気づけば手助けしてくれるこの娘が…愛しい！「となりのなにげさん」
朝起きたら、仕事が終わっていた！
なくし物をしたときに、ふと手元に現れた！
そんな出来事を昔から「妖精さんの仕業」なんてファンシーな言葉で話したりしますが、現代版妖精さんが４コマに現れました。
名前は「なにげさん」です。
といっても正式名、氏素性まったく不明、ただひたすらに誰かのために尽くしてくれる不思議な女の子、それがなにげさん。
なにげないから、なにげさん。
この娘が…めちゃくちゃかわいいんですよ。表紙を見ているとちんちくりんですが…いやいや、そこは是非読んでかわいさを知ってもらいたい！
●ドラ○えもんとかみたいな。●
彼女は別に超人でもなんでもありません。宇宙人でも地底人でもエスパーでもありません。
普通の人間です。
が、誰かが何か困ったときに、すっと手をさしのべるのです。
じゃーん。こんな感じ。
この１コマだけでも突っ込みどころは多いですね。なんでドライヤー持ってるの？！
それはあれです「こんなこともあろうかと思って」というやつです。
やっていることはドラ○もんレベル。何でも必要な物を彼女は持ってきます。
しかし４次元ポケットがあるわけでもなし。
日々の努力と鍛錬によって、彼女は相手の空気を読み取って、いざという時手助けをしてくれるのです。
なにげなく！ さりげなく！
しかも、「必要なもの＋α」で、余裕まで持たせてくれる有様です。
目立とうとするわけじゃない、見返りを求めない。
ただその人が「助かった−」と喜んでくれたらそれでいい。
「ありがとう」の言葉すら必要ではありません。満足してくれればいいのです。
普段はデフォルメで描かれていますが、それは「何が起きているか認識出来ない」くらいなにげないから。
実際はこんな感じで…かなりかわいいです。かわいいです。かわいいんだよ。
このパンパンなアイテムだらけの鞄を見ていると、彼女がいかに頑張って「なにげなく」手伝っているか、よく分かります。
●無口な、なにげさん。●
彼女のけなげさは、その無口さによってさらに引き立てられます。
どんなときでも、なにげさん！
えーと、突っ込みどころは多いですが（略
彼女は、ほとんど必要なこと以外、しゃべりません。
もちろんどうしても伝えないといけないことがある場合は話しますが、それ以外のセリフは一切言いません。
なぜか。必要じゃないからです。
なにげさんは、なにげなく手伝うことに全てをかけているのです。
だから、自分を表現して話すことをあまり好みません。
むしろ、気づかれなくていいんです。相手が喜んでくれさえすればいいんです。
こう書くとまるで聖人君主のようですが、そんな完璧すぎる超人だと魅力は逆に減ってしまいます。
しかし、なにげさんはかわいい。かわいいんだよ。かわいいんですよ。
普段は自己主張しないなにげさんは、ちょっと変なものが大好きです。
おいしいものも、大好きです。
そういう時は、口にはしないけど…ものすごい笑顔になるのです。
この一瞬の笑顔があるから、なにげさんは一人の女性として愛しいんだよ！
●分からないあなたでも、愛しいから●
なにげさんの正体は、徹頭徹尾不明です。
なので、それをスクープしようとする子もいます。
一方的に恋をして迫ろうとするも、すり抜けられてしまう男子生徒もいます。
どうしても見たくて困るように頑張っちゃう元不良の女の子もいます。
色々な人がうわさをしますが、実際に誰なのかわからない、まさに「なにげない」ので、幽霊なのではないかと思う子もいます。七不思議扱いの子もいます。
そんななにげさん。便利なので多くの人が利用します。ちょっとずうずうしい子もいますが、なにげさんは何も言いません。その子が満足してくれればいいのです。
しかし、人間そんなに冷たくない。普段姿を見せないなにげさん、話したこともない、名前も知らない彼女ですが、「なにげさん」が「なにげなくいる」ことは知っているのです。
そう、みんな、なにげさんが大好き。
名前の「なにげさん」は本名ではなくあだ名ですが、それでもいいんだな。
なにげさんは、なにげさん。
みんな、なにげさんに感謝したくて。会って「ありがとう」って言いたくて。
でもそれをなにげさんが望まないならムリはしなくていい。
ただ、なにげさんがそこにいるだけで、いいんだ。
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もっともつかんじゃったら終わりなのですが。
そんなこちらのもどかしい気持ちを代弁するかのように、なにげさんに接近せんとがんばる恋する男の子、大野君の存在がすごくイイ位置にいます。大野君の行動は僕らの気持ちそのものだ！
一度だけなにげさんが大ポカやらかしたときに、彼が手助けできてニヤニヤですよ。
女性の方は、同様に「会いたくてわざと困ろうとしてるのに！」とがんばり過ぎちゃう元ヤンの咲ちゃんに思いを重ねると面白いかも。
いずれにしても、愛しくて、手が届かない。そんななにげさんが大好き。
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蛇足。
後書きマンガで、一度この「なにげさん」は萌え系を狙ってきらら編集部に持ち込まれたそうなんですが、するっとまんがホームの編集さんに回されたとのこと。その間５秒。
「まんがタイムきらら」系列と「まんがホーム・タイム」の間には不思議な壁があるようで…そこは一体何なのか、ちょっと検証してみたいところです。
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