たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「よつばと!」に出てくる働くお姉さん達はかわいい、超かわいい。

「『よつばと!』に出てくる、仕事しているお姉さんってかわいいよね?」って話が出ました。
ひねりもなく直球に。とにかくたくさん、働くお姉さんが出てくる作品なんですが、ほぼ全員かわいい。これは大変なことです。
あ、でもおばさんやおじさんももちろんでてきます。町中にかわいい女性しかいないわけじゃないです。働く若い女性がかわいい、という方がいいでしょうか。(おじさんおばさんも性格かわいいんですけどもね)
ちょっとどのくらいかわいいのか、改めて眺めてみようと思います。
 

●かわいいお姉さん列伝●

まず最初に、マイベストかわいい働くお姉さん1位から。

7巻の牧場に出てくるお姉さん。かわいい!
髪型といい、しっかりした顔つきといい、何にも動じない豪胆さといい、たまらないです。大好きです。結婚したい。まじかわいすぎじゃね。ツボなんですいろいろ。
牧場の飼育員の服装フェチってきっと誰にも言えないだけで結構な数いると思うんですが、そういう人にとっては願ってもいない美人さんじゃないでしょうか。
とはいえまあすごい出番は少ないんですが。しかしキャラクターとしてかなりきちんと作られています。
大人たちに対しても動じない性格は、彼女が牧場の乳搾り体験の係員をしていて慣れているから。髪の毛が短いのは牧場の作業をしやすくするためです。ほんの短い出番ですが、彼女の性格がしっかりと出ているのがすごい。
よつばという子供相手であるが故に、よき「お姉さん」を演じているのもまたしかり。このあと大人たちが浮かれてふざけるシーンで苦笑しているのも、彼女の性格がにじんでいてかわいいんだなあ。
 

2巻に出てくるプールの監視員のお姉さん。かわいい!
ざっくりした髪型、引き締まったボディライン。
なにより飾り気のない競泳用水着がその手のファンにはたまらない逸品です。
このコマは優しく諭していますが、このあと「こらー!」と怒るのものまたキュート。
「こらー!」ってあんまりいう機会ないですよね。やっぱりこれもある意味「お姉さん」を演じていると言えます。
 

4巻に登場する、朝の体操のお姉さん。かわいい!
まあ仕事とはちょっと違いますが。ボランティア?
このお姉さんも髪の毛がセミロングよりちょい短いくらいで、サッパリしています。
当然相手するのは子どもたちなので、特に色っぽい服装ではなく、ジーパンにTシャツです。だがそのシンプルさがいい。
よつばの手にはんこを押しているのは、よつばはカードを持ってない(就学前なので)から。このへんの機転をきかえてあげているのが、まさに「お姉さん」です。
 

5巻に出てくる、レンタル屋さんのお姉さん。かわいい!
よつばと!」の登場人物は基本黒髪。なので髪の色が少し薄いのは、染めているんでしょう。
よつばに対して、自分のことを「お姉ちゃん」と言っているのが印象に残ります。店員さんとして子供に慣れているというのは比較的少なめ、ぎこちない感じで「お姉さん」を、たどたどしく演じているのが好印象です。
関係ないですがレンタルショップの名前「ナポリタン」は最初風香のセンスかとすら思いました。
 

8巻に出てくるファミレスの店員のお姉さん。かわいい!
特に台詞があるわけではないのがミソです。店員さんはパターン会話なのです。必要な事をいうのが大事なのでいいのです。お姉さんだからいいのです。
とはいえさすが客商売、よつばのめちゃくちゃな会話を笑顔で受け止めてくれます。「はい」って。この「はい」の間がいいんだなあ。彼女が言い終わるまで、何もいわずに待ってくれるんです。お姉さんですから。
 

最新の9巻から、テディーベアの店のお姉さん。かわいい!
客商売なので当然スマイルは抜群。くまをあしらったエプロンがまたキュート。
清楚な感じのお店なので、お姉さんも特別に着飾っていないのがGOODです。
このお姉さんも仕事中なので、髪の毛を縛っているのが印象に残ります。
出番は基本的にとーちゃんとの会話で占められていますが、よつばがジュラルミンに出会って、会計後に彼女に手渡すとき、「なかよくしてあげてねー」と笑顔を見せてくれます。
 

同じく9巻、焼肉屋さんの店員のバイトの子。かわいい!
うーん、やっぱり髪の毛に気を使っているのはどの女性も同じですね。
案内や焼肉の注文取りは、基本的に大人の男三人にしているので、定形の店員さんパターン会話です。が、1コマだけよつばが「たんしお」を頼む時、顔がかわります。すっごいほころんだ顔で「はい」っていうんです。気づかぬうちに他のお客さんに対してと違い、よつばに対してはお姉さんになるんです。
 

気球を見に行ったときに豚汁をつくっているお姉さん。かわいい!
9巻はほんと、働くお姉さん祭りと言っていい。豪華絢爛です。
ただの豚汁なので、お仕事というよりもイベントのボランティアでしょうか。
にしてもこのコマは非常にわかりやすいですね。笑顔でよつばに対してお姉さんしています。そもそもよつばの言っていることめちゃくちゃなんですが、優しく受け止めているのが好感度の高いお姉さんです。
 
ずらっと並べてみて分かるかと思いますが、この作品に出てくるお姉さんたちは特徴があります。

・モブとして1コマだけの出演、というのがない。
なんらかのやりとりをよつばと必ず交わしています。
 
・よつばに対するとき必ず「お姉さん」の立場になる。
よつばへの視線と、他の人への視線が明らかに変わります。よつばに対しては、初対面でもやさしく見おろす視線になります。口調も自然に変化し、みな同じようなあたたかない語り口調に自然となっています。
 
・髪の毛をまとめていたり短くしたりしている。
働くお姉さん、というのが重要。オンかオフかでいうと、オンな状態。

普通のおねえさんは綾瀬家で描かれているのですが、ここでよつばが出会うのは仕事をしている最中のお姉さん。
そのため素の性格は分かりません。あくまでも仕事に即した衣装・態度を取っています。これがよつばの「お仕事」への感覚につながっていきます。
 

●あのお姉さんは今●

さて、基本的にお姉さん達は一回出演したらその後出てくることはほとんどありません。
一期一会だよ人生は。
しかし2回出てくるお姉さんが二人だけいます。
 

ひとりはケーキ屋さんの店員さん。かわいい!
2巻登場です。二番目に登場する働くお姉さんでもあります。一番目は1巻のホームセンターのお姉さんですが、そちらはそれほど絡みもない完全なモブ。
よつばのフリーダムさに振り回されてはいますが、やはりこの子も「お姉さん」しています。
はて、他のお姉さんと比べてみると分かると思いますが、この子ダントツに若いです。これを本業にしている、というわけではないのが見て取れます。
じゃあいつもはなんじゃらほい、といわれたら、実は。

風香と同じ学校の学生さんでした。
拡大します。

この髪型とそばかす。間違いない!
先程のオンオフでいえば、こちらはオフ。面白いことにこのシーン、とーちゃんとのルールから逸脱し、勝手によつばが冒険にでかけるシーンでの出来事です。
とーちゃんに守られた世界ではよつばは「オン」な人たちと基本的に会って、世界の仕組み、仕事することの仕組みを学んで行きますが、ひとりで飛び出したときにそうではない世界、つまり普段仕事している人たちにもそれぞれ人生がある、という事実に出会うわけです。
しかし、学生さんかー。それを知った上で2巻に戻るとなんとも感慨深い。
 

もうひとりは、3巻に出てくる婦警さん。かわいい!
よつばと!に出てくるお姉さんとしては最も有名かもしれません。よつばとの絡みがちょっと特殊で、他のお姉さん達はたいてい他の人も一緒にいるのですが、彼女だけは一対一で結構色々と会話を交わします。
もちろん「婦警さんとして」「お姉さんとして」よつばと会話をしているわけですが、それを前提としてもよつばの素直な気持ちに直に触れている珍しい人物でもあります。このカットなんかはまさにそれで、お姉さん側の素が出ているんですよね。
このお姉さん、後日8巻のお祭りの時にも登場します。

真ん中のコマを見ると分かりますが、お姉さん側は確実に覚えていますね。よつばを。
よつばは基本的に世界を受け取る側です。いろんなものをスポンジみたいに吸収していきます。それをとーちゃんや綾瀬家が見守っていくのが基本的な視点なのですが、このお姉さんだけは、ほんとこのお姉さんだけ!特殊なんです。
よつばがそこにいるということは、受け取るだけじゃなくて何かを与える事にもなります。まだまだそんなにはないですが、よつばがいることで動き出す歯車も間違いなくある。それが世界のスイッチ。
このお姉さんは、スイッチをよつばに入れてもらったからこそ、覚えているのです。
 
おそらく今後、さらにたくさんの働くお姉さんが登場すると思います。してほしいです。
よつばの世界はまだとーちゃんと、男どもと、綾瀬家の周辺だけ。徐々に広がったことで9巻では働く女性が多く登場した、つまり世界が広がったとも言えます。
広がることで「よつばから見た世界」や「よつばを離れた位置から見る世界」なども入り組んで、複雑になっている9巻。世界はちょっとずつ、でも確実に広がっているのが、お姉さんたち、かわいいお姉さんたちを通じても見ることができます。

世界は思ったより、ちょっと明るい。
 

よつばと! (1) (電撃コミックス) よつばと! (2) (電撃コミックス) よつばと!(3) (電撃コミックス)
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よつばと! 7 (電撃コミックス) よつばと! 8 (電撃コミックス) よつばと!  9 (電撃コミックス)
仕事といえば、9巻でどんぐりをまわすのを「仕事」と言っていたのが印象的。色々彼女は仕事をする人を見て覚え始めているのでしょう。
それにしてもほんとあずま先生は、思いもしないところにフェティッシュや萌えを盛り込む天才だと思います。こっちが見つけたときにニヤっとできるというか。
 
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気球のラストシーンは色々感じ入るところありますね。