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「ケルベロス」でのフクイタクミ先生の女の子いじめっぷりが素晴らしすぎる件。

「ジョギリ屋ジョーがやって来る」を以前集中連載していたフクイタクミ先生が帰ってきたよ!
この断面図がすごい!「ジョギリ屋ジョーがやって来る」
どえらいグロと世界観を独自のマンガ力で描く奇才でしたが、残念ながら単行本にはならず。
しかし今週のチャンピオンで華麗に復活されました。
新作の題名はケルベロス
意外にも王道な、熱血少年と世話焼きヒロインが出て来る純少年漫画になっています。一話だけ見た感じでは、「うしおととら」の雰囲気に非常に似ていますね。
 
しかしジョギリ屋を読んでいた人なら分かると思いますが、フクイタクミ先生は熱い話を描きつつも相当攻撃的な弾を投げてくる作家さんでもあります。
そのへん、今回は相当に押さえ込まれていますが…片鱗はあります。あるよ。
それがこれ。

もうね。
ヒロインの虐げっぷりが半端ない。
少年マンガにおいて、ヒロイン役は徹底的に追われる立場でなくてはいけない、助けられる立場でなくてはいけない、という思想は確かにある。あるよ。
でもねでもね。

ここまでイジメることができるのはすごいと思うんだ。
まじで握りつぶされる5秒前。涙もヨダレも出まくり。
 
ジョギリ屋でも確かに、女の子虐げ美学は描写されていたのですよね。

モブですが。
ひどい目に遭いつつも、えらいかわいい。
むしろ、ひどい目に会っているからかわいさ倍増。こう…沸々とこころの中の暴力的な興奮が首をもたげてきます。
 
フクイ先生、女の子は徹底して可愛く描こうとする気迫を今回も感じます。ヒロインが主人公よりもデカイってのがまた性的によくてですね。
しかしそんなヒロインも、こうしてひどい目に。
かわいそう、助けたい、という思いと共に、少年(かつて、も含む)の心の中の後ろめたい悶々とした感情に火をつけてくれます。きっとこのマンガ読んで、ヰタ・セクスアリスしちゃう子いるはずだと思うんだ。
サディスティックな視点でヒロインを見るのはなんとも攻撃的ではありますが、そうすることで見えてくる魅力もまた、あります。なとも凶暴な人間の深層心理をえぐってきよる。
 
だから。
もっとえぐって! もっと!
フクイ先生の活躍に期待せざるを得ないよ!
 
そんなわけで、できればジョギリ屋単行本化も希望です。REDの付録とかでもいいです。
あれが保存出来る形で世に出ないのはあまりにももったいない。
 
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みんなひどい目にあうヒロイン好きね!
なんとなく、フクイ先生だから変なところから変化球になるんじゃないか、でも意外と正統派に進む可能性も?と困惑してしまって先が読めません。翻弄して!もっと!