たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「けいおん!」の律のリアクションがノンケな件について。

けいおん!」第五話見たよー。
何がいいって、あーた。さわちゃん先生に演奏を披露したときに「適度にへたくそ」なのがいいですね!あんまりうまくないですね!
確かに練習はしてきてますが、それぞれまだまだ所詮高校生、指導者もなく、経験もない寄せ集めチーム。
リズム隊があってないので、つんのめる感じでごてごてなのが生々しいです。いやあ・・・プロの人が演奏をしていると思うんですが、あえて高校生的な下手な状態を再現するのってかえって難しいような。
唯の「自分なりでまあまあな状態」と「先生に習ってうまくなった状態」が明らかに違うのもまた面白いです。唯の音が詰まっちゃう部分も、確かに普通によく引っかかる部分。
そういう細かいところの表現が「あー、下手だとこうなるよね」というポイントをおさえていて「下手なのがうまい」。
 
来週は学園祭ですが、マンガ的にめっちゃうまいのも見たいし、リアル的に微妙に下手なのも見たいし・・・DOKI☆DOKIです。
 
で、今回は律の魅力全開な回でしたね!
(きっとそれぞれのキャラのファンが同じことを言っているのを理解しつつ)
たとえばこの

あと、あと15センチ下!15センチ!
 

いやー、律は隙だらけだなあ。
誰かアニメに、Tech48を搭載してくれませんか!?
 

他の子と比べてもわかるように、ドラムやっているとどうしても股がひらくので、そのへんも含めて癖になっているようですね。
とはいえ、律の性格自体がそもそもおおざっぱなので、いい意味で「あまり美化しすぎていない女子校の高校生」らしくてそこが・・・好き・・・好きだあああ!結婚してくれええ!
すいません取り乱しました。
律は澪の旦那でした。失礼しました。

 

●むぎ覚醒!●

んで、今回覚醒回だったのです。さわちゃんとむぎの。
まあ、さわちゃんのは「元々がアレだった」なので、覚醒というかばれただけですが、むぎのはまさに覚醒でしたね。
スイッチが入った!というやつです。

女の子同士が、仲良くしているのを見て・・・顔を赤らめた彼女・・・。
まあ、読者や視聴者は「むぎが、女の子同士の仲の良さを見て、百合妄想スイッチが入った」というのを知っているのですが、周囲はそんなのわかりません。
それに対しての澪と律の反応が面白いんですよ。
 

明らかにおかしな、うっとりしている普段と違うむぎの様子を見て、比較的敏感な澪は「先生のことが好きなんじゃないだろうか?」と勘ぐります。
これは細やかな澪らしいところです。しかも「もしかして、」と言いよどんで、それは繊細な部分だからふれ過ぎちゃだめだよ、という感じで受け取っているのが面白い。
 
一方、それを聞いた律は「ひょっとして先生のこと好きなのかー?」とスポポーンと聞いてしまうわけですよ。
B型っぽいというか(←嘘科学的偏見)その開けっぴろげなところがいいわけですが。
 
本人であるむぎは、すっかり自分の中のスイッチを理解していて「私は女の子同士が仲良くしているのが好き」「それを見るとなんだかドキドキしてしまう!」「好き同士ってことだよね、愛の形は色々だよね!」みたいな百合妄想であることはわかっているようです。
それが真実か妄想かまではわかってないようですが。
 
澪はそれに対して「?」。
律は「おいおい、いいのか?」ととても自然な突っ込み。
で、友人曰く「律ってノンケだよね」とのこと。
うーわー、すごくわかるわその言葉。いい意味でも悪い意味でも。
 

●きらら系、百合フィルター●

アニメでいうと「らき☆すた」もそうですし、あときらら系4コマのほとんどがそうですが、根っこに「百合フィルター」、もっとぶっちゃけると通称きららフィルターがあるわけですよ。

男の子がいても、視界に入らない。
女の子たちがキャッキャウフフしている。
なんだかソフトに百合っぽい。
女の子同士の恋愛は当たり前むしろあるべき。

これが「きららフィルター」。ネット上でもたまに使う人いますが、別に定着した用語ではないです。
ただ、そういう期待を読者側・視聴者側が持っていることは少なくないので、自然と受取手側がそういう視線で見ている、とも言えます。需要と供給が一致したところで生まれるフィルターです。
なので、むぎの「女の子同士どんとこいです」状態は、いわばこちらの心の声、でもあります。もちろんむぎが百合スキーという性格だからこそなんですが。
それに対して周囲がどう反応するか、というのは一番気になる部分ですが、「本人にそのケはない」+「オタク的な百合視線がない」という律の反応は、いいとか悪いとか、失礼とかそうでないとかじゃなく、至って「よくある」ものだと言うことです。
特に「先生のこと好きなの!?」と聞いてしまうあたりや、一人だけ彼女の妄想に「おいおい」と突っ込みを入れられるあたり。
本人が百合キャラならもっと過敏な反応をするでしょうし、本人がオタク的性格なら「百合かよ!」みたいな突っ込みになりますが、ならない。「ふつー」です。
なので、律の反応は、いい意味で「むぎがきららフィルター持ちである」というのを強調する、試金石的な「ノンケ」反応だったと言えます。
そういう比較対象としての「普通」は、こういう日常系マンガで、キャラの性格がトんでいる場合は特に重要でしょう。いないと、みんな「それが普通」になってしまって、面白みが減ってしまいます。
 
律はその他にも「いかにもアニメ的な性格のキャラクター」の中で、大げさな、でもそれほどひどくない、いかにもいそうな「リアル」部分を背負っています。
「ギリギリいそうな、女子高生らしさ担当」というか。
それでも突っ込みに回りきらないいい加減さが、律の持ち味でもあります。
本当にそういう意味では、澪や唯を引き立てるよい脇役だのう、としみじみ思うわけです。
 
そして、大事なこととして。
こういうノーマルっぽい子ほど・・・スイッチが入った時の反動がでかいんだよ!
さあこい、澪に迫られて動揺する律の姿!
澪が男の子に告白された時に不思議なジェラシーを抱いてしまう律の姿!
律にスイッチが入る日を、ぼくは待っている!
 
はいはい、きららフィルターきららフィルター。
 

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まだ表紙でないですね。
どうやらアニメ誌情報からの推測によると、あずにゃんも出るようで。今後ますます楽しみ。
ちなみに第五話の「どんとこいです」がツボすぎて耳から離れませんどうしよう。今までの中でも、キャラがそれぞれ、ものすごい勢いで立ってた回でしたなあ。
 

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おまけ。

なんという紬ホイホイ。
そして、そのポジションは律だろっ、唯!
 
メガミマガジン掲載山田尚子監督インタビュー(2ch)

・キャラデザ・総作画監督の堀口はキャラ同士の距離感にこだわって描いている。
・「女の子同士はこのくらいの距離だよね」
・キャラのテンプレ的に見られそうなところは、あえて自然体に持っていっている
 (例:澪はツンデレっぽいが、女の子はそんな簡単なものじゃない!)
・最終的にこの子たちが新しいジャンルになればいい。
・ついこの間まで中学生だったので、垢抜けきらない自然さ、原石という感じを描きたかった。
・作品を観ている人たちが、本当にリアルに友達になりたいと思ってもらえるようにしたかった。
・高校生って洗練された体じゃない。胸は大きいけど、ほかは子供っぽいとか…そういうところが出ればいいなと思った。

微妙にファンタジー。微妙にリアル。
律はそういう意味で、上記の点をいち早く取り入れて完成していると思います。あの貧乳といい、胴長といい、だらしなさといい。ちょっと汗臭そうなのを制汗スプレーでシューシューしてそうなイメージといい。
律かわいいよ律!