たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

この「ウザかわいい」キャラが、熱い!(※ただし二次元に限る)

ハートキャッチプリキュア!」はあの独特な絵柄(どれみ風味というには線が不思議で面白い!)といい話のテンポといい、これからを期待させるに十分だったのですが、個人的にはあれです。あそこに心臓掴まれました。
 
えりか様マジうざかわいい。
ほんと絶妙なうざさ! 確かにつぼみ視点から見るとものすごくうざくて困るレベルだと思いますが、それを第三者視点から見る時にえりかがうざいけどかわいいで納まっているのが見事です。
 
なぜ彼女が比較的安心して見ていられると思うかはちょっと後に書くとして、今うざかわいいキャラの需要が高いんじゃないかと思っています。
ソースはオレ。
いや、アニメ・マンガのウザキャラってめちゃくちゃかわいいんですよほんと。
 

●ウザキャラ列伝1、池田ぁ●


「リーチせずにはいられないな」
名言が多すぎる「咲-Saki-」の池田ぁ。
ここしばらくのアニメにおいて、ここまで「うぜえ!」が愛情表現だったキャラはそうそういないんじゃないかと思うほどのうざかわいさでした。
にしても、実際そこまでうざいキャラというわけじゃない印象があったのですが、大した強いわけじゃない(というか周りが強すぎる)のにやたら強気発言が多いのと、そのインパクトが笑いをさそうため、一気に「うざかわ」殿堂入りを果たしました。

アニメ18話の「早くツモれよ」は彼女のうざさが炸裂した瞬間でもありました。
2chスレでの盛り上がりも恐ろしいほどにヒートアップ。
咲-Saki- 18話実況 「池田」の書き込みが30分で3000レスを突破!過去最高の盛り上がりへ:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)
ここまで愛情をもって「うぜえ!www」と言われたキャラなかなかいないよ!
 
まあ彼女の魅力の一つは、うざいながらもやられ方がヤムチャレベルだったということでしょうか。

池田涙目。
池田がうざい発言をする→「池田うぜえw」→「池田調子のんな!」→「池田ざまぁ」まで含めて全部愛情表現。
一見知らないとヒドイ惨状に見えすらしますが、みんなびっくりするほど池田のことが大好きです。
すごいよね池田ァ。

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●ウザキャラ列伝2、山田(仮)●


まもなくアニメ化される「WORKING!!」の山田(仮)。本名はまだ不明。
うさんくさくて傍若無人、人の話を聞かず空気あえて読まない。
山田の空回りっぷりがあまりにも酷くて涙がちょちょぎれます。

と思ったけどやっぱりうざいです。
「余計な時に余計なことをする」というのはウザキャラの重要なポイントの一つではありますが、山田の「今はしゃべるな」っぷりは絶妙。いいところでいい感じに壊してくれます。
にしても、山田はあんまりにもウザくて無視されることも多いキャラですが、同時にみんなそんなに嫌っていない不思議。
他のキャラもあからさまにウザがるんですが、いかんせんこの山田、どうにも憎めない。偽名であり胡散臭いのは分かっているけど裏表がなさ過ぎて憎みようがない。
個人的に自分のことを「山田」と呼ぶ一人称がたまらなく好きです。
 

マンガを全部読んでみると、実際のところ彼女は「空気を読んでいるからこういう道化に徹すれるのではないか?」と深読みすらできるのですが、まーたぶんそんなことないかな…。単純に言いたいこと言って面倒を引き起こしているだけっぽいです。
山田も、いい具合に変なことをして、いい具合にヒドイ目に会うキャラです。その「イラッ」からシカトまで含めて、山田への愛情表現。
WORKING!!」の真ヒロインは実は山田なのです。異論は認めない。自分内の話なので。
マンガに見る、美人の「山田」さんたち。
「WORKING!!」5巻で山田がやたらかわいいワケ。

 

●ウザキャラ列伝3、宮なんとかさん●


みつどもえ」のうざスーパースター、我等が宮村さん!
間違えました。宮下です。
宮下はもうキャラ付け自体が「うざい」という、根本からの徹底したウザキャラ。特にひとはからの嫌われっぷりが半端じゃないのですが、確かにこのコマを見るだけでも「よけいなお節介なのに自分が上から目線で話しかける」といううざさを体現しています。
「小さな親切大きなお世話」とは宮下のためのことわざのようにすら思えます。


そして、宮下ときたら人の神経を逆なでする天才でもあります。
いわば、地雷原を裸足で駆け抜けていくタイプ。やめてっ!
よりによってそこかよ…という地点に着地する女、それが宮ウザさん。
しかしここまで人に嫌われるようなうざさなのに、他のみんなに(ひとは以外)それほどうざがられないのは、彼女の根は基本的にいい子だから。悪意が全くない。
まーもっとも「自分を必要以上に大きく見せる」という点では本当にウザいんですが、それでも「大きなお世話とはいえ小さな親切」なのには変わりない、というのもあります。
加えて、ボケだらけのこのマンガにおいて、宮下がツッコミとして機能しているため、多少うざくても問題がない、むしろいないと困る、というバランス感覚の問題もあるでしょう。
面白い事に宮下、色々なところで非公式の人気投票が行われていますが、驚くべき事にベスト3入りすることが多いと言う驚異のキャラ。
いや、うざいんですよ。うざいんだけどそこが、その空回りっぷりが、かわいいんですよ!
宮下結婚してくれ!

 

●ウザキャラ列伝4、美羽●


うざがられてなんぼ、という感じの「苺ましまろ」の美羽。
親友のちーちゃんへの本気なうざ攻撃と、うざがられかたは、漫才レベルの息のあいかたです。
とはいえ、本気でやりすぎな事が多いため、ちーちゃんやお姉ちゃんには追い出されることも多々。
その境界線がわかっていないのが、うざキャラたる所以でもあります。

作者公認、無用の長物扱い。
もっとも物語自体は美羽がいることで成立する、あるいはエンジンがかかるので、いないと困ります。
エンジンをかけたはいいけれども、フル回転させすぎて怒られる。それが美羽のいいところ。

 

●「うざキャラ」が愛されるワケ●

他にもうざかわキャラはいっぱいいると思います。「日常」のゆっことか、「あずまんが大王」のトモちゃんとか。バカキャラに近い感覚です。ポイントになるのは「迷惑かどうか」。
どこか浮世離れしている「アホの子」とはちょっと違うんですよね。ウザキャラの多くは、自分を過大評価して自己中心的な行動が多い、というのが特徴です。「空気読めない」というよりも「空気読もうとしない」。
当然ウザキャラがかわいいのは二次元に限ります。言うまでも無いですが。実際にウザキャラ演じたら本気でウザがられると思います。
じゃあなぜ「ウザキャラがかわいく見えることがあるか」。
 
一つは、ウザいキャラが容認される環境であることだと思います。
咲-Saki-」も「WORKING!!」も「みつどもえ」も「苺ましまろ」も、そこまでこれらのキャラが他のキャラに嫌われていません。しかし「お前ナア!」と怒られもするんですよね。叱られるまでが1セットです。
ハートキャッチプリキュア!」のえりか様がいいなと思うのはその点。彼女の傍若無人っぷりを、まわりがちゃんとたしなめているし、注意しているんですよ。そこまで含めて、この世界で「うざい!」と言われつつもキャラとして存在できている。
観客側から見たら、ウザいところから「たしなめてくれるひと、好いてくれる人がいる」というところまで含めて、安心感がわくのだと自分は思います。
また作品にもよるのですが、ウザキャラって大抵物語が進行していく中で、そのウザさを周囲に受け入れられ、ウザいながらも愛されていく過程があるわけですよ。それこそ「実はウザさは、寂しさの裏返し」みたいなエピソードとかがあったらもう悶え死んでしまいますね。「WORKING!!」の山田がまさにそれです。
また、「ほんとこの子迷惑ばっかりかけるけど、なんか憎めないんだよね」と周囲が認めてしまうような物語展開。綱渡りみたいなバランスだと思いますが(本当にウザすぎると嫌われる)、周囲との距離感を絶妙に保つことで「ウザかわいさ」は描かれます。
ようはキャラ萌えよりは、人間関係萌えに近いかもしれません。

 
二つ目は、ウザキャラ自身に悪気がないことじゃないかと。
みんな自分を大げさに見せてウザ発言が多いのですが、悪人じゃないんですよ。腹黒なわけじゃない。
逆に言えば「変なことまで大げさに言っちゃう痛さ」が、表裏の無さを奇しくも裏付けすることになるわけで。
だから「こいつ思ったことすぐ口に出すからナア」と苦笑しながら微笑ましく見ることが出来ます。池田なんかその典型でしょうね。
そのため、女の子としてのかわいさ、もありますが、小動物を愛でるかわいさ、もあると思います。
 
三つ目は…免罪符的ですがビジュアルがかわいいこと
みんな見た目がかわいい。かわいいは正義。ずるいけど仕方ない。
たとえば見た目が「げんしけん」のハラグーロみたいだったら愛されませんし。まあハラグーロみたいな人間がいることで色々成り立つものがある、ということが表現されているのがあの作品のすごいところですが、さすがに「好き」とは言い難い。
宮下なんかは「そよっ」という謎の擬音まで含めて「うざい」と愛されていますが、うざい時の細目のビジュアル、ツッコミを入れているときの脚のむちむち加減など、フェティッシュな「うざさ」を持ち合わせている凶器のようなキャラだと思います。
 
このへんが絶妙に絡み合って「うぜえw」と「w」を付けながら愛されるキャラが、物語の原動力の一つになるのは見ていてなんとも面白い。
ウザいということは、作中のキャラと一悶着あるフラグなわけで。そこまで含めて、ギャグだったり、ほっこり温かくなったりする導火線なんじゃないかなーと思います。
だからこそ、ウザいキャラほど作者に愛された位置にいることもまたしかり。
これから「WORKING!!」や「みつどもえ」もアニメ化するので、みんなで一斉に「うぜぇw」と突っ込みを入れつつ、愛でまくりたいものです。
さてはて、えりか様はどんなうざさを見せつけてくれるか今後楽しみです。特につぼみと喧嘩をいつするかも含めてね! 個人的にはつぼみは攻めだと踏んでいる。