たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ひとはの決意! ふたばの思いやり。「みつどもえ182卵性」

最初にひとっつ。
前回の「みつどもえ」覚えていらっしゃるでしょうか。
勘違いと本音でみつどもえは出来ています。「みつどもえ181卵性」
吉岡は、実は人を褒めることをするわけじゃなくて「本音を言っているだけ」という回でした。
それを踏まえた上でこのコマ。

「みっちゃんは歌うまそうだよね」
おお!
つまりこの「歌うまそう」と言うのは吉岡の本音なんですね。
なんていい子なんだろう!
週をまたいでなんともじわっとくる素敵なコマをもってきてくれました。
 

●ひとはの使命感●

今回はカラオケ大会の話。物語は賞品である「お米180Kg」を中心に回っていきます。
……この時点でツッコミどころすごいですよね。
なんでお米?
しかも準優勝賞品は豪華海の幸
なんで海の幸。
……と思ったんですが、海の幸は実は毎回みつばが食いつくポイントなんですよね。
どうもみっちゃん、肉よりも海鮮派のようです。
ということは、この企画を立てた杉崎はそこまで計算済み、ということになるでしょう。
 
考えてみたら「一位が豪華海の幸」よりは「二位」の方が「狙えそう」な位置にはあるんですよね。
みつばも「私が一位になっちゃったらどうしよう、でも二位ならみんなも安心するわよね!」的な発想をしそうですし、うまい配置と言えましょう。
にしてもなんでお米180kgなんでしょうね。しかも米俵とかいまどき見ないよ!
そのへんが杉崎らしいというかなんというか。
そもそもカラオケの機械を○○に改造しているのを考えるだけで、どんだけ苦労とお金かけてるんだよという感じですが、杉崎だからしかたないなかわいいな!
 
ところがこれがうまい具合にひとはが釣れた、と言うのは杉崎的にも意外だったんじゃないかと思います。
そもそも、ひとはって今までならこういうイベントにでなかったはず。
彼女の「家計を守らなければいけない!」という母性がそうさせている部分もあると思いますが、それだけでは説明しきれなさそうです。きっかけは間違いなく「お米180kg」ですが、取り組み方がちょっと半端じゃない。

ここで「ひとはは実は音痴(というか歌が歌えない)」説が浮上します。
考えてみたらそもそも会話すらあんまりしない口を開かない子です、いきなり流暢に歌えと言われても難しいでしょう。
が!そんな苦手なジャンルなのに、出ようとするんですよ。これはすごいことです。
 
面白いのは上のコマを見てもらうと分かるように、ガチレンのテーマはともかく「洋楽」を彼女が聞いているということ。
今まで音楽絡みの話ってみつどもえではあんまり無かったと思うんですが、ひとはは洋楽に興味があったと言うのはわりと意表を突かれました。
何を聞いてるんだろう? 勝手にエンヤかビョークじゃないかと思ってますが。雰囲気的に。
あとCDとか買っているようには見えないので、テレビでしょうか。基本テレビっ子ですし。
 
ひとはの訓練はまだ続きます。

エコのため、ふたり一緒に入る(みつば・ひとは、ふたば・パパ)が丸井家ルール。
みっちゃんちょっと下腹部前回よりぽっこりしましたね。揉みたいお腹。
……ってのはよくて。
お風呂で、ばかにするのが大好きそうなみっちゃんの前で、ガチレンの歌の練習をするひとは!
けなげすぎて、正直おっぱいよりもそっちにじんわり来てしまいました。サービスシーンなのに、ひとはのけなげさのほうがサービスだよ!
 
で、実際に上手く歌えるようになったかと言うと……決してそうはならないのもみつどもえ流。
ひとはの水泳にしろ跳び箱にしろ、彼女が努力したことって必ず「進歩」はするけど、いきなり「都合よくはならない」んですよね。
あくまでも、ちょっとずつ。小学生の進歩できる範囲内でしか進歩しません。しかし同時に「がんばった分必ず進歩」します。

ひとはが叫ぶのは、常に彼女が本気な時です。
たとえば、ガチレンが好きだ!と告白したシーンなどですね。考えてみたらあのへんからひとはが生まれ変わってきている気がします。
まあなんだかんだで一番彼女が今回輝いていたのは歌唱シーン。

必死に、家計・お米のために、ガチレンの歌を下手くそながらに歌唱するひとは!
い、いじらしい、愛しい!
ヘタクソという言い方はひどいですが、上手くないのは本人もみんなも知っているんです。なのに、挑んだ。その一歩はきっと今後、どこかで生きてくるはずだと信じます。
今までのパターンで言えば、また別の話とかで、ね!
 

●ふたばのささやかな思いやり●

今回は暴走するみっちゃんも、さらに暴走する杉崎も面白いんですが、地味にいいところを持っていったのはふたばでした。
このコマです。

ちょーっとわかりづらいですね。自分は宮下の太ももに真っ先に目が行きますが、そんなことはどうでもいいのでふたばの行動を見てください。
ふたばが、みつばに桜の花びらをかけています。
 
これ、ふざけているのとちがうんですよ。
この後、みっちゃんはカラオケ大会に勇んで出場します。
そんな彼女を桜の花びらでふたばが、飾っているんですよ。
 
今回は台詞も最後くらいしかないふたばですが、彼女の気遣いのまわりっぷりは本当に素敵。
アニメでは相当光が当たるはずのふたば。考えてみたら常に画面の中で動いているんですよね彼女。
とはいえストーリーに絡まないので、このコマのように「隅っこに映る」程度なんですが、アニメで動くとなると彼女の行動や思いやりが思いっきり光るはず。これは楽しみです。
 

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今日の宮なんとかさん。

松岡がなにげに楽しそうにしていたのが個人的に嬉しいです。気づいたら松岡のこと結構・・・かなり好きになってるっぽいです。
あと櫻の樹の下には死体埋まってるよ。埋まってるよ。梶井基次郎
松岡に対してナチュラルにツッコミを入れてくれるのは、宮下か杉崎しかいません。なにげに気を使って……るんじゃなくてこれは反射みたいなもんでしょうか。マサルさんのフーミンの立ち位置。

もう一個面白いのが、このコマ。ひとはの歌を聞いてツッコミを入れているのは全員なんですが、なにげに宮下が中心になって文字が配置されているこの構図、なかなか興味深い。全員の心の声でありつつ、これだと宮下の心の声になってるんですよね。
そういえばひとはにちょっかいかけまくってうざがられていた設定がありましたが、そのへんも生きているんでしょうか。
もう一点気になるポイントですが、みっちゃん、ひどい目にあってますが……なんかくってますね。
よく見るとこれ、ポップコーンっぽいです。ということは、先週出た「まんじゅうポップコーン」ではないでしょうか。
いやはや。「みつどもえ」はこのへんのネタのつなぎが探せば探すほど出てくるからすごいなあ。
 


 
みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス)
みつどもえ 4 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 5 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 6 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 7 (少年チャンピオン・コミックス)
みつどもえ8巻発売中!
 
Made in USSR : みつどもえ182卵性 桜の木の下に/私がやらなきゃいけないんだよ!!
Made in USSRさんのイラストのポイントが面白すぎる。ですよね、杉崎あれだけのためにどんだけ苦労してるんだ、と考えると涙がチョチョ切れまくりです。
 
で、チャンピオン話ですが……あれ立ち読みしたらダメですね。
バキ読んでて、リアルにコーラ吹きました。
な、なんだあれは……すごいギャグマンガを見てしまった……。
あと「ケルベロス」がどんどん面白くなっていく。というのも、今週の展開がとりたてて面白い、というわけじゃなくて「少年漫画らしさ」と「フクイタクミ先生らしいグロテスクさ」と「女の子の独自のフェティッシュさ」のバランスの保ち方が異常にうまく配合されてはじめています。グロ分も今回補給できましたし、これはドンドン楽しみになってきました。