たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「キルミンずぅ」のOPの「POO」ってなんじゃらほい。

今期のアニメなんですが、えらい勢いで「キルミンずぅ」にはまってます。
何これ…エロい面白すぎだろう。
そもそも変身ヒロインものなのに、これに変身したくないのがいい。


これには変身したくないなあ。
 
変身するときの合図が「キルミン!」で、脱ぐ時の合図が「ヌグミン!」
その「ヌグミン」がくせ者というか、こちらの神経狙いうちすぎるというか。

脱ぐみん。
 
嗚呼…なんて大きなお友達に優しいアニメなんだろう!
今期も生きていて良かった…!
ちなみに女の子の中でヌグミン状態なのは今のところこの二人だけ(猫とウサギ)なので、今後雌犬お姉ちゃんのヌグミンが期待されます。

左端がお姉ちゃんのナギサ。双子のリコ・リムが小5で、ナギサが中2。にしてもボンキュボンなデザインすぎるのは、多分リコリム視点から見て「大きなお姉ちゃん」と表現しての事なんだと思いますが、このお姉ちゃんが小さな雌犬に変身するというだけでもうエロくて面白くて仕方ないです。
そもそも体系的には成熟していっているはずのお姉ちゃんが、幼い体型のわんころになる時点で、幼形成熟至上主義もいいところですよ。ビバ、ネオテニー日本オタクカルチャー。
 

しかもノーマル体型の時は弓道部で、友人にセクハラまがいにいじられまくりとかすごいですよね。エロいステキすぎですよ。
ほんと、ここまで(大人から見て)変身したくないタイプの変身ヒロインものも珍しい。見る分にはかわいすぎて抱きしめてチュッチュしたいです。なんという子供向けの皮をかぶった大人向けアニメでしょう。
 
はて、各地でもう話題になってますが、OPのこの不明な言語は、実はタイ語
もともと「キルミンずぅ」用に作られた曲ではなくて、「Neko Jump」というタイのユニットによる「Poo」という曲を起用した、という流れ。
タイ語と日本語の訳の付いたPVが流れていますね。

イントロのラジオとか途中に出てくる書き文字など、明らかに日本POP文化を意識した作りの作品。こうしてみるとものすごく日本アニメとの親和性抜群ですね。名前の「Neko」が「ねこ」から取ったのならなおのことなんですが、そこはちょっと不明。
 
題名の「Poo」というのは何かというと、だそうですね。上の動画を見てもらうと分かりますが、こういう内容。

夢の中で蛇を見たら、結婚相手を見つけて幸せになれるんだって!
でも私の見るのは蟹の夢ばっかり…不吉だわ。
私は一生結婚できないのね!

夢の中で神聖な生き物である「蛇」が出てくると幸せな結婚が出来る、というのはなんかわかる気がします。一富士二鷹三茄子四蛇。
とはいえ、「なんとなく」ではあんまりにもいい加減なので、ちょっと調べてみました。
 

●蛇。●

タイ発バンコクな毎日:スペースアルク

日本でも夢占いなんていうのがあるが、タイにももちろんその手のものがある。以前に聞いたのでへえーと思ったのは、夢の中でヘビに巻きつかれると、「ヌア・クー」に出会えるというものである。「ヌア・クー」とは、富田先生の「タイ日大辞典」を見ると、「前生からの因縁で今生で夫婦となることが運命づけられている男女」とある。要するに、小指が赤い糸で結ばれた人ということだ。

タイでの「蛇の夢=伴侶に出会える」というのは本当の話のようですね。
しかも、ちょっとやそっとの絆じゃありません。前世からの運命の赤い糸
重いな!
そりゃ蛇の夢見れないのは不安にもなるわ。
 
夢占い・夢判断の為の夢事典/ヘビ(蛇)/Zowie's Room
日本で行われる恋愛絡みの夢占いだと、ヘビの夢は「新しい出会いや出発」という意味があるそうです。まああくまでも占いなのですが、タイと似ていて比較的「幸運」に近いようです。
しかしとぐろをまいていると「恋愛にのめりこみすぎてしまう」「誘惑に弱い」とか、蛇に追われている場合は「感情的で執念深い」など、手のひらを返したように悪い意味に。
確かに恋愛はひっくり返したら…ということなんでしょうねえ。
 
精神分析学のほうだと、性的な意味合いの方が強いです。
それこそ蛇=チンコ、というのはストレートというか分かりやすいというか、まあチンコですよね。
 
それはさておき、蛇が世界的にも崇拝されている場合もありますし、逆にキリスト教の悪魔サタンのように嫌悪されているのも面白いところ。
すごい両極端な生き物ですよね。蛇。
神話・伝説のヘビについてしらべてみた。
神話・伝説のヘビについてしらべてみた。その2
 
タイではこんなお祭りも。
Techinsight » 【アジア発!Breaking News】「ヘビの村」祭り(タイ)
ヘビ愛されてるなあ。
世界中で歴史上なにかと注目されてきた蛇ですが、やはりアジア圏での蛇重視っぷりは半端じゃない気がします。
 

●蟹。●

一方蟹ですが、これが一転してタイだとしょんぼり。
タイのことわざ -かに

カニ=弱者、貧しさ、迷惑者
こりゃーしょんぼりだ。
タイは蟹をよく食べる国でもありますが、あくまでも捕食するものであって、立場は弱そうですね。
 
夢占い・夢判断の為の夢事典/カニ(蟹)の夢/Zowie's Room
日本でも夢占い的には、甲殻類=防衛本能らしく、恋愛に消極的、性に対して強い嫌悪感や罪悪感を持っている、と散々なカニ。
あと、ブラム・ストーカーは蟹を食い過ぎて気持ち悪くなって悪夢にうなされて、「吸血鬼ドラキュラ」を作ったとか。
 
なんか散々な話ばっかりな蟹ですが、一応ギリシア神話では水底や地底冥界の支配者という強い立場でもあります。が、女神ヘラがゼウスに嫉妬した時にヘラクレスを殺すために使いに出してますが、踏んづけられて死んでるんですよね。しょんぼりすぎる。
 
アニメで「蟹」というと思い出すのは、まさに殻にこもった「重石蟹」な戦場ヶ原ひたぎさん。なんですが、重し蟹の伝説って本当にあったのかなあ、探しても見つからないので、これは創作かも?ちょっと分からなかったです。
 
なんにせよ、蟹の夢が「あんまりいいもんじゃない」のはよく分かりました。
そこまで深刻に考察するような歌詞ではないので、感覚的に受け取っていいと思うのですが、日本人だと「なんで蟹?」となるところを、タイだと「蟹だからなー」という捉え方になるのかもしれません。
あとタイ語で蟹の「Poo」って、字面がかわいすぎですよね。
 

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キルミンずぅ」のOPの「Poo」。アジアの漠然としたヘビと蟹への感覚を歌った歌詞でなんとも感覚に訴えてくるんですが、逆に遡っていくと世界の神話伝説の感覚とも相まって来てなかなか面白いです。
日本文化を取り入れたタイの歌を使い、「かわいい」を極限まで煮染めたこのアニメが逆にタイに輸出されたとき、どんな反応が来るのかちょっと興味深いところ。
 
個人的にはカノン様が今一番好きです。

ヒロインのライバルっぷりといい、ヒロインと微妙な関係である男の子ケンにべたぼれというまるでシャンプーみたいな立ち位置といい、たまらないよね…。
あとはぐるぐるメガネコな御子神リムの声が、しゅが美こと佐藤聡美さん(田井中律役!)なのが楽しみの一つです。
 

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河森監督は色々計算ずくでこのネオテニーなテーマと絵柄と内容を作っている気がします。子供向けの皮を被った、明らかに大人向けな槍を持った軍隊みたいな作品です。ならば受け止めようじゃないですか。
あと、夕方枠ではなく深夜版で再放送しているキルミンずぅのおまけ映像が「動物紹介」、と聞いたとき「それ夕方にむしろやるべきじゃないの!?」と思ったのですが…。

まじフリーダム。
キルミンずぅ恐るべし…。