たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

龍太、少女への思いに目覚める「みつどもえ180卵性」

今回みつどもえを読んで気になった人が多いのは、多分ここだと思うんですよ。

ひとはが、仮病でおやすみ?
割と学校は適当にすごしていて、普段も矢部っちの机の下に隠れているような子ではありますが、それでもそうそうサボる子ではないような気が…しましたが…どうしたのかな?

追記。コメント欄より。情報感謝!
「よし:ひとはは何回か仮病で学校休んでませんでしたっけ?」
1巻で遅刻、2巻の24卵性で仮病で休んでますね。うわー失念していました。ありがとうございますー!
この頃まだひとはは「好かれキャラ」じゃなくて「怖いキャラ」だったのが、チクビの存在で氷解しつつある時期ですね。

矢部っちには「頭痛」と言っているようですし、完全に仮病確定。
うーん、なんだろう、と思いきや、すげー細かいところでその理由が判明。

実は、スーパーまるえつで買い物をするために仮病で休んでいたのでした。
特売でもあったのかしら。
直接的な理由の描写は実は今回無いです。
ないのですが、この袋がそれを物語っているのが「みつどもえ」流。
わざわざ説明する必要がなかったんでしょうね。
むしろそれを言わずに、黙々と家事をするあたりがひとはらしいというか、彼女なりの「自分を悪人にしておく」という気遣いなんじゃないか、と邪推したりします。
 

●愛されっ子龍太●

さてはて、今回は龍太の話なんですが、龍太はメインキャラとして明確に他の子の年下、弟としての機能を背負っています。
年下キャラといえばメグちゃんがメインキャラの一人になればいいんだけどね!
・・・それはさておき。
あらゆるキャラから見て「年下」という位置づけがあるのも重要なファクターではありますが、それをさっぴいても龍太、ものすごく全てのキャラに愛されています。
過去で言えば、クリスマスのシーン。サンタを龍太に信じさせるため、多くのメンツが二度も集まったのはすごいことです。杉崎の強引さがあったとは言え、みんな引き受けてくれるなんてやさしいよ、普通じゃないよ!
今回だと、このへんですね。

これはふたばとみつばが、「龍太がひとはのところに遊びに来た」と勘違いして、その代役をしようと話しあうシーン。
見てくださいよ。
「引き受けるんスよ!!」「しょうがないわね!」
もうすっかり、お姉さんですよふたばとみつば! 
うわあ、なんてやさしい子達なんだろう・・・。しかもナチュラルに、当然のように受け入れているのがものすごくかわいい。
みつばの「しょうがないわね!」はちょっとニヤっとしてしまいますね。不器用ながらも本当に優しい子だよみつばは。
なんか、ちょっとじわっとくるものがあります。
ふたばは以前からこういうのに気をかける子ではありましたが、本当に成長しましたよ三つ子は。クラスの嫌われ者だったのに。
最初は「クラス」という狭い空間内だったこの漫画、幅が徐々に広がって家族、学校、町内、と視野が拡大しています。
ここでいえば、学校の年齢差が彼女たちの中で「遠い世界(メグちゃんの頃の不可解なすれ違いなど)」ではなく、家族のようなものに変わりつつあるのが、この一コマに詰まっているとも言えます。「杉崎の弟だから」じゃなくて、「ひとはの友人」であり「自分たちの弟分」なんですよね、龍太が。
この後、色々ありつつもちゃんと「敵役として負けてあげている」のがまた、いいんですよねえ。笑えるシーンなんですが、なんだかちょっと微笑ましいのです。
 
他のキャラにも龍太愛されています。

今回、人間としての最低っぷりを発揮した矢部っちではありますが、なんだかんだで律儀に龍太との約束を守ってじっと待ってくれています。
「ガチレン仲間」というつながりもありますが、校門で龍太のことを待っている矢部っちの姿はなんだかちょっと微笑ましいものすらありました。
確かに今回自分を出しすぎて最悪な反応を見せた矢部っちではありますが、子供だからとばかにせずきちんと受け入れてくれている。このへんが矢部っちのいいところだと思います。
ダメな大人だけどね。
 
そして、お姉ちゃん。

最近の杉崎みくのかわいさは、うなぎのぼりすぎですよ!
杉崎の龍太溺愛っぷりは毎回描かれていますが、どんどんめきめき良い子が垣間見える杉崎。本当にかわいい超かわいい。
わざわざ手作りで龍太のためにお菓子を作るお姉ちゃん、なかなか素敵じゃないですか。
バレンタインにあげ忘れた理由はちょっと不明ですが(今年のバレンタインは峰がメインでしたし!)ホワイトデーにはあげるために下準備まで。律儀なものです。
 
なんとも、龍太愛されてますね。
一応チョコもらってはいないようですが(ひとは以外にはもらっているか?)、何にせよ今の時点で多くの年上の人間に愛されているキャラです。
龍太が好かれている、というだけでなく三つ子、矢部っち、杉崎などの成長の様子が逆に見える面白い表現だと思います。
 

●龍太の目覚め●

さて。問題はここからです。親切を受ける龍太はいいんです。
龍太が、親切をしたいと願ったことがすごいのです。

チョコをもらってもいないのに、ホワイトデーだからとプレゼントをしたいと考える龍太の姿。
えっ、どうしたの?!と仰天。
いやいや確かに三女さんと仲はいいし、龍太も良い子だけど・・・これは意外。
 
龍太は基本的に「もらう側」です。親切を。年齢的に一人だけ小さいですし。
その彼がわざわざアクションを起こしている、しかもひとはだけに、と言うのはかなり大きなポイントです。
少なくとも姉の杉崎にすらしてないんですよ。
そしてこのキュートすぎる赤面。
 
少年よ。
目覚めたね。(ニヤリ顔で)

まあ、みつどもえなのでいつも通り何段もの勘違いとギャグオチでまとまっていますが、これ少年の絶大すぎる大きな一歩だと思うんです。
少なくとも、かつて少年だった自分が龍太の立場であったと考えるなら、たとえ一緒にガチレンごっこするようなお姉さんでもここまで出来ない。
これはなかなか、楽しみな展開になってきましたよ!
 
一個そうそう、大事な点として。
ひとはは、龍太にだけ、お母さんの存在をほのめかす発言をしているんですよね。会えない・戻らないものもあるんだよと。
そのへん龍太の心に大きく響いているんじゃないでしょうか。
 
深読みというか完全な邪推ですが、矢部っちの大人気ない嫉妬もそうなってくると複雑化してきますね。
単に「チョコを貰ったお前勝ち組だろ」っていうひがみなのか、以前ひとはにチョコをもらった(正確にはみんなにだけど)ことと比べてのヘコミなのか。
後者であれば、なんだかちょっと淡い三角関係がガチレンチームの中で生まれそうです。
まあ、どちらも年齢差があるし、お姉さん・先生という関係ですからそうそう恋愛とかには発展しづらいですが、これはニヤニヤしますね。
 
うーん、矢部×ひと派なんですが、ひと×龍太も捨てがたいぞ・・・これは困った。
 

 
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Made in USSR : みつどもえ180卵性 ホワなんとかデー/ダメな大人だな(本文追加しました)

龍太君におかれましては、バレなんとかは矢部っちと男同士で濃密なガチレン話をしながらグダグダとやり過ごして頂きたいと思います。

矢部×龍太・・・これはありだな!(吉岡みたいな顔で)
 
チャンピオン雑感。
ハンザスカイ」でやっと藤木さんが本格的に絡んできましたね。藤木さんすっげーーー好みのタイプなので、ここから半座とどたばた繰り広げてくれるのが楽しみでなりません。格闘少女はなぜかくも美しいか!にしてもだ。番場先輩がかっこよすぎだと本当に思う。こういう男大好きです。
ケルベロス」は新キャラ登場・・・いやいやいやフクイタクミ先生本気すぎだよ、毎回出てくる女の子が定形に決して乗っからず、フェティッシュで最高だよ!裸足になるシーンも、気持ちイイくらい見開きで動き回る戦闘シーンもいいんですが、なんといってもドテラですねドテラ。物語もどんどん入り組んで楽しくなっていきますなあ。基本熱血なんだけど、唐突で凶悪な振り回されと、かわいい女の子達の威力で単なる熱血にとどまらせない展開が面白すぎます。