たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

いい先生ってなんだろうね?「みつどもえ157卵性」

みつどもえでメインの先生として登場しているキャラは3人。(追記・栗山っちがいました!4人です。いやまあ、担任とかじゃないですが。)
矢部っち、隣のクラスの海江田先生、そして校長先生です。
まあ校長は置いておくとして、矢部っちと海江田先生は読者によってそれぞれ見方の変わる、面白い先生キャラだと思います。
ちょっと今回はそのへんをピックアップ。
 

●矢部っちと生徒達●

自分は矢部っちすごい好きなんですよ。
ああ、いい先生だな!って思っている派です。
 
先生にも色々なタイプや位置付けがあります。
職員室の先生みんなが厳格でおっかない先生ではいけませんし、みんなが子供目線の優しい人でも締まりません。
キャラ付けというか、色々な先生間で「この先生はこういう役回り」というのがあると思うのです。
矢部っちは、間違いなく「生徒の目線に立てる教師」の役回りだと思います。
 
今回一番いいなあとニヤニヤしたのはこのシーン。

何も言わずにひとはが、当たり前のこととして。

矢部っちの机に潜るよ!
 
これが日常なことに顔がほころびます。矢部×ひと的にも。
あ!そうじゃない。そういう話じゃなかったですね(カップリング好きの顔を隠しつつ)。
これは他の先生から見たら「なんてだらしない先生!」と見えてしまうシーンですが、いやいや、違うよね、違う違う。
ひとはがクラスで浮いていたこと、ひとはに対して自分から目線を下げて先生として細やかな気遣いをしていることを、みつどもえ読者はみんな知っています。
矢部っちはとことんまで優しく、生徒達に対して接し、励まし、受け入れるタイプの先生なのです。
これは「甘い」のではないのも承知済み。彼なりに相当気を遣って苦労してきています。
子供の発言を「子供の言うことだから」と切り捨てません。一旦受け入れ、まずは会話をします。
会話出来る先生は、いい先生だと自分は思うのです。6年3組は問題児的な子も多いですが、みんな矢部っちのやり方をよく知り、矢部っちが一生懸命なのも知っているので、きちんとそれに付いてくるいい子でいっぱいだとも、思っています。
いい関係じゃあないか。
 

●海江田先生の役回り●

さて、海江田先生です。
彼女は「なめられたくない!」という一心で、生徒と先生の距離を保つタイプの先生です。

「なれ!!」とか酷いんですけどね。
いやひどい。
しかし、ここで「海江田先生はだめだな!」と切り捨てるのも早計かと思います。
 
生徒の目線に立ってやさしい先生だけだと、育たない生徒もいるわけです。
たとえばひとはは、矢部っちのように目線に立ってくれる先生じゃなければ心を開かないでしょう。だから矢部っちの存在は絶対必要です。
しかしみつばのように基本わがままなだけのタイプは、怒られる経験が必要です。それは今までお父さんにされ続けてきているので、こうやって元気に育っているのですが、矢部っちには足りない部分です。

二人羽織状態で海江田先生が、みつばに注意をするシーン。なんでこうなったのかは見ていただくとして。
私怨もあるのかもしれませんが、海江田先生は「先生として注意すべきところをきちんと注意している」んです。これは絶対必要な要素。
どうしても読者視線は海江田先生を「ギャグキャラ」として見るように仕向けられているため、その私怨部分が目立ってしまいますが、海江田先生の注意は至って「当然」のことばかりです。
 
ここで怒られているみつば、間違いなく矢部っちが叱るべきシーンでしたが、矢部っちはそれが出来ませんでした。
普段は矢部っちも注意はしているとは思いますが、海江田先生とのギャップ、あと海江田先生からみた矢部っちの頼りなさを出すために、今回は甘く描かれいるというのは大いにあります。
面白いのはそれに対する子供達の反応です。

高評価なんですよ。
6の3は矢部っちペースでゆるい、でもそのゆるさによって保たれているクラスですが、海江田先生の厳しさは正しいことであるのが子供にも理解されているんですよ。
もっとも言っているのが俺の嫁宮下なので微妙感満載なのですが、そこはほら、うん、あれだ。吉岡も喜んでるし!
「怖い先生は嫌い」「優しい先生は好き」
そうではない。ちゃーんと子供達は見ています。
矢部っちが優しく、海江田先生が厳しく。そのバランスを保って6年生の担任は校長によって配置されていると考えて間違いなさそうです。
 

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まあそれはそれとして。
先生としてはしっかりしているかもしれないけど、海江田先生は色々駄目な感じなのがかわいいよね!
もう何回かサイトでも書いていますが、自分、だらしない女の先生にめっぽう弱いんですよ。
もうめちゃくちゃ弱いんですよ。かわいくてしかたなくなっちゃうんですよ。
とらドラ!の独身とか、この青空に約束をの先生とか、ぱにぽにの飲んだくれとか、あずまんが大王のゆかりちゃんとか。

教艦ASTRO」とかに至っては駄目な感じの先生だらけでもうパラダイスですね!
完璧な女教師ではなく、どこか抜けている、なんとなく人間くさい。そんな女の先生を…抱きしめたい…。
だから海江田先生、大好きです。
 
まずこの何とも言えない加齢なトーク

現実的!生々しい!そこがいい。その二の腕僕が揉むよ。
 
あと、必死すぎて見失いガチで、茶目っ気ある行動とっちゃうのもいいですね。

もうね、このシーンで死にました。ハイ、死にましたっ!
何このかわいい生物。何このかわいい29歳独身!やばい、やばいですよ。ものすごい勢いで抱きしめて頭撫で撫でしてあげたい!そして怒られたい!
その後一緒に飲みに行って愚痴とか聞いてあげて、酔っぱらった彼女を背負ってふらふら家まで帰りたい!
…年取ったからそんな感想がでるのかもしれませんが。同世代の「頑張っているけどヘマする人」が愛しくなっちゃう歳なんですよ。ミサトさんとか。

にしてもこのコマだけで、やはり桜井のりお先生は神だと思いました。
机の下に入り込んで膝をかかえる29歳独身女教師。
そこに座って何も気づかない新米(?)独身男性教師。
なにこれ!なにこれ!フラグ?
いや、フラグはひとはにあると信じているので…海江田先生は淋しい目にあって泣いて、お酒飲んだくれて、そこを俺がさっそうと一緒に飲みに行ってあげてですね。
 

みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス)
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危ない危ない…宮下に誓った愛が揺らぎそうになりました。
海江田先生は好きな人は大好きな、合わない人は徹底的に合わないタイプのキャラなんじゃないかなーと思います。大人なので、どうしても子供みたいに笑って済まない部分もありますし。
ただ、彼女のピュアな部分が見え隠れしはじめたので、今後活躍してくれることを期待しています。…お?矢部っちハーレムとか…ないな。ない。