たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

君は「ヒャッコ」の白スパッツをどう思う?僕はいいと思うよ!

WEB拍手より。

web連載を読んでないんで知らなかったのですが、ヒャッコ5巻で白スパッツが出たらしいですよ!
画像参考(http://d.hatena.ne.jp/nemo-g/20091009#1255091776)
スパッツニストとのたまごまごさんはこのスパッツどう見ます?俺的にスパッツは黒だと、いや黒であるべきだと思うんですが…。
by 通りすがりの仮面ライダー

出ましたねー、上園四天王、室町麒麟ちゃん。
おっとりした外見に反して、明るく前向きでバリバリ進む格闘の達人。
いい、実にイイネ! 
虎子が「前向きバカの権化」だとしたら、麒麟さんは「ポジティブやり手の権化」です。
 
そんな彼女のスパッツはそう、

白いのだ。
 
まず最初に自分も言っておきます。
僕は黒か紺か濃いグレーが好きです。特に縫い目は重要項目。
ですが、麒麟の白スパッツはどうかと聞かれたらこう答えます。
「実によい」と。
 

●スパッツ+少女=動き●

スパッツといっても色々なカラーがあるのですが、黒系の色はコントラスト的にすごく映えるんですよね。
スク水やブルマもそうですが、濃い色というのは少女の白さを引き立てます。
また、光源からの反射によるツヤが出しやすいため、そのピッチリさを出すには濃い色の方がいい、というのもあります。
あとは素材感。ナイロンのさらっとした感触は濃い色に限る。撫でたくなるスパッツですね。
 
ブルマやスク水とスパッツは「肌に密着する衣装」「肉の丸みと柔らかさの表現」というフェティッシュさの共通項があります。
しかしスパッツがその中で違っているのは、恥ずかしくないから動き回りやすいという点です。
ブルマって恥ずかしいんですよ。あれは羞恥を楽しむためのフェティッシュアイテムですもの。
スパッツは逆です。
スカートがめくれて恥ずかしいから穿くのです。
つまり、穿くことによってスカートがめくれても恥ずかしくなくなります。
 
ここで、「スパッツ+少女=躍動感」の公式が誕生します。
ちなみに「スパッツ+少女=生活感」もあります。
 
少女がその鍛え上げた脚で駆け回るところ、見たいでしょう!
少女がそのカモシカのような脚で相手を蹴り倒す姿、見たいでしょう!
ならばスパッツです。
スパッツを穿くことによって、体も心も解放され、自由に飛びまわることが出来るのです。躍動する少女への賛歌を高らかに歌おうじゃないか。
 

●なんでわざわざ穿くの?●

「最初からズボンをはけばいいじゃない」ですって?
うん、ズボンもいいですね。
しかし違う。
女の子はお洒落がしたいんだよ。スカートかわいいんだよ!
この麒麟のいいところは、胴着で戦うよりもかわいくありたい、と学生服を選ぶところです。学生服で戦うための妥協点として、自由に動き回れるスパッツを選んだのです。
 
ヒャッコ」自体が、学生服ファッションショー的な作品であるので、ここは欠かせない部分なんです。
ヒャッコ」という作品を、虎子らを主人公として読むとすごい違和感があると思います。というのも、この作品が色々な視点を盛り込んだ群像劇だから。特定の主人公がいません。
それを象徴するかのように、同じ制服のはずなのに着こなしがほぼ全員バラバラです。
同じ制服に身を包まれた少女達も、きちんとわずかずつ個性を主張している。それは彼女たちが学校生活の中でせいいっぱい自分を叫んで前へ爆走する姿とよく重なります。
麒麟のスパッツはそういう意味でも「この学校の生徒であること」「学校の枠内で自分の人生を謳歌していること」「おしゃれと個性を全力で主張していること」を大切にした結果だと思います。
 
なぜ白いのか、というのははっきりとは書いていませんが、それも彼女なりのキャラクター、『潔白さ』の表現なんじゃないかと思っています。
色々根回しとかもしながら、結局最後はズルをせず正々堂々と拳で語り合う! バカ正直なくらいの熱血漢な彼女ですが、することはちゃんとしているしっかり者。
そんな彼女のスパッツは、黒かったらだめなんでしょう。グレーのベストも脱いで、上半身も真っ白なYシャツです。
「純白パンツは乙女の証」みたいな記号性が、この作品に載った時に白スパッツに変化したのではないかと思うのです。
 

もっともこの子、スパッツはいていようがいまいが、すごい動くんですけどね。
人前じゃないから、というのもあるので、やっぱり人前では清廉潔白、より動き回るためにスパッツであります。
 

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それにしても麒麟もえらいかわいいんですが、個人的にはこれにやられてしまいました。

狂犬のような男の子に、しっぽをふる犬のようについてくる幼なじみ。
かわいすぎだよ!
攻撃的な三白眼も、視線をついそらしてしまうってもんです。ああもうこのカップルめんこいなあ。

『これは「ヒャッコ」なのか?』と帯に書いてありましたし、虎子も言っているんですが、なんだかんだで大人数の思惑がうごめいて、みんな前向きにダッシュしている群像劇としてみると、今までどおりのヒャッコの味が出ていて楽しいです。虎子の出番がもうちょっとあったら!と思いましたが「女の子殴るとかサイッテー!!」で彼女の役目は果たされました。やっぱ空気読まずそれを言えるのは虎子だわなあ。
個人的には小鳩・クリステル(笑)の微妙な存在感がすごい好きです。