たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「恋愛ラボ」三巻のエノの素直さに、みるみる恋が深まりました。

三巻発売中の「恋愛ラボ」。いい具合の暴走純真女子中生4コマです。
もう何回も「このマンガすげーいい」的なことを書いてきていますが、自分はこの作品に大好きなキャラがいるので、ひいきします。
その子の事しか書きません。詳しい感想は他サイトにお任せ。
その子の名前は榎本結子さん。通称「エノ」
またの名を「マユゲンヌ」。やだ素敵。

眉毛とふわふわ髪の毛がチャーミング。
この作品どのキャラも型にはまった属性持ちではなくて、色々複雑で不安定な「女の子心」で揺れ動いているのがおいしいです。その中でも特にアクが強くて、かつつかみづらいのがこのエノだと思います。
先回は「バカの子」だという話をしましたが、主要5キャラの中でもことさらに精神年齢が幼そうな彼女、逆を返せば純粋ってことなんですよ!!!
 

●若さってなんだ、ためらわないことさ。●

まあこの作品の子達は全員純粋というか、幼いわけです。圧倒的なあほらしさで、中学生の半端な幼さがきちんと描かれているのが好感持てます。どうしてもマンガの中学生って思った以上に大人っぽくなりがちなんですが、ちゃんと「痛いことばっかしていた中学生」してるんですよね。
で、その中でもピュア☆ピュアを隠そうとしないのがエノさんのいいところ。
たとえばこんなシーン。

もー、性根がまっすぐすぎです。
感情が沸いたりテンション下がったりすると、ストレートに表情に出るわけですよ。しかも行動早い。めちゃくちゃ早い。脊髄反射で考えずに動きます。
 
日々の生活に疲れると、腹の探り合いとかいやじゃないですか。色々「この言葉には裏があるんじゃないだろうか」「オレは嘘をつかれているんじゃないだろうか」とか考えるだけでゲップが出ますよ。
でも大丈夫。エノなら、エノなら正直だから!
「バカ」がつくほどにね!
 
まあ、本当にバカなので時々みんなついてこられなくなります。
しかしながら、全体的にアホな上に、実行力にいまいち欠けるところがある(マキ→内弁慶、リコ→嘘ついてるので動けない、スズ→内気、サヨ→興味なし)ので、彼女のこの「押し」が非常に作品にとって重要なのであります。

彼女の太い眉毛は、この「\ /」でみんなに動力を与えているのです。
 
動力といっても、「がんばる!」だけではありません。
泣けるときに泣く。怒るときに怒る。笑うときに笑う。
喜怒哀楽をストレートにぶつけてくる子は、かわいいだろう。
 

●若さってなんだ、嫉妬もしちゃうことさ。●


大親友サヨのことを思い、サヨ以上に感情がたかぶっちゃうエノかわいい。
最初の頃は色々仲がこじれたりややこしいことを引き起こしてきたエノですが、彼女の裏表のなさはみんなにとっても大いに魅力なのです。この子を信じないで誰を信じると言うのですか!
 
まあ一応、エノはオトコノコに興味のあるお年頃です。
なのですが、エノのサヨへの依存っぷり大好きっぷりは見ていてニヤニヤしてしまいます。
このへんも感情がストレートなので「好き!」っていう相手へのオーラがだだ漏れなのが原因。

ちょっと分かりづらいんですが、よく見てください。
このシーン、エノがサヨと因縁のある新聞部について色々聞いている場面なのですが、心中穏やかではないわけですよ。
エノはサヨといつも一緒でした。だから、何でも知っているのです。サヨのことを。
そんなサヨの、自分の知らない一面。自分の知らない知り合い。
彼女も独裁的性格の持ち主ではありません、気づかないうちに相手のことを優先して自分のことは後回しにするような子です。ですが、そこに嫉妬とも言えないような微妙な感情が漂うのですよ。
エノ自身にもそのモヤモヤが何かは分からないでしょう。これをして「エノはサヨが恋愛的な意味で好き」とも言えません。もう漠然としたモヤモヤなんです。
このへんが、エノの真っ正直で幼くて、でも一生懸命でかわいらしいところ。
エノの中の感情は本人も制御出来ませんが、サヨがいて、仲間がいることで救われているのでしょう。なんとなくですが…5人の中で彼氏出来るの一番遅そうなんですよねエノ。今のところ男絡みの話極端に少ないですし。
オトコノコに興味がないわけじゃない、でも女の子といるのが幸せな時間に感じることがある。そんな心の機微をエノというキャラは象徴してくれています。
ちなみにこの巻見ると分かるのですが、冷徹少女サヨもエノの熱血漢っぷりにすごく救われているんですよね。そこがいいんだなー。
 

●若さってなんだ、表情豊かなことさ。●

このマンガ、リコといいマキといい表情豊かなのですが、エノの百面相っぷりも負けていません。というかやはりマユゲは偉大。感情ダイレクトに出ますものね。

サヨが彼氏と会うと聞いて、尾行している時のワンシーン。あー若い若いよ。そして楽しそうだなおい。
まさに「恋に恋するお年頃」。恋に恋するほど男から離れて、女の子同士できゃあきゃあやるのが楽しい、なんて経験がうまくにじんでいるので、女性の方が見ていてニヤニヤできるかもしれません。
にしてもリコもかわいいですが、エノのマユゲは威力ありますな。
 
通常時のマユゲもとてもキュート。普段から釣り気味なのがポイント高いです。

もうこの2コマだけで、エノの性格と兄との関係がわかる優れもの。
こんなダメ兄なのに慕っちゃうエノかわいい。うちの妹に来てくださいお願いします。
というか、基本エノって人を嫌わないんですよね。嫌なときはイヤってすぐ言うので、本当に裏でじくじくしない。だからソリの合わない人間とは真っ向からケンカしちゃって、逆に絆が強くなったり。いやあ、ほんと見ていて気持ちいいキャラじゃあないですか。
 
昔から「馬鹿な子ほどかわいい」とは言いますが、全くもってそのとおり。「バカ」なのがかわいいのではなくて、「真っ正直」「感情豊か」「元気」という意味でのポジティブなかわいさなんです。

こんなバカなポーズとっているのすらかわいいよ!
だってこの子、本気だもの!

このコマだけで、恋に溢れた胸が張り裂けそうです。
 
余談ですが、エノのこういう真っ正直なかわいさって、中学生じゃなくて高校くらいになってからジワジワくるタイプですよね。
中学生だとマキみたいな清楚可憐タイプの方がモテそうです。
まあ、個人的な理想としては、エノはオレの嫁で、結婚後もサヨが大好きで嫉妬しちゃうような感じで一つ。
 
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笑えるだけじゃなくて、じんわりとハートに残るからたまらない。エノの立ち位置って読者の視線と似ていると思うんです。だから、エノが泣いたり笑ったりしてくれることで、こちらの感情を代弁してくれるんですよ。
蛇足ですが、「みつどもえ」吉岡や「けいおん!」むぎみたいなほんわかマユゲもいいですが、エノや「プリキュアスプラッシュスター」の咲や「パトレイバー」の野明みたいな、元気マユゲの方が自分は好きです大好きです。マユゲの間にキスしたい。