの時に「ひと!」っていうのにはキュンと来ました。
ごく自然に。それが出来てこの6人の輪が出来る。それが今の彼女たちです。

もちろん、誰一人それを「大変」とか「苦」とか思っていません。
一緒にいるだけでこんなにも楽しい。楽しいじゃないか。
特にみつばと杉崎のシンクロ率!ああもうほんと、こいつらめんこいなあ!
 

●空気を読む子、読めている子、読めない子●

「空気を読む」ってのはなんとも微妙な表現で、そもそも何をして「空気を読む」のかなんてわかりません。すごく曖昧な表現ですよね。
とはいえ、「空気を読めているか」と「空気を読むよう心がけているか」は別物。読めなくてもいいんです、後者を心がけているだけで人間関係は大きく変わります。
みつどもえ」の子達は、最初はみな「空気を読もうとしない」子ばかりでした。まあ幼いですしね。変に気を遣わない方がいいです。
しかしお互いにコミュニティを形成するにつれて、自然と「相手を思いやる」ことを覚え始めました。
現時点で6人がどう「空気を読んでいるか」自分なりに考えてみます。
 
みつば・・・基本マイペースで傍若無人に見えて、実は人一倍周囲の人の感情に敏感で優しい。自分を犠牲にして相手に譲ることが比較的多い(食べ物以外)。あとは自分のキャラ作りとの兼ね合い。
ふたば・・・基本マイペース。空気を読むという行為を知らない。しかし人間関係の機微に敏感。「みんなが好きだから」が基本行動理念なので、男女ともに愛されている一人だと思う。
ひとは・・・一人行動が多いため、空気を読む、ということがいまいち出来ない。しかし周囲に支えられ、最近では「ボケ」役を意図的に演じて楽しめるようになっている。みつばと宮下のおかげ。
杉崎・・・かなり相手のことを気にする子。過敏すぎて時々参ってしまうほどの寂しがり屋。嫌われるのを極端に嫌っているが、同時に相手を不安がらせるのが心配でならないという優しい面が強いため、なにげに周囲の信頼は厚いっぽい。
吉岡・・・意図的に「空気読まなきゃ」とがんばりすぎて空回りする子。それが宮下とのバランスでうまくいっているんだけども、もう少し力を抜かないと大失敗を犯すことにも。
宮下・・・「空気読んでいるつもり」。実は一番マイペース。とはいえ人間観察がよくできているので突っ込み担当。空気読んでいる「つもり」なのでミスリードが激しい。くじけないのが強み。
 
6人いると話の輪がふたばかみつばに集中するのは、やはり彼女たちが「自然体でわがままを言っても、ちゃんと周囲のことも気にかけられている」バランスがよいから。
以前パパが「不器用だから」と心配していたのに対し、ふたばが「大丈夫だよ!」と言っていたのがここで証明されていると思います。

で、宮下ですが、すごくいい子だしよく気も利く子なんですが、どうにもミスリードが多いので「うざい」ということになるんでしょうね。
宮下はそのミスリードでひとはを逆に追い立てることで反面教師になり、ひとはが動くように水の流れる溝を作りました。
ひとはは宮下の名前を覚えないというネタを使って宮下が自然に怒るように誘導して、「予定調和」を作る術を身につけています。
なんだかんだでこの二人、うまくやってるんですよねえ。水戸黄門やドリフにも似た安心感を覚えるやりとりを繰り広げてくれるのが好きです。
 
最近は特にみつば+杉崎チームの4人がそろって遊ぶことが多かったのですが、改めて6人そろうと心の面での成長と距離感が見えてきて、ほっこりします。
すっかり安定した6人の関係なので、今後はこの中で突拍子もない事件が色々起きるのも楽しみ、何もない日常が送られるのも楽しみ、ですよ。
 
あ!心だけじゃないぜ、体も育ってるぜ!

ふたばのな!
こうして比べると、ほんとふたばは健康体ですくすく育っていて、ひとははぺたんこなままですなあ・・・。
だがそこがいい。
育ち前から育ちかけまで、みつどもえ育つ女の子の体にとっても優しいマンガです。
ああ、宮下のふくらはぎにはさまれて眠りたい。
 
みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス) 
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GW中はおやすみなので、みつどもえ分が足りず枯れて死んでしまいそうです。