たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ふたばが望むもの、みつばが失いたくなかったもの。「みつどもえ第140卵性」

今週のベストショット。

まんどりるキャベツ。
小学校のキャッチャーってこういうの無駄につけたりしますよね。
んで、雌豚+キャッチャーでこのネタを思い出したチャンピオン読者は多数ではないかと。

こたしゃんさんの投稿の、俵と雌豚。2009年20号に載ってます。やっぱこれだよなあ。
チャンピオンの投稿ページ「CTC」はいつもレベル高すぎです。今週はロキさんの吉岡夫妻イラストと、それについたコメント「イタリア男とフランス女性」に一本どころか数本とられた気分です。
というかロキさんが吉岡母だけで二枚あって、それを載せちゃうあたりすごいです。吉岡ママはエロいよなあ、エロい。
 

●おんなのこのゆううつ●

今思うと1巻の頃は、ガキ臭かったですよみんな。
いやまあ、今でも十二分にガキ臭いんですが(むしろそこがいい)、それなりに毎回、回を重ねるごとに社会性を芽生えさせています。
それは「学級」という、いわば赤の他人との生活の中で育まれるわけです。
幼くわがまま放題だった三つ子も、家庭という狭い空間から広い空間の中で着実に育っています。
約一名は腹も。
 
育つ上で、いっつも笑顔ってわけにもいかないんですよね。
みつどもえ」はギャグマンガなので、普段は怒ったり笑ったりしてなんとなーく過ぎてしまうことも多いです。しかし「人間関係群像」の一面が最近非常に色濃いため、憂鬱な日も出てくるわけですよ。

みつばの、アンニュイな日。
よく見るとわかるのですが、左のコマでみつばと杉崎の間に、ただならぬトラブルがあったことが分かります。
普段から盗撮しては喧嘩を繰り返すような派手な関係なのに、今回明らかに何かがおかしいわけですよ。宮下と吉岡も真剣なまなざしですし。その二人もみつばには何も言わないですし。
みつばは放心状態で「ほおっておいて」というオーラを出しています。
しかし同時に、「誰かかまって」というオーラをも出しているのが、背中から伝わってきます。今までもいつもそうでした。みつばは不器用な子なんです。
 
クラスの中でのトラブルは、時に解決されないことも希にあります。
まー子供の喧嘩なんてささいなきっかけが原因だから、たいていはほっておけば次の日には仲直りしたりするものですが、6年生くらいになると、特に女子だとこじれちゃうことってあるんですよね。
 
はて、そういうトラブルには比較的無関係、でもいつも気に懸ける子がいます。
千葉氏?うん確かにそうだ。松岡?あれは無関係すぎる。
彼女ですよ。

ふたばです。
この子は基本、裏表がありません。真っ正直です。
まじめなわけではなく、単に純粋なだけ。だからいつも幼く見られています。佐藤くんがそれを「またふたばは・・・」と心配するわけですフフフ。
彼女は、おばかちゃんのように見えて、本当に人と人の間の機微に敏感な子。
もちろん「自分が仲良くしたい!」と思ったら仲良くしますし、「一緒に遊びたい!」と思ったら一緒に遊びます。ただそれだけなんです。
だけどねえ。
「それだけ」が出来ないんですよね。大人になってくると。
それが「憂鬱」という、なんとも不可思議な感情にかわっていくわけです。
 

●ふたばは、心配はしていない。●


ふたばは、それはもうみつばのことを気に懸けて仕方ないわけですよ。
ここで興味深いのは、ふたばは別に「みつばが心配でならないから」という、心理的負担を感じているわけでも、不安で困っているわけでもないところです。
吉岡なんかは普段から「心配」を全面に出してしまうキャラだと思いますが、ふたばの描かれ方は違うんですよね。

この子はもっともっと純粋な部分で動いているんです。
「みつばに笑って欲しい」
これだけなんですよ。
邪心も下心も、自分本位もなくただそれだけ。そして「笑って欲しい」と願いながらも、不安は感じていません。 
 
105卵生の時の、ひとはに対するふたばの行動も同じでした。

今年の夏はね、まぁまぁ楽しかったと思います。まぁまぁ。「みつどもえ第105卵生」
ふたばは相手を思いやることの出来るやさしい子です。
でも、心配はしません。
なぜかって?だって、家族だもん、信じてるから。
 

●ふたばもみつばも、根は変わらないから。●

みつばは人から見られたときに体裁を気にする子なので、常に失敗が絶えません。
ふたばは気にしなさ過ぎるが故に、失敗が絶えません。
ずいぶん両極端にも見えますが、基本この二人はやはり三つ子の片割れ。
根っこの部分は変わらないのを今回じんわりと感じさせられるんですよ。

色々トラブルがあってきしんだ人間関係ですが、ここでみつばから動いたわけです。
だって、これは大変なことですよ!
女の子の人間関係のトラブルを、自分から解決しようと動くのは(特に自分が渦中の人間なら)それは人生の一大事状態。
ふたばのやさしさに打たれ、自分を取り巻く環境につらさを覚え、そして何より杉崎に申し訳なく思い謝るみつば。
「中身は弁償してあげる」という発想がなによりいいじゃないですか。
 
ここで問題になっているのは、杉崎のケータイ。例の盗撮だらけのケータイです。
それをみつばが壊したという疑惑になっており、みつばも自分が壊したと言うことにショックを受けています。
で、「外側」を弁償するのはまだなんとかなるわけです。物体ですし。金額的には厳しいですが、お父さんにお願いはできるでしょう。
しかし、ふたばに手伝ってもらってやったのは、中身でした。
杉崎のケータイの中身といえば、みつばの写真です。
 
要するに、みつばが一番重要だと思っている価値は、みつばと杉崎がけんかしながら過ごした時間なんですよ。
別にパンチラが大事なわけではないです。実際、弁償がわりのコレはパンチラじゃないですし。
色々ごたごたやって、喧嘩して、ひどい罵りあいを交わして・・・。それが彼女は楽しかったんです。
杉崎は、もちろんのこと。
彼女が高い自尊心を崩してまで、こうして頭を下げたのは、杉崎といた時間を失いたくなかったから。
そして、杉崎の中にある、同様の心を失って欲しくなかったから。
 
みつばは心配につぶされるタイプの子ですが、それでもやはりとても優しい子なのです。
ふたばもみつばも、本当にいい子だね。
ひとはは今回出てませんが、こういうガチトラブルの苦手な子なのでいたらどういう反応を示したのか気にはなるところです
 

和解後の一コマ。
本当におまえら・・・かわいいな!!
最近「ふたばは空気」なんて言われるほど出番が少なかったのですが、この作品が軸を外さずにいられるのはふたばの存在が大きいんじゃないかと思います。
え、軸がずれっぱなし?
それはそうかも。
 

                                                                                                                                            • -

 
んで、今回のトラブルがどういう状態になったかは実際読んでもらうとして、引き金になったのはと言うと・・・。
 
宮下でした。
いー具合にうざくなってきました!さすが俺の嫁
 

 
へい!7巻が出たぜ!みなさま手に入れましたか?!
こっちは11日発売です・・・くやしいくやしい。
みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス) 
みつどもえ 4 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 5 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 6 (少年チャンピオン・コミックス)